AV女優になる動機は何?お金?セックス?楽しいから?
AV女優になる女性が増えており、一般メディアにも徐々に進出している昨今、AV女優を眼にする機会が増えてきています。
そのような女性を見た時、「なんで彼女たちはAV女優になったのだろう?」と疑問に思う人も多いはずです。
中には、「不幸な過去を背負っているんだろうな」といった、ネガティブなイメージを抱く人が少なくないでしょう。
しかし、そのような暗い過去を背負った女性は、現代のAV業界では圧倒的に少数派になってきています。
このことは、彼女たちがAV女優になった動機を見てみれば明らかです。
本稿では、AV女優たちがAV女優になった動機、そしてAV女優を続けている動機について解説していきます。
AVに出演する動機は?
AV女優たちが出演する動機は何なのでしょうか。
「女性が性に奔放になったからだ」といわれても、それだけでは漠然としています。
男性ならば、「セックスが好きだからAV女優になっているのだろうか?」と考える人も多いものです。
淫乱だから、セックスが好きだから、それをやってお金を稼げる職業としてAV女優を選んでいるのだという考え方です。
確かに、AV女優の中にはセックスが好きな女性が多いものです。
むしろ、AV女優の数が多くなり、クオリティが高く素質のあるAV女優でなければ競争に勝ち抜けなくなっている昨今、セックスが好きという要素は重要なものです。
なにしろ、映像によって興奮させる仕事なのですから、セックスが嫌いという要素を持っていては生き残れないのです。
好きこそ物の上手なれ、といいますが、お笑いが好きなお笑い芸人、演じることが好きな俳優、セックスが好きなAV女優などは、競争に勝ち抜ける確率が高まるのは否めないことです。
だからこそ、AV女優のなかにはセックスが好きな女性が多く、性的にかなり成熟した女性もたくさんいます。
また、他の理由として、「お金を稼ぎたいから」ということも考えられます。
しかし、いくらお金が欲しくてAV女優になったとしても、セックスが好きであったり、性に対する好奇心が旺盛であったりしなければ、とてもAV女優は勤まりません。
実際、知名度や売り上げは別として、AV業界に順応して、よく働ける女性の傾向として、AV男優とセックスしてみたいと考えていたり、AVの中でしか行われない、非現実的・アブノーマルなプレイをしてみたいとか、特殊な性癖を満たしたいとか考える女性が、AV女優になるケースがよくあります。
非現実的なプレイを現実世界で楽しむのは非常に困難なことですし、その欲求を満たそうとして特殊なコミュニティに入れば危険もあるかもしれません。
しかし、AVという保護された環境の中であれば、安全にそれらのセックスを楽しむことができるのです。
体を売るという仕事である以上、お金が動機になるのは当然のことです。
しかし、セックスが好きであるという要素、セックスを楽しみたいという動機もやはり重要なものです。
したがって、AV女優がAVに出演する動機には、「お金」と「セックス」の二つの大きな要素があり、これは両輪であると言っても良いでしょう。
動機の実例
では、AV女優になった動機の実例をいくつか見てみましょう。
性的好奇心から
あるAV女優は、真性のM性癖があります。
10代の頃に性に目覚め、セックスフレンドを作って日常的にセックスをしていました。
あるときにセフレになった男性が変態でSであり、ノーパンでデートをしたり、ハプニングバーで複数の男性とのセックスを指示されたりしているうちに、Mに目覚めたのです。
とはいえ、彼女の普段に仕事は中堅企業のオペレーターというごく普通の仕事です。
そのような仕事をしていれば、彼女の異常な性癖は満たされることはありません。
どうしてもその欲を満たしたいと考えた彼女は、AV女優になることによって、アブノーマルな性癖を撮影で満たしています。
性を売りにしたい
あるAV女優は、中学生の時にセックスを経験してからというもの、セックスにハマりました。
彼女のハマり方は異常で、特定のセフレを持つことさえせず、同世代の男性と手あたり次第にセックスしていました。
その結果、地元では悪い噂も絶えず、それから逃れるために東京に出てきました。
彼女はデビュー当時22歳だったのですが、とても22歳とは思えないほどにセックスのテクニックが発達していました。
それを活かさない手はないと考えた彼女は、まず風俗嬢として名を挙げたものの、まだまだ稼げると考えてAV女優になりました。
企画単体女優としてヒット作品を何本も飛ばし、現在も活動中です。
彼女たちのように、AV女優に至るまでの流れはそれぞれですが、やはりセックスが好きである、それをお金にしたいと考えるケースが多く、やはりお金とセックスが大きな理由になっているのが普通なのです。
そして、彼女たちが楽しんで仕事をしていることも見逃せません。
普段の生活では満たせない性癖を持っていたり、そもそもセックスが好きであったりする彼女たちは、本来の自分を日常生活で出せないことも多いのですが、AV業界ではそれが歓迎され、自分らしくいられ、さらにお金までもらえる職場なのです。
