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「AV女優の稼げない現実について」AVプロデューサーのリアル話2

AVプロダクションプロデューサーへのインタビューその2。

AV女優のギャラの額はどれくらいか聞いてみました。

前回のインタビューの続きです。

ギャラはちゃんともらえるの?

インタビュー

―AV女優のギャラにはかなり差があることがわかりました。

あとこれもまた偏見なのかもしれないんですけど、AV女優のギャラってきちんと支払われてるんですか?

なんだかプロダクションがちょろまかしてるAV女優はきちんともらえてないようなイメージがあるんですけど・・・

「あるよね、そういうイメージ。

90年代のAVなんてブラックそのもので、プロダクションも法人じゃなくて税金も払わない個人経営で、アウトローな色が強かった。

当時は働き手もあんまりいなくて、女の子をだまして出演させるような、ちょっと間違ったら人身売買になってるような業界だったから。

ビジネス的になった今からしてみると考えられないことだけどね。

でも2000年代になってからは法人が中心になってるからかなりビジネス的で、女の子たちもちゃんとギャラ貰ってるよ。

AV女優のギャラは、その日の撮影前にプロダクション側から女優が現場に入るその場所で、マネージャーに手渡しすることも多いね。

この払い方は昔からずっと続いてるよ。

大きなお金の受け渡しだから路上じゃ不便っていうことで最近では銀行振り込みも増えてるけど、それでも撮影当日に支払うのが基本的だよ。

だからクライアントになる業者はその日にプロダクションに支払って、女優も撮影当日にギャラをもらえるってわけ。

撮影を受けるかどうかの条件にはギャラも含まれるから、女の子は契約の時に納得したギャラをその日に受け取れることが多いよ。

もちろん支払方法はまちまちで、その日に支払うプロダクションもあれば月に2回で支払うところも多いね」

 

 

ギャラはどうやって決まる?

インタビュー

―そこで気になったんですけど、女優が貰えるギャラの額って何を基準に決められているんですか?

「それはメーカーによってまちまちだから一言では言えないね。

ただ、単体女優のギャラはなんとなく基準があるね。

なんせ100万円以上の大きな金額が動くからね。

クオリティや経験はもちろんだし、性格とかの細かいものも見て、どんな売り方ができるか、その売り方で行けばどのくらい売れるかを推測するんだ。

そして過去の似た女優の似た作品の出演料は大体いくらくらいだったかを基準として出演料とか契約本数が決められてるよ。

で、実際に作品をリリースしていく中で期待以上の売り上げになれば契約も更新されるし、ギャラもあがるね。

例外は元芸能人とか、デビュー前から売れるってわかってる女優ね。

そういうケースになるとプロダクションも強気で交渉していくし、金額はケタ違いで跳ね上がるよ。

この他にも一応言っとくと、単体女優でも思ったほどギャラが貰えないケースもある。

それは、プロダクションが初めから単体女優として売り出した後に企画単体として長く売りたいと思ってるような場合ね。

そんな時にはメーカーに3ヶ月くらいの短い契約をしてもらって知名度も挙げていくんだけど、そういう契約だとメーカー主導になるからギャラは抑えられるよ。

まぁ言ってしまうと、今はほんとアダルト業界は不況の時代だからさ。

メーカーもお金ないし、単体なら大体100万円くらいからスタートって考えるといいと思うよ。

昔みたいに何百万円って契約金になることはまずあり得ないね。

芸能人とかじゃないと」

 

 

キカタンとか企画の出演料って?

インタビュー

―キカタンとか企画の子のギャラはどれくらいか、大体の目安みたいなのもないんですか?

「あると言えばあるけど目安になるかな。

特にキカタンなんて値幅が大きいからさ。

ちなみに単体にしても、人気の単体女優で何年も活動しててファンもたくさんいるような子になると1本あたり250万円くらい貰うこともあるよ。

100~250って言うとこれも値幅大きいけど、このくらいの出演料が動くね。

キカタンと企画は前もいったように日当で、どのプロダクションでもなんとなく共通した価格設定をもってるね。

AV業界ではセックスすることを『絡み』って言って、セックスなしの撮影、例えばオナニーとかフェラとかを『疑似』っていうんだけど、普通の撮影では絡みが2回、疑似が1回っていうのが一般的なメニューで、キカタンは30~80万円、企画は15~25万円っていうのが大体の日当担ってるね。

なんで価格に差が出るかっていうと、女優の知名度ももちろんそうなんだけど、企画の子なんか知名度ないけど価格に差があるでしょ?

これは撮影内容で変わってることが多いね。

メーカーが作品の内容を決めたら、その中で求められる内容とか拘束時間をプロダクションに伝えるんだけど、この“内容”ってのが重要なんだよ。

セックスは1絡みか2絡みかとか、派手な演出があるかないかとかね」

インタビュー

―激しい演出?

「そう。

例えばあなたは女性だからちょっとわかりにくいかもしれないけど、ザーメンを何人もの男優にかけられるとか、黒人とセックスするとか、激しくレイプとか。

このレイプっていうのはもちろんガチじゃなくて演出だよ。

他にも輪姦だったり、SMとかスカトロとか特別な行為をすると女優の負担が大きいからギャラもあがるよね。

あとは撮影内容が販売用のDVDになるのか、雑誌の付録なのかとかもギャラに関係するよ。

だってDVDの方がバレる危険が高いからさ。

もちろん絡みの回数でも変わるから、絡みシーンが多い撮影ならギャラも高くなるね」

―へぇー・・・なんか聞きなれない言葉もたくさんでしたけど(笑)

でも、企画の子って一日で15~25万円ももらってるなら月に2~3回撮影すれば結構リッチですよね?

