AV女優とプロダクション・マネージャーの関係とは
プロダクションの仕事は所属AV女優のマネージングであります。
プロダクションとマネージャーの仕事は、AV女優が行う様々な業務に携わるだけにとどまりません。
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キレイでオシャレなオフィス
AV女優とはどのような女性であるかを定義すると、「AVプロダクションに所属している女性」と定義することができるでしょう。
稀にフリーのAV女優もいますが、そのようなAV女優も長年AVプロダクションに所属した後にフリー担っているのです。
またその数もごくわずかであるため、AV女優をこのように定義しても間違いではないでしょう。
AVプロダクションに暴力性などの危ないイメージを持っている人もおり、これからAVに挑戦したい女性の中にはそのことを心配している人もいるかもしれません。
しかし、プロダクションの機能は、基本的にはAV女優のマネージメントを行うことにあります。
ホリプロやサンミュージック、ナベプロ、太田プロなど、歌手やお笑い芸人、俳優などを多数抱えている芸能プロダクションと比べても、
所属する人物のマネージメント業務を行っているという点においては何ら違いはありません。
しかし、大手芸能プロダクションに比べると社員は随分と少なくなります。
大きなAVプロダクションでも社員は10人程度が一般的であり、社員の仕事も多岐にわたることはなく、所属する社員のほぼ全員がマネージャーとして働きます。
社長もマネージメント業務を行い、組織全体でマネージメントを行いながら、同時に必要に応じてプロダクション経営にかかわる業務もこなしていくという形です。
ほとんどのプロダクションは都内に事務所があります。
事務所内では女性の面接や宣材撮影といったマネージメント業務、社員の打ち合わせなど色々な事を行う。
地方在住のAV女優が撮影のために上京してきた時には宿泊できるようになっている事務所もある。
など、そのような事務所ならば広いスペースが確保されています。
ちなみに、上述の通りAVプロダクションと言えばそれだけで抵抗を感じる人も多いため、プロダクションのイメージ戦略はしっかりとしています。
「考えていたよりもオシャレでイケてる世界なのかも知れない」
と思われる素敵なオフィスに仕立てるため、女性がオシャレと感じられるようなインテリアに統一されています。
例を挙げるならば、あるプロダクションの場合は東京都心部のマンションの1,2階部分にオフィスを3LDKのオフィスを構えています。
オフィスにはプロダクションの代表、ウェブサイト運営担当者、そして3人程度のマネージャーが常駐しています。
地方から撮影のために出てきたAV女優が寝泊まりするスペースも確保しています。
プロダクションに所属すればAV女優となる
このように、プロダクションの仕事は所属AV女優のマネージングであります。
マネージングとは所属AV女優を売りだすというだけにとどまらず、活動開始から引退まで一切の責任を負うと言うことです。
そのため、AV女優になりたいと思う女性は、まずプロダクションに面接に行き、登録できるかどうかを確認しなければなりません。
登録できない女性も当然おり、未成年者、重大な精神疾患を患っている女性、プロダクションが売れないと判断する不細工な女性などです。
この他にもAV女優として活動していく際に障害となる特徴を持っている女性は、登録できない可能性が高くなります。
とはいえ、スカウトされてプロダクションに出向くような場合、ほとんどはスカウトマンの目に適っているからこそスカウトされたのであり、登録を拒否されることはほとんどないでしょう。
年齢確認などの必要な情報を提示して、登録が承認されれば活動開始となります。
ちなみに、高校生など未成年でありながらお金がほしい、有名になりたいなど様々な動機からAV女優になりたがる女性もいます。
そのような女性の中にはよく顔が似ている姉の身分証明書を提示するなどして審査を潜り抜けることがあります。
このようにされればプロダクションとしては防ぎようがなくなります。
後でそれが発覚して作品の販売停止等になれば、メーカーからの責任追及はすべてプロダクションが追うこととなります。
児童売春にも抵触するため、プロダクション関係者が逮捕される可能性もあります。
AV女優とマネージャーの関係
次にマネージャーの役割です。
大きな芸能プロダクションの有名な芸能人などになると、一人の芸能人に対して一人のマネージャーがつくこともあるります。
しかし、上記の通りAVプロダクションは大きなところでも10人程度の社員がいるにすぎないため、一人のAV女優に対して一人のマネージャーがつくことはありません。
