AV女優は苦労が多い!?AV女優の苦労7選
AV女優たちは様々なインタビューに応えているほか、元AV女優が漫画や本などの形でAVの実態を公開しています。
そのなかには、AV女優と言う仕事が何かと苦労の多い仕事であることが分かります。
AVは制作側はエンターテイメントを提供している意識を強く持っています。
しかし、利用する側には他の性風俗産業と同様に「性の商品化の一形態」としてとらえているため、勤労の倫理が得られにくいのが実態です。
その中で働き手となっているAV女優たちには色々な苦労が付き物です。
ここでは、彼女たちが活動していく上で直面する苦労を解説していきます。
辛い肉体労働
AV女優は、激務をこなして仕事をしています。
単体女優ならば毎月1本の撮影をこなすだけでよいため、VTR撮影とパッケージ撮影に費やす時間は3~4日程度です。
この他にメーカーのプロモーション活動などをこなしていき、売れっ子になればそれなりの忙しさはあるものの、激務と言うほどのものではありません。
しかし、企画女優たちは大忙しです。
特に人気が高い企画単体女優の忙しさは単体女優などとは比べ物になりません。
単体作品にばかり出演し、売れっ子になると1日撮りと2日撮りの作品に合計20本程度出演し、毎月20日以上を撮影に費やすという女優もいます。
全盛期の上原亜衣などがまさにこの状態(月のうち25日が撮影)であり、これほど爆発的に売れる女優は少ないです。
仮にこれほど売れることがあったとしてもAV女優人生のほんの一時期にすぎません。
しかし、激務であることに変わりはないでしょう。
また、AV女優は一つ一つの撮影が激務です。
なにしろ、セックスを長時間にわたって撮影することは大変なことです。
一晩で1回セックスすれば十分という人が多い中で、AV女優たちはワンシーンで角度を変えつつ長時間のセックスを行います。
そのシーンが終わればまた別のシーンでセックスを長時間にわたって行います。
これを朝から一日中行い、撮影が押していれば深夜までセックスし続けることもあるのです。
ある研究では、セックスを1時間することは30分間のジョギングをすることと同等の消費カロリーであるといいます。
朝8時に現場入りをして0時までの16時間、うち休憩時間やメイク、衣装替えの時間などを差し引いて仮に12時間の撮影をしたとします。
そうするとジョギングを6時間行ったのと同じ消費カロリーになる計算です。
さらに、この「1時間のセックス=30分のジョギング」というのは一般的な男女のセックスの場合です。
AV男優とAV女優の激しいセックスになればこの倍程度になる可能性は十分に考えられます。
そうなれば単純に計算して12時間のジョギングを行った消費カロリーと同じと言うことになります。
ちなみに、ジョギング1時間で消費されるカロリーは約500kcalであり、12時間のジョギングをすれば消費カロリーは6000kcalです。
体脂肪は1kgで7200kcalであることから考えて、単体作品の撮影をすれば一日で1kg痩せるのは珍しくないことです。
1kgを痩せるのがどれほどむずかしいことかは女性自信が一番よく知っているでしょう。
その1kgを1日で痩せるといえば、激務ぶりが分かろうと言うものです。
さらには、あるAV女優の体験談では、イカせまくるようなハードな作品ではカロリー消費はもっと激しく、1日で2~3kg痩せることもあるといいます。
それだけに現場での弁当は非常に大切で、これが安ものであると大ブーイングが起こるそうです。
カロリーが高くおいしいものが好まれ、また新人ADが買いに走るお菓子も手軽にカロリーを補給できるものが好ましいとされています。
安いギャラ
AV女優のギャラは年々安くなっており、今のAV女優のギャラは10年前のAV女優のギャラと比べて半分以下になっていると言われています。
一般の人からは不特定多数に裸をさらし、セックスをさらし、人生が終わった存在と考えられることもあります。
そのような人は数百万円、数千万円のギャラをもらっていると思っているようですが、AV女優のトップである単体女優でも1本当たりのギャラは100万円程度です。
昔ならば200万円、300万円、あるいはそれ以上という状態だったのですが、ギャラの低下はとどまるところを知りません。
企画単体女優ならば人気かどうか、撮影内容の過激さ、拘束時間によって変動して15~40万円程度、企画女優は5~10万円です。
また、AV女優は生鮮食品のようなもので、一般的にはデビューから時間が経つにつれてギャラは下がっていきます。
時代によるギャラの低下とデビュー後のギャラ低下によってAV女優たちの生活は非常に厳しく、AV女優一本で生計が成り立つ女性は多くありません。
しかし、AVに求められる内容は年々過激になってきており、これは現代のAVと一昔前のAVを見くらべれば良くわかります。
