売れるAV女優の作り方講座(4)プロ意識の形成
AV女優は単に作品に出演して活躍しているだけのように見えますが、出演に至るまでに様々な過程を踏んでいます。
売れるAV女優はどのようにして誕生するのでしょうか?
売れるAV女優の作り方講座(4)
AV女優はプロ意識が強い
AV女優はプロ意識が非常に強いと言われます。
考えてもみれば、不潔感漂う中年のキモメン男優と呼ばれる男優とセックスすることもいとわないのです。
これは間違いなくプロ意識のたまものでしょう。
このプロ意識はどうやって作られていくのでしょうか。
プロ意識も、面接の経験を積み重ねることによって作られていきます。
また、プロダクションやメーカーはAV女優のプライドを傷つけるような働かせ方は決してさせません。
むしろ自尊心を培うことができる環境づくりと教えを整える事を意識しています。
これも、AV女優のプロ意識形成のために役だっていることでしょう。
プロ意識とエンターテイメント
プロ意識を保つ上でも、AV女優と風俗の兼業は業界内では嫌われる行為の一つになっています。
なぜならば、AV女優はプロ意識を発揮して魅力的な姿を映像で見せる「雲の上の存在」でなければなりません。
風俗で買うことができる女性であるとわかった時点で価値が大幅に下がるのです。
考えてもみれば、お金を出せば実際に色々な行為ができる女性が出ているAVなど、わざわざお金を出して買おうと思う人は少ないのです。
そのため、プロダクションに隠れて兼業していたとしても、話題になるのは時間の問題です。
話題に上がればまず有名女優の仲間入りは無理になるでしょう。
また、風俗と兼業している女性は、風俗の方がAVよりも稼げるようになれば簡単にプロダクションをやめてしまいます。
それも、連絡なしに音信不通になるという辞め方をする女性も多いため、業界では嫌われ者なのです。
このように、風俗を兼業しているAV女優はプロ意識に欠けたAV女優であると言うことができます。
また、プロ意識のあるAV女優とプロ意識のないAV女優の明らかな違いは、AVを「エンターテイメント」としてとらえることができているかどうかです。
エンターテイメントとしてとらえているからこそイメージの大切さをきちんと認識できるのです。
イメージを大切にするからこそ風俗で働くことを禁止するのです。
このように、実務的な理由よりもイメージの問題がより強調されます。
このことは、脚本にも良く現れています。
AV女優として初めての撮影に挑むとき、脚本をみた女優は絡みのシーンが簡単に書かれいます。
絡み以外のイメージ映像やドラマ部分が非常に詳しいことを知って驚きます。
絡み以外が作り込まれることを見ても、イメージを非常に大切にすること、エンターテイメントであることを実感するのです。
プロ意識と金銭問題
プロダクション面接の際には、借金をはじめとした金銭問題に関する確認も行われますが、ここからプロ意識と金銭問題の関係が見られます。
プロダクションはAV女優に借金があり、それを理由としてAV女優になった場合には、借金の内容を把握することによってトラブル回避をすることと、少なくとも借金返済に必要な額を稼ぐまでは辞めないだろうという予測を立てることができます。
逆に、借金がない女性に対しては、メーカー面接などの際にはそこを強調するように指導することも多いものです。
なぜ強調するのかと言えば、借金がないことがいくらかのプラスになるからです。
あまり多い例ではありませんが、多額の借金を抱えてAV女優になった女性が撮影していたとき、借金の取り立てが撮影現場まで来てトラブルになることがあります。
このようなトラブルを含めた様々なトラブルを背負っていないことは意外と大事なことなのです。
また、借金がないにもかかわらずAV女優になっているということは、必ずしもお金の為だけに仕事をしていないという印象に繋がり、これが喜ばれることがあります。
これもAVのエンターテイメント性に関係がある部分です。
つまり、借金返済のため、お金のためと割り切って作品に出演している女性よりも、AVという仕事が好きだから、楽しいからという理由で出演している女性の方が、視聴者からも現場スタッフからも好印象なのです。
この意識がAV女優には常に存在し、これがプロ意識形成の要素担っているのです。
面接から作られるプロ意識
以上のことは、AV女優が自発的にプロ意識を形成していくことですが、これとは逆に面接する側が意識的にプロ意識を持たせようとすることもあります。
特に、監督面接ではこのようなケースが良く見られます。
例えば、死んだような顔でやる気のないセックスを披露したところで、視聴者は性的な興奮を得ることができず、どうしても良い作品は出来上がりません。
だからこそ、やる気・自信はあった方がいいもので、それらを生みだすプライドやプロ意識もあるべきなのです。
特に、最近はAV女優のギャラが下がっていく一方で、女優によっては10万円や20万円で色々なプレイをこなしていかなければなりません。
プロ意識がない女優は「このくらいのギャラでこんなことしなきゃいけないの?」という考えに陥ってやる気を失ってしまうことがありますが、プロ意識のある女優ならば自分の経験になりAV女優としてのキャリアになることだと考えて挑戦していきます。
もし撮影が長引いたとしても元気にイキイキとして撮影をこなしていくため、監督からしてみればプロ意識がある女優は非常に使いやすいものなのです。
現場での扱いが生むプロ意識
現場で大切に扱われることで、プロ意識が生まれることもあります。
特に単体女優の扱いは特別で、1本の撮影で100万円以上を稼ぐ自分はAV女優の中でも特別な存在だというプロ意識が芽生える基盤となります。
そのほか、撮影の際ではプロのメイクさんやカメラマンによって、非常に美しく撮影されます。
撮影現場ではお姫様のような扱いを受け、これが自分は特別な女性であるという意識を生みだします。
もちろんAV女優は鮮度が命であり、活動が長期になるにつれてギャラは安くなっていき、過激な内容に出演する必要も出てきます。
10年近くも単体女優を続けているAV女優もいますが、そのようなケースは非常に特殊なケースです。
しかし、低いギャラで過激な内容に出演しなければならないからと言って、AV女優のやる気がなくなるのはメーカーとしても避けたいことです。
そうならないためにやる気を増幅させるような気遣いが随所で行われます。
また、プロダクションの社員にとっても、ギャラが低くなったからと言って、ある程度人気のある女優がすぐに引退するという事態は避けたいと思っており、やる気を以て取り組んでほしいと思っています。
したがって、メーカー、監督、プロダクションの全ての希望は一致することとなります。
撮影にかかわる多くの人が戦略的な気遣いや声かけを行うこととなり、これをプロ意識のよりどころを感じているAV女優は少なくありません。