それでもやはりAV女優とマネージャーは多くの時間を一緒に仕事する仲となります。
メーカーでの面接、VTR撮影、パッケージ撮影、グラビア撮影、サイン会など、色々な業務にマネージャーが同行することとなります。
ベテランAV女優では、VTR撮影やパッケージ撮影の際には集合場所まで同行することが多くなります。
しかし、新人AV女優の場合にはVTR撮影もパッケージ撮影も、一日中同行していることとなります。
AV業界の慣習として、撮影現場に同行するとはいっても撮影中にはマネージャーは別室で待機していることが多いです。
これは面接などで裸を見せたり撮影する時にも同じことで、マネージャーは別室や廊下で待機することとなります。
これは、長い時間を共にするAV女優の裸体や性行為を見ることによって、マネージャーの中に特別な感情が生まれないための対策です。
AVプロダクションのマネージャーともなれば女性の裸体は多く目にしてきたため特別な感情が生まれることはほとんどないでしょう。
わずかでも可能性があるならばそれは未然に防ぐ必要があります。
もし特別な感情が生まれてしまえば業務に支障をきたす可能性もあり、そうなればプロダクションに損失を与えることとなります。
ギャラの受け渡し
プロダクションとマネージャーの仕事は、AV女優が行う様々な業務に携わるだけにとどまらず、ギャラの受け渡しも行っています。
AV女優がAV撮影やパッケージ撮影をこなしたならば、その出演料はまずメーカーからプロダクションへ支払われます。
するとプロダクションは、出演料の中からあらかじめ決められている取り分を引き、さらに源泉徴収分を差し引いた額をAV女優に渡します。
プロダクションの取り分が何割かはプロダクションによって異なり、折半としているプロダクションならばかなり良い待遇です。
単体女優は出演料が高いものですが、たとえば 100万円がメーカーからプロダクションに振り込まれたとしましょう。
そのときには折半ですから、50万円がプロダクションの取り分となります。
そしてAV女優は残った50万円から源泉徴収の10%を差し引いた45万円を受け取ることとなります。
一般的なAV女優の取り分は40%であり、30%以下は待遇が悪いと考えてよいでしょう。
まだまだAV業界がブラックだった時代にはAV女優の取り分を5%、10%程度としている悪徳プロダクションも存在していました。
そのようなプロダクションにおいては文字通り「性的搾取」が行われていたため、このことは現在のAV業界のダーティイメージにも繋がっています。
この他、出演料全体の○割をAV女優の取り分とするという規定ではなく、あらかじめ振り込まれた出演料全体からスカウト料などの色々な名目で一定額の差し引きを行います。
残った金額に対してあらかじめ決められたプロダクションの取り分を差し引き、そこからさらに源泉徴収分を差し引いた残額がAV女優のギャラとなることもあります。
この場合、プロダクションとAV女優が折半とされていても、例えば100万円の出演料からまず10%を引きます。
残った90万円を折半してプロダクションが45万円をとり、そこから源泉徴収10%の4万5千円が引かれ、女優の手取りは40万5千円となります。
ちなみに、このように聞けばこれからAV女優になりたいと思っている女性は
「出演料を折半してくれるプロダクションにいきたい!」
と思うことでしょうが、それは不可能なことです。
なぜならば、AV女優は自分の出演料としてメーカーからいくら振り込まれ、そのうち何割がプロダクションから引かれているのかを知ることはできないからです。
AV女優が事前に知ることができるのは源泉徴収前のギャラです。
出演のオファーが来た時もプロダクションは実際に受け取れるギャラを提示して出演するかどうかをAV女優に聞くこととなります。
もしプロダクションに「自分は出演料の何割を受け取っているの?」と聞いても教えられることはありません。
そして、メーカー関係者にいくら支払ったかを聞いても、教えてもらえることはありません。
同様に、AVプロダクションの女優募集サイトなどを見ると、収入の説明が書かれていますが、そこに書かれているのも実際に受け取ることができるギャラのことです。
しかし、実際には誇張して書かれていることも多いため、鵜呑みにしないことが大切です。
マネージャーはプライベートな相談もできる
プロダクションやマネージャーはAV女優にとっては心強い味方です。
業界がブラックだった昔ならば味方かどうかわからないような場合もありました。
しかし、業界がクリーンになった今ではAV女優は非常に大切に扱われ、プロダクションとマネージャーに守られている存在です。