一般的には、労働が苛酷になればなるほど給料も高くなるものです。
しかし、AV女優は過酷な肉体労働であり、セックスを不特定多数にさらし、時に人から軽蔑される仕事であるにもかかわらず、ギャラが低下しているのです。
仕事がなかなか取れない
労働は過酷であり、さらにギャラは安い・・・この二重苦に加えて「仕事がなかなかとれない」というのもAV女優の悩みの種です。
AVモデルプロダクションに所属している女性をAV女優であると定義するならば、現在AV女優は一万人程度いるとされています。
そのうち、多くの人に存在をしられているようなトップ女優ならば仕事に困ることはないのでしょうが、8~9割の女優は仕事がなかなかとれません。
なにしろ、世の中が不景気であること、ネットが普及して無料エロ動画が出回っている中でAVを買う人の数が減ったなどの理由から、AV業界は今空前絶後の大不況に陥っています。
それでも毎年一万本以上の作品がリリースされているとされています。
これを均等に割り振って年間1人あたり1本の出演となり、当然そのようにうまく振り分けられるはずもなく、仕事にありつけないAV女優が続出しているのです。
そのため、企画女優としてバイトをしており、ある月は運よく2本に出演できてギャラは12万円だった、と言うようなケースが非常に多くなっています。
AV女優の絶対数が少なかった一昔前では、人前でセックスを披露する覚悟さえあればある程度の収入は保証されていました。
しかし、自らAV女優になりたがる女性が増えた今ではなかなかそうもいかず、仕事が取れないAV女優が多くなっています。
仕事が取れないAV女優はより過激なプレイを行って出演を獲得しようとするため、このことが作品の一層の過激化を呼んでいます。
要求されるレベルの高さ
上記の通り、働き手であるAV女優の絶対数が少なかった時代は、それほど容姿が優れていない女性でもAV女優になることができました。
しかし、自らAV女優になることを望む女性が非常に多くなった現代では、プロダクションが志願してきた女性をふるいにかけてレベルの高い女性だけを採用すると言う傾向が生まれています。
つまり、今や容姿やスタイルにおいて劣っている女性は、いくら脱ぐ覚悟があったとしてもAV女優になることができなくなったのです。
ルックスはクラスで3~4番目以上の可愛さが必要であり、スタイルに関してもデブやガリガリなどの特異的なスタイルの女性はAV女優になることさえできません。
仮にAV女優になれたとしても活躍の機会が与えられず、結局はろくに出演しないまま引退することとなります。
特に、単体女優や企画単体女優などの上位クラスでの活躍をしたいと思うならば、飛びぬけて可愛い必要があります。
テレビに出演しまくっているアイドルなどより可愛いレベルでなければ務まらないのです。
このことは、単体AV女優の顔写真を並べて見てみると良くわかると思います。
また、スタイルにしてもそうです。
最低はCカップ、できればDカップ以上とされており、かつては巨乳とされていたFカップが珍しい存在ではなくなり、Gカップ以上の女優もかなり多くなりました。
このことから、貧乳の女優はもうその時点で要求されるレベルに応えられなくなると言うことです。
単体女優や企画単体女優として活躍できない企画女優になるとしても、普通の女の子より可愛いというレベルでの可愛さが要求されます。
もちろん、胸は大きくスタイルが良いに越したことはありません。
企画作品の素人ナンパものなどを見てみるとこのことが良くわかります。
街角でナンパされた設定で撮影に応じている企画女優たちのほとんどが可愛く、まずブスがいないのです。
もし企画女優として活動していたとして、それ以上のステップにかけ上がっていくためには容姿やスタイルで劣っていればその時点で上に行くことはできなくなります。
単体作品への出演は夢のまた夢です。
残された道は整形くらいのものです。
実際に現在大人気を誇っている企画単体女優のA・Uは企画女優時代には泣かず飛ばずのイマイチな女優でしたが、顔とスタイルを整形して名前も変え、今の活躍を勝ち取っています。
求められるレベルが高いということは、間違いなくAV女優にとって苦痛の種となっていることでしょう。
キャラクターの形成
AV女優が長く活躍していくためには、キャラクターの形成が不可欠です。
確かに、単体女優として活動している女優は、自分はそれほど努力せずとも周りが光を当ててくれて輝くことができます。
しかし、企画女優になってからはそうはいかず、自ら光輝く必要があります。
そのためにはキャラクター形成が不可欠なのです。
例えば、清純に見えることを売りにして単体デビューをしても、契約が切れて企画女優になったならば、清純で売り続けることは難しいでしょう。
そこで、需要の見込める方向へと方向転換をしてキャラクターを形成していくのです。