この、「AV女優であることを楽しんでいる」ということには、これからお話しする要素も含まれます。
演じることの楽しさ
本来の自分をさらけ出せる楽しさに加えて、他人を演じられる楽しさを語るAV女優も少なくありません。
AVという非現実的な世界で他人を演じ、非現実的なセックスを行なうことを楽しむAV女優は、意外にも多いのです。
実際、出演の決まったAV女優が、監督との面接の際に3Pをしてみたい、乱交をしてみたい、どうせなら普段はできない事をしてみたいなどと希望することもあると言います。
つまり、彼女たちは別の自分になりたいと考えているのです。
これは何も、AV女優の願望が異常だからではありません。
人間は誰しも、変身願望を持っているものです。
身近な例で考えてみても、それはよくわかります。
実際にはそれほど仕事ができない男性が、何かの勘違いからすごい男性のように思われ、ドタバタ劇を演じながら物語を織りなしていく―つまりミスタービーンのような作品が人気を博するのも、一つには「勘違いでもいいから、このように周りから認められたら楽しいだろうな」という変身願望の現れであるとも言えます。
実際、身の丈以上の評価をうけた時、恐縮するよりも喜ぶ人の方が多いでしょう。
それは、変身願望が満たされたからです。
他にも、コスプレはもはや日本の代表的な文化になっていますが、これも変身願望の現れです。
普段は魅力に乏しい人が、魅力あるアニメのキャラクターにあこがれ、それに扮するというのは、まさに変身願望の現れでしょう。
自分らしくいられることは楽しいことです。
しかし、それと同じくらい(あるいはそれ以上)に、自分ではない自分を演じるというのは楽しいことなのです。
もし、人に変身願望がなかったならば、ハロウィンがあそこまでのイベントにはなっていません。
AV女優たちの変身願望も、これと何ら変わりません。
しいて言うならば、AV女優と一般女性の大きな違いとして、「AV女優は変身願望が極めて強い」ということが挙げられるでしょう。
誰もが変身願望を持っているものの、日常生活でそれが満たされる機会はほとんどありません。
しかし、AVに出演することによって、変身願望を満たすことができます。
AV作品の中には、様々な設定の下で演じていくものがたくさんありますし、看護師、教師、女子高生、CA、コスプレイヤーなど、様々な役柄を演じることができます。
AV女優たちは、AVの撮影現場を変身願望が満たされる場所と捉えているのです。
AVでのセックスというものは、普通では考えられないアブノーマルなものが非常に多く、内容も濃いものです。
ごく普通のセックスを行なう作品と言えば、大手メーカーから大々的に売り出されるAV女優の初期の作品くらいのものです。
そのような作品では、AV女優の魅力を少しずつ出していき、できるだけ長く売ろうという戦略をとることが多いため、初期の作品ではノーマルなセックスを演じることがあります。
しかし、そのような作品は少数派であり、AVではアブノーマルで濃いセックスをするのが普通です。
3Pや色々なおもちゃを使ったプレイは当たり前ですし、レズビアンや外国人とのセックス、アナルセックス、拘束プレイなど、内容を書き出せばキリがないほどです。
そもそも、AVに出演すること自体がアブノーマルであるとも言えます。
セックスだけでなく、設定もアブノーマルです。
例えば、本当は独身で彼氏もいないAV女優が、人妻役を演じ、夫の上司にセックスを迫られたり、取引先の複数の人から輪姦されたりするというのは、AVにおいてよくある設定です。
このようなAVでは、人妻という役柄を演じ、夫以外の男性とのセックス、複数の男性とのセックス、レイプされてのセックスなど、様々な非現実的なセックスをすることになります。
他にも、再婚相手の後妻が義理の息子とセックスをする、父と娘がセックスをするなど、近親相姦もよくある設定です。
現実世界では決して犯してはならない領域でも、AVならば可能です。
このような作品に出演すれば、非日常的な体験を味わうことができ、違う自分に返信することができるため、それを楽しむAV女優が多いのです。
このように、AVの中であるとはいえ、様々な役を演じながら様々なタブーを破ることに、AV女優たちは夢中になるのです。
AVに限らず、人はタブーを破ったとき、違う自分を発見するものです。
社会のタブー、家庭のタブー、自分自身のタブーなど、色々なタブーがありますが、それらを破ることによって、今まで見えなかったものが見えてくることが多いのです。
もちろん、タブーとされているものには、それなりの理由があるものが多く、現実世界で反社会的なタブーを破るわけにはいきません。
しかし、AVではそれが可能であり、AV女優は作品の中でタブーを破り、違う自分を発見することに魅力を感じているのです。
AV女優の演技力
「違う自分を演じることを楽しんでいる」というのは、俳優なども同じことでしょう。
俳優ともなると能力も打ち込み方も違いますから、完全に演じる役柄に没入してしまうこともあります。
例えば、戦国武将役を与えられた俳優が、日常生活でもその武将のような思考回路で行動してしまうという話を、しばしば耳にします。
そのため、AV女優が演じることを楽しんでいると書けば、AV女優はあたかもかなりすぐれた演技力を持っているように思う人もいるかもしれません。
しかし実際には、AV女優の多くは演技力を持っておらず、このことはAV作品を見てみればよくわかります。
演技力が優れているAV女優もいる一方で、多くのAV女優は演技力がなく、ドラマ仕立ての作品を見ていてもセリフなどがぎこちなく感じることはよくあります。
演技が上手くないAV女優のほうが圧倒的多数であると言ってよいでしょう。
これは当然のことで、AV女優と俳優を比べるのは酷なことです。
何しろ、俳優は演技を真剣に勉強し、その中で選ばれた一握りの俳優だけが、ドラマや映画に出演できるのです。
中には2世俳優も多く、その場合には遺伝子レベルで優れていることになります。
AV女優は演技の勉強をしているわけではありませんから、演技力がないのも当然のことです。
特に、普段の素顔は一般女性です。
いつもはOLをしていたり、女子大生をしていたり、主婦をしていたりする女性が、いきなりカメラを向けられて演技をしろと言われても無理なのです。
新人AV女優などは特にそうです。
最初の作品を撮影する場合、ほとんどのAV女優はそれまでの人生で演技などしたことはなく、せいぜい学校の文化祭で劇をやったことがあるくらいのものです。
それでも、AV女優たちはカメラの前で精いっぱい演じています。
ドラマものの撮影になると、シナリオライターや監督が書いた台本に沿って撮影していきます。
AV女優の演技が作品の出来栄えを大きく左右するのは確かなことですが、セックスを演じるプロではあっても、ドラマに描かれた役柄を演じるプロではないのですから仕方のないことです。
演技力が優れているに越したことはありません。
演技ができるAV女優ならば、作品の出来栄えは良くなりますし、撮影もスムーズになります。
ファンからも愛される存在です。
しかし、演技力に優れているAV女優は、非常に長く活動し、たくさんのAVに出演していく中で、経験によって演技力が磨かれたというケースがほとんどです。
当然ながら、演技力のあるAV女優は重宝されます。
しかしながら、つたない演技でもAV作品は成り立ちます。
監督の腕が良ければ、台本を変更したり、カット割りを工夫したり、後から編集したりすることによって、それなりの作品になるのです。
また、監督が想定していた演技ができなかったとしても、できる範囲の演技でその女性らしく演じていけば、作品は作ることができます。
そして、つたない演技ではありますが、ともかく演じることによって、彼女たちは別の自分になりきることに快感を覚えているのです。
まとめ
かつては、AV女優になる動機と言えば、借金を苦にしていたり、精神を病んでAV以外に働く場所がなかったり、ネガティブな動機が多かったものです。
しかし最近では、セックスを楽しみたい、自分らしく性を解放したい、撮影の中で自分ではない自分を演じたい、撮影を楽しみたい、その上でお金も稼ぎたいという、かなりポジティブなものになっています。
最近、AV女優がAV業界から奴隷的な働き方をさせられているとして、話題になることが増えました。
しかし、AV業界の本当の姿を知っている私から言わせれば、かなり前の事例を挙げて、「今さら?」というような内容で騒いでいるようにしか見えません。
私と同様の見解をしているAV女優もたくさんいます。
ここ十数年でAV業界が大きく変わったため、AV女優たちはポジティブな姿勢で働いていますし、性的搾取などは一部の悪徳プロダクションを除けばほとんどありえないのです。
私から言わせれば、AV業界がクリーン化し、女性の権利を主張したがる集団にとって攻撃しにくくなったため、苦し紛れにかなり前のAV業界を持ち出して批判しているようにしか見えません。
そのようなことは、どう考えてもおかしなことなのですが、まだまだ一般的にもAV業界に対するネガティブなイメージが強く残っており、またAV業界の姿を知る機会もなかなかないものですから、一般の人々は権利団体の主張を真に受けてしまっています。
当サイトでは、AV業界が不当な非難を受けていることに対して、現代のAV業界の真実を伝えることを通して、それを少しでもぬぐい去りたいということも考えています。
ポジティブな姿勢で働いているにもかかわらず、「AV業界では女性が差別されている」と、不幸であるかのようなイメージを植え付けることは、それこそまさに女性に対する差別なのです。
せっかく、AV女優という職業が徐々に受け入れられるようになってきているのに、女性の権利だなんだといって騒ぎ、AV女優は不幸な職業である、うしろめたい業界であるというイメージを植え付ければ、AV女優が一般社会に受け入れられるのは遅れてしまいます。
本稿を読んだ皆さんが、AV業界やAV女優に対して、少しでも正しい見解を持ってくれることを望みます。