AV女優の活動継続と引退はどのようになっているの?
AV女優仕事内容は様々ですが、プロダクションに所属していることをもってAv女優となっています。
仕事を続ける、活動休止期間を設ける、引退するなどの意思決定のタイミングはどうなっているのでしょうか。
AV女優の活動方針はプロダクションが決める
AV女優仕事内容は様々ですが、プロダクションに所属していることをもってAv女優となっています。
そのため、彼女たちの業務の大部分、例えばメーカーとの契約を交わすこと、出演オファーに関する交渉、営業活動などの際にはほとんどプロダクションに任せることとなります。
AV女優は常にプロダクションに従属的になって動くのが一般的で主体的な動きをすることはありません。
これをAV女優がプロダクションのよいように働かせられていると捉えるのは誤りです。
プロダクションの主たる業務がAV女優のマネージメントである以上仕方のないことです。
また、一般の芸能事務所でも、基本的に所属タレントが事務所の方針に従っているのと変わりません。
ならば、AV女優の進退にかかわる部分はどのように考えられているのでしょうか。
例えば仕事を続ける、活動休止期間を設ける、引退するなどの意思決定のタイミングはどうなっているのでしょうか。
このことは、そのAV女優が企画女優であるか、または単体女優であるかによって大きく異なることとなります。
それぞれの場合を見ていきましょう。
企画女優の活動と引退
まず、企画女優の場合を見ていきましょう。
活動
企画女優は単体女優とは異なり、長期にわたって特定のプロダクションと契約を交わして仕事をすることがありません。
様々なメーカーから、その都度出演オファーを受けて仕事をしていきます。
したがって、どのような作品にどれくらいのペースで仕事をこなしていくか、どのようなタイミングで休みを入れるかということは、AV女優が主体となって決めていくことができます。
ほとんどAV女優自身の都合に合わせて出演していくことができます。
企画女優には学生が多く、学業に支障をきたさない程度に仕事をこなしている女性がよく見られます。
企画女優ならば月単位で休みを取ることもできます。
そのため、試験前と試験期間中で合計1ヶ月の休みを取る、資格試験の勉強期間として1ヶ月の休みを取る、卒業論文・卒業研究に専念するため半年の休みをとる等ということも可能です。
その際にはプロダクションに連絡を入れることで、マネージャーが全ての仕事を断ってくれるため、仕事をする必要がなくなります。
逆に、仕事を増やしたい時には、どれくらい働きたいかをプロダクションに伝えることで、出演オファーに全て応じるなどして仕事をたくさんこなすことができます。
出演オファーがなかなか来ない場合には、メーカーに積極的に面接に出向いてキャスティングしてもらえるようにしていきます。
引退
次に引退ですが、企画女優の場合には、基本的には本人の意思の通りに引退することとなります。
もちろん、すでに撮影の予定が入っていればそれをこなしてからの引退になります。
その撮影が終わると引退表明をし、プロダクションの所属女優リストから名前が削除され、それ以降の出演オファーは全て断ることによって引退となります。
ただし、まれなケースではありますが、超有名企画単体女優の場合には引退作を出してから引退となることもあります。
出演作品が数百本を越えるような人気企画単体女優がまだ人気があるうちに引退を希望した場合には、引退作をリリースすることで相当の売上が見込めるのです。
そのため、引退を希望したときに引退する時期を決め、メーカーとプロダクションが相談をして、引退作として最後の作品をリリースするのです。
このような場合、一説によれば(元単体AV女優の話)引退を希望してから大体1年後に引退できるケースが多いようです。
プロダクションとしても、その期間中にできるだけ多くの出演オファーを受ける流れを作り、女優もプロダクションも引退までにできるだけ多く稼ぐようにしていきます。
もちろん、仮にAV女優として働くこと自体に疑問や嫌悪感を覚えて引退を考えているならば、この1年間にいかなるオファーがあろうとも、一切の出演を断ることも可能です。
単体女優の場合
では、特定のメーカーと専属契約を結んでいるAV女優の場合にはどうなるのでしょうか。
活動
単体女優の場合にも、活動の継続は自動的に行われていきます。
メーカーと契約していた本数を全てこなせば、そのメーカーが希望して条件に納得すれば契約延長となります。
もしそのメーカーが契約更新の打診をしてこなければ、別のメーカーと新たに専属契約をするか、それも望めなければ企画女優として活動していくこととなります。
このことを業界用語では「企画落ち」といわれ、プロ意識が高い単体女優のなかには企画落ちを嫌う女優が少なくありません。
同じメーカーと契約を更新する、新たなメーカーと専属契約を結ぶ、企画女優に転身する、この全ての方針はプロダクションが決めるものです。
単体女優として売れる見込みがないと判断されれば、新たに専属契約を結んでくれるメーカーを探すことなく、企画女優としていかに売れていくかを考えていきます。
ここにAV女優の意思はなく、「単体女優として売りたい」「企画女優になりたい」などの方針はプロダクションが決めていきます。
引退
次に引退に関してですが、AV業界にはダーティなイメージがあるため、契約がまだ残っているときに引退すると、契約不履行を追求されて痛い目にあわされそうなものです。
たしかに、契約不履行はビジネス的にもタブーであるため、基本的には専属契約中に引退することは不可能です。
しかし、引退したい理由が体調不良で働けない、妊娠した、親にバレて実家に連れ戻されたなどのやむを得ない理由である時には、契約本数がまだ残っていても引退することがあります。
この時に何らかのペナルティが課せられたり、やむを得ない理由があるにも関わらず強引に働かせられたなどという話はありません。
これは、AV業界全体がクリーン化したことによって、女性に無理強いしてはいけないという考え方が強くなったためでしょう。
実際の例として、あるAV女優はあるメーカーと半年6本の専属契約を交わしていたのですが、3本を撮影したときに妊娠が発覚しました。
そのため残りの撮影をこなせないとプロダクションが謝罪して引退を申し入れたところ、
メーカー側も妊娠したならばしょうがない、AVは辞めて元気な赤ちゃんを産みなさい」といいって引退させたといいます。
全てはプロダクションできまる
以上のことから、AV女優はプロダクションに所属して活動しなければなりません。
活動開始から引退までのスケジュールは、学生である・主婦である・他に仕事をしているなどの特別事情がある場合を除けば
(つまり専業AV女優の場合は)、プロダクションがスケジュールを決めて仕事をしていくこととなります。
AV女優には引退の時期を自ら決める権利と、出演依頼を断るか受けるかを決める権利が与えられています。
その他の判断は全てプロダクションが行うものです。
このことを、プロダクションに操られて性的搾取をされていると否定的に考えない方が良いでしょう。
AV女優自身が何を考えていなくても、良いプロダクションならばその女優に最適な売り込み方を考えて仕事を取ってきてくれるのです。
現代のようにAV女優として生き残ることが難しい時代だからこそ、女優のマネージメントがうまいプロダクションに所属して活動することは非常に重要なことです。
むしろ、おかしなプロダクションに所属してしまえば、その時点でAV女優人生が成功する見込みはほとんどなくなるでしょう。