AV女優が接点を持つ人間のうち、AV女優が個人的に連絡をとることができるのはプロダクションとマネージャーだけです。
例外的に友人関係になった業界関係者と連絡を取ることがありますが、プロダクションとしては自分のところのAV女優が他のプロダクションのAV女優と付き合うことを嫌います。
なぜならば、他のプロダクション関係者と連絡を取ることによってプロダクションを比較されれば不満が生まれる可能性があるからです。
しかし、これを「閉塞的で自由を奪われた職場」と考えるのは誤りです。
プロダクションとマネージャーは仕事に関することはもちろんのこと、かなりプライベートなことまで会話することができる信頼関係で結ばれています。
活動方針などの相談だけではなく、全く個人的な引っ越しの相談や金銭問題の相談なども相談することができる仲です。
このように各特定のマネージャーが補佐してくれるように感じるかもしれませんが、前述の通りプロダクションのマネージャーは複数のAV女優のマネージメントを請け負っています。
そのため、特定のAV女優をいつも同じマネージャーが面倒をみると言うことはありません。
基本的に担当しているマネージャーが他のAV女優の撮影現場に同行している場合には、当然ながら他のマネージャーと一緒に仕事をすることになります。
つまり、プロダクションが抱えるAV女優たちのそれぞれの仕事の状況に応じて、マネージャーが振り分けられるという感じです。
また、当然ながらプロダクションのマネージャーの中には退社する人もいれば、入社してくる人もいます。
このように、AV女優たちは時に入れ替わるマネージャーたち全てと面識があり、自分のことを基本的に見てくれるマネージャーなどの特に仲のいいマネージャーにプライベートな相談をするようになります。
プロダクションとマネージャーの援助の実例
マネージャーやプロダクションがAV女優をどれくらい助けてくれるか、いくつかの例を見てみましょう。
プロダクション名義でマンションを借りられる
地方出身のAV女優は、本格的に活動していくならば都内にマンションを借りて転居することもあるのですが、プロダクションやマネージャーに相談すればかなり助けてもらうことができます。
もしそのAV女優の信用情報にキズがある場合などは賃貸物件を借りることは難しくなりますが、プロダクション名義で借りることができるため何ら問題はありません。
実際に、プロダクション名義で借りたマンションに住んでいるAV女優は多いです。
引退の相談にも友好的
引退の相談はどうでしょうか。
まだまだ稼げるAV女優が引退の相談をすれば、プロダクションとしてはまだ稼げる女優を手放したくないため、当然ながら引きとめを行うでしょう。
引きとめるといえばAV女優の性的搾取にリンクさせて考える人もいるかもしれません。
稼げないAV女優も多い中で、まだ稼げるAV女優が引退してしまうのがもったいないことであるのは事実です。
それでもAV女優が引退したいと相談すれば、ほとんどのプロダクションはかなり友好的に相談に乗ってくれます。
そのAV女優がメーカーと専属契約をしており、すでに撮影の予定が決定している場合でさえ、プロダクションを通して引退を表明することができるのです。
子供を預かる
小さな子供を抱えているシングルマザーのAV女優は、子供がいるために仕事がしにくくなることもしばしばです。
そのような時には、撮影中はプロダクション事務所に子供を預けて仕事をすることができます。
借金ができる
急な出費があってどうしようもないときなど、プロダクションにギャラを前借をするという名目で借金をすることができます。
また、AV女優にはデビュー前に整形を行う女性が多いものです。
プロダクションの中には美容クリニックと提携している、割引サービスを受けているなどの場合が多いです。
例えば豊胸、降鼻、まぶたの脂肪吸引、アゴにシリコン、垂れ目形成などセットで300万円で行ってくれ、尚且つ整形費用はプロダクションから借りれることもあります。
このように、色々な形でプロダクションからはお金を借りることがあります。
そして、それを理由にめちゃくちゃな要求をされてトラブルになると言うこともほとんど聞きません。
その他
これらのほかにも、引退後の方針について、就職の相談をするAV女優もいれば、婚約者をマネージャーに紹介して意見を聞くというAV女優もいるほどです。
このように、プライベートに関する部分まで色々と協力してもらうことができ、もはやAV女優のプライベート管理もプロダクションとマネージャーの仕事の一つとなっています。
冒頭にAVプロダクションは一般の芸能プロダクションと大差ないと書きました。
所属する人物のプライベート管理も行うという点においてもAVプロダクションと芸能プロダクションは似ています。