最初は清純で売っていたにもかかわらず、色々なジャンルに挑戦していくにつれて痴女役が意外にハマることに気付いたとします。
そこで、淫語やM男の攻め方などの色々な技術を磨いたところ、痴女役が非常に上達し、痴女としての様々な作品に出演していくうちに制作サイドから
「痴女をやらせるならあの子にしよう」というような意識を持たれることがあるのです。
こうなると、痴女というと演じられる役割は多く、看護師、女教師などのお姉さんが似合うようになっていきます。
毎月コンスタントに撮影依頼を受けられることは間違いのないことです。
だからこそAV女優たちはキャラクター形成に必死になっています。
プロダクションやメーカーからのアドバイスによってそれを見出すこともあれば、自分自身で考えて見出すこともあります。
メーカー面接ではそのキャラクターをどんどん売り込んでいくことになります。
一見簡単そうなことですが、AV女優の中にはキャラクター形成がうまくいかずに他の大勢の女優の中に埋もれてしまい、引退を余儀なくされる女優も非常に多いです。
その為、これも苦労に数えられるでしょう。
ばれること
親や友人・学校・職場などにAV女優をやっていることがバレてしまうことを辛いと考えている女優は多く、これは多くのAV女優が大きな困難・苦痛として挙げることです。
AV女優たちは感覚がおかしくてAV女優をやっているのではなく、この仕事に関する一般的な感覚を理解して、ある意味においてこの一般的感覚をしっかりと持っているものです。
だからこそ、周囲に知られたらどうしようと言う不安は常に持っています。
最近は社会がAVに寛大になってきているのは事実ですが、それでもわが娘がその世界に身を投じて何とも思わない親はやはり少ないものです。
親が公認の元にAVをやっているAV女優もいます。
しかし、その他の多くは親は知っているが実は辞めてほしいと思っている、親に隠してやっている、親は実は知っているが干渉せずにいる等のケースです。
親に伝えずにやっている女優は多く、そのような女優は他の仕事をしているとか、モデルをやっているなどといった嘘をついて隠しています。
親しい友達には自分がAV女優であることを伝えているという女優もいます。
ですが、やはりAV女優全体からみると友人や知人、所属するコミュニティなどで自分がAV女優であることを明らかにしている女優は少数派です。
隠しながら、できればバレずに現役時代を過ごし、引退後もずっとバレずに一生を過ごせることを望んでやみません。
ここで起こる不安が、このAV女優の特性を逆手に利用して脅しが行われないかと言うことです。
例えば、プロダクションがNG項目を解禁させるために「もしやらないなら、お前の周囲に全部バラしてやる」というような脅しが行われはしないかと不安になるのです。
しかし、これは問題ありません。
プロダクションやメーカーでは、仮にそのAV女優がどれだけ素行が悪く、勤務態度に問題があったとしてもこのような脅迫を行うことはありません。
AV女優のバレる恐怖をあおることは業界内でタブーとなっているのです。f
むしろ怖いのは熱狂的なファンや元恋人、対立する知人等です。
例えば熱狂的なファンがストーカーまがいの行動に走って脅しに使ったり、元恋人や対立する知人が噂を広めたり、親に告げ口をしたりすることがあるのです。
この不安と闘いながら働くのは、AV女優にとって大変なことです。
引退後の不安
AV女優たちは、自分たちが引退後にどのような人生を歩んでいくことになるのか、あまり明確な知識を持っていないものです。
AV女優を経験したばかりにその後の人生が崩壊したという話はほとんど聞かないものの、その反面引退後に別の仕事に就職して成功したと言う話もほとんど聞くことがありません。
そのため、引退後の人生に絶望することはなくとも、どうなるのだろうという漠然とした不安を抱く女優は多いものです。
この不安があることでAV女優の仕事を長く続けることができている、後押し的な意味での影響を与えることがあるのも事実です。
意識ある女優のなかには、将来どうなっていくかわからない中で、せめて今はしっかり考えてやっていこうと言う強い意思の元に取り組んでいる女優もいます。
実際には
- 現役時代に貯めたお金でショップを始めるなどの夢を実現する
- 現役時代に貯めたお金で専門学校に通い、手に職をつける
- 「元AV女優」の看板を背負い、好条件で風俗で働く
- 結婚して家庭を築く
などが主な引退後の進路になります。
それぞれの道で大成功を収めると言うケースは少ないですが、それは世間でいう大成功です。
本人の中で満足できる結果が得られたならばそれは誰にも知られずとも成功といって良いでしょう。
私たちの知らないところで多くの元AV女優が小さな成功を収めていると考えられます。