「いやいや、そう簡単でもないよ。

だってプロダクションとメーカーは基本的に絡みの回数で出演料のやり取りするからね。

企画の子が出演する作品って絡みがあるものばかりじゃなくて、オナニーとかおしっこを見せるだけだったり、手コキとかフェラだけだったりっていう撮影は結構多いんだよ。

これだと価格はぐんと安くなって5万円とかで出演ってなることも結構あるよ。

雑誌で素人のヌードコーナーみたいなところに出るなら2万円とか」

―オナニーみられたり男の人のをくわえて5万円くらいなら、真面目に働いた方がいいかも・・・

って思う子も多いですよね。

 

 

売上ゼロの女優も増えた

インタビュー

「そういうこと。

それに最近じゃ自分からAV女優になりたいって言いだす女の子が多くなったから、プロダクションはできるだけ可愛い女の子を取るようにしてる。

だから結果的に企画の女の子にもクオリティが高い女の子が増えたし、

ユーザーもクオリティをもっともっとって求めてくるから可愛いキカタンの仕事が増えてる感じがあるね。

例えばAV女優の出演料を100万円として予算を組んだとするでしょ。

この時、企画女優に1人当たり10万円払うなら、10人使えるよね。

でも他にもお金の使い方は色々あるわけ。

40万円のキカタン1人と20万円レベルの企画を2人、40万円のキカタン2人と30万円のキカタン2人、40万円のキカタン1人と15万円レベルのキカタン4人とかね。

昔はパッケージにたくさん女優が乗ってたらお買い得な感じがするからそっちの方が良く売れたんだけど、

最近では企画をたくさん使うよりもキカタンを何人か使った方が売れるってわかってるんだよ。

こんな風にして企画の仕事が減ってキカタンの仕事が増えてるの。

それに今のAV業界は不況だし、製作費はどんどん下がってるし、クオリティが高くなりすぎたせいで応募してきた女の子のうち9割くらいは企画だよ。

企画の仕事が減ってるのに企画の人数ばっかり増えて、これじゃ全員に仕事が回らなくなるのも当然でしょ。

インタビュー

面接プロダクションの人間がいけるかもって思ったらプロフィールを何百枚も業界内に流通させるんだけど、それでも仕事がないんだよ。

だから売上ゼロっていう企画は増えてきてるよ。

ひどいプロダクションになると所属する企画の半分が売上ゼロってところもあるしね。

これじゃプロダクションとしても大変でしょ。

マネージメントする手間ばっかりかかって売上にならないんだからね。

だから採用基準はどんどん上がってホントにAV女優ってしごとが『誰でもできる仕事』じゃなくなったよね。

まぁ企画女優に関してはアダルト業界が好景気だった頃と今を比べてもそんなにギャラは変わってないんだよ。

単体とかキカタンが下がってるのと比べたらね。

でも10年前なら企画女優でも2絡み1疑似の撮影ができてそれなりに稼げたんだけど、今はバラ売り。

さっきも言ったようにフェラだけとかね。

だから出演できてもギャラは半分以下みたいなことになっちゃってるわけ」

ギャラが下がった訳

インタビュー

―そこまでギャラが下がったのに待遇がよくならないんですね。

「そこは難しいところだよ。

労働環境っていう意味なら昔とは比べ物にならないくらい、

ある意味一般企業より良いくらいクリーンな業界だし、労働量って意味なら結構きつい業界だからね。

ユーザーの目が肥えちゃったことも大きな原因だよね。

90年代のAVなんてさ、今見返してみると酷いもんだよ。

もうレベルが低すぎる。

あの時代はパッケージ写真さえしっかり撮れてれば売れた時代だったからね。

作品内容は無名の女優が制服とか着てノーマルなセックスやって、そんで最後は顔射したりすれば終わり、それでOKだったわけ。

だからどの作品をみてもワンパターンだったよ。

インタビュー

でも最近のAVは当然それじゃ売れない。

『息子を誘惑する痴女になって、挿入前に何回も潮を吹いて』とか

『いきなり集団にレイプされて最初は嫌がってもだんだん気持ちよくなって、最後は何人ものザーメンを嬉しそうに浴びて』とか、

非日常もいいとこだよね(笑)そんな要求がされるのが普通。

だからAV女優の労働量は増えてるよ。

まぁこの流れに対して業界も頑張ってないわけじゃないんだよ。

確かにネットが発達して無料動画なんかが出回って、AVが売れない時代になったけど、

メーカーはできるだけ出演料は削減しないようにしておいて、もっとクオリティの高い女優を出演させるとか、

出演本数の少ない新鮮な女優とか、過激な行為をしてくれる女優とかで対応して、

あとは監督・カメラマン・ADとかの給料を限界まで下げてるからね。

だから一番きついのは俺たち制作側だよ(笑)まぁ女優がきついのもわかるけどね」

 

 

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