売れるAV女優の作り方講座(2)魅力的な語り口
AV女優は単に作品に出演して活躍しているだけのように見えますが、出演に至るまでに様々な過程を踏んでいます。
売れるAV女優はどのようにして誕生するのでしょうか?
売れるAV女優の作り方講座(2)
うまい語りが仕事に直結する
プロダクションに所属してモデル名を付けてもらうと、その時点で彼女たちは社会的にAV女優になります。
しかし、だからと言ってまだまだ知らないことだらけの彼女たちは、その時点ではAV女優として自分が何をすればよいのかを把握しているわけではありません。
業界内の慣習やマナーなども全く知りません。
つまり、活動を重ねていくうちに、徐々にAV女優らしさを身につけていくのです。
このAV女優らしさが良く現れるものの一つが、面接やインタビューでの語り口です。
AV業界という特殊な業界での面接ですから、なかなか語りも難しそうだと感じるかもしれませんが、語り口は単純な過程で習得することができます。
面接はどのような流れで行われるのかを簡単に言うと、年齢や容姿を確認し、メーカーが用意している面接シートの質問に答え、最後に面接シートに沿って質疑応答が行われると言う流れです。
面接シートでは性的嗜好や趣味、特技、性的な願望、性的エピソード、学生時代の思い出など、簡単なプロフィールからは知ることができないそのAV女優の背景や内面に関する質問が行われています。
ただし、この面接シートの質問はあくまで補足的なものです。
その女優と単体契約を結ぶか、その女優を企画女優として出演依頼を出すかということに直接的に関係することはありません。
やはり重視されるのは容姿であり、背景や内面がいかに優れている場合でも、容姿が悪ければ話にならないのが現実です。
特に容姿が求められる単体女優に至っては、容姿が優れた人なのかもしれません。
同じく企画女優においても内面や背景以上に、できるだけ容姿がよく、キャラクター性がはっきりとしており、NG項目ができるだけ少ない女性が出演依頼を受けやすいものです。
それでも、面接シートに書く内容と語りは一定の役割をはたしています。
面接シートに興味深い内容を書けば、それが面接担当者の興味を引き、ここから会話が広がることになるからです。
このように、面接を盛り上げてできるだけ長い時間、良い雰囲気で話すことができれば、出演依頼に繋がる可能性があります。
特に企画女優はここから出演依頼に繋がることは比較的多く、印象に残っている企画女優をキャスティングしていると言うプロデューサーもいます。
これを通して、AV女優たちはどのようなエピソードをいくつかアイテムとして持っておきます。
それらを面接シートへの記入とそこから始まる語りのなかで披露することによって、面接を有利に進めることを学んでいきます。
いわば「ネタ」のようなものを手に入れるのです。
もっとも、ベテランのAV女優やすでにキャラクターが定着している女優の場合には、語りによって仕事を獲得することは少ないです。
それよりは実際に仕事の話がされることが多いため、語り口はそれほどの役割を果たすことはありません。
したがって、新人AV女優が単体契約を取ろうとする時や、デビューしたての企画女優が出演依頼を獲得するために語り口を使うのです。
具体的な語り口の例
では、メーカー側の興味を引く語り口と、そうではない語り口にはどのような違いがあるのでしょうか。
興味をひかない語りとは軒並みのことしかしゃべらないことであると捉えて良いでしょう。
例えば、初体験が高校時代であること、初体験の相手は当時の彼氏でラブホテルでしたこと、好きな体位は正常位であることなどであり、これらはどれも当たり前のことでなのです。
そのため、面接を行うメーカー側としても突っ込みどころがなく、とても話が広がる見込みはありません。
しかし、初めて面接を受けるAV女優たちはまだ自分の語り口を確立しておらず、また撮影現場も未経験であるため、どのような語りが求められているかを知りません。
プロダクションがアドバイスしてくれることもあるでしょうが、そうであってもその女優にとっては人前でAV女優として振る舞うことを求められる最初の機会でもあるのです。
そのため、上記のような軒並みのことしか言えなかったとしても仕方のないことです。
逆に、何度もメーカー面接を経験しているようなAV女優の場合は、自分の語り口が確立されています。
自分のキャラクターもわきまえ、そのキャラクターにぴったりのストーリーを考えて話すことができるのです。
時には語りに遊びを入れながら話すことさえ可能です。
例えば、経験人数が多いと話し、青姦が好きだと話し、レイプされたことがあると話していきます。
これらが事実かどうかは問題ではなく、本人がもしそれらの経験がなくとも、AV女優としての自分がそういう設定であれば良いのです。
中には、印象に残るエピソードを話すために「富士山の頂上でヤったことがある」というようなエピソードを作り上げて話す女優もいます。
このように、事実と異なるストーリーを作り上げて面接で語る女優は多いものです。
語りは面接で習得する
このように流暢に自分のことを語るAV女優が多いことは、AV女優のインタビュー記事やAVの中でのインタビューを見てみると良くわかるでしょう。
新人のデビュー作などならばなかなかそうはいきません。
しかし、AVの中で質問に応えている様子を見ても、しどろもどろになってうまく受け答えができないAV女優はあまりいません。
では、AV女優たちはこの語りをいつ獲得しているのでしょうか。
一つは面接の質疑応答でしょう。
この質疑応答ではメーカーごとに実に様々な質問が行われます。
この時におもしろい体験や趣味などに関する質問をされた時、持ちネタをたくさん持っている女優は、どのような質問に対しても簡単に良い受け答えをすることができるのです。
このときに行われる受け答えは、当然ながら性的な香りのするものであり、そして楽しそうに行われます。
例えば、レイプをされた経験を話す時には多くの人がおぞましい過去を語るように暗く悲痛に語るのが普通です。
しかし、面接でAV女優がこれを話すときは「レイプをされてMに目覚めた。それまでで一番感じた」などということによっていきいきと楽しそうに語るのです。
これによって、メーカーのプロデューサーたちはその女優に対してよい印象を抱くため、契約や出演依頼に繋がっていきます。
AV女優たちはメーカー面接を何度も行っていくうちにこのような語り口に慣れていくのです。
そして、面接で培った語り口をインタビューでも披露するため、インタビューの中の彼女たちはいかにもAV女優人生を楽しんでいる、セクシーで魅力的な女性として映るようになります。
したがって、AV女優たちが語りを習得は面接を盛り上げて印象を良くするための努力にあると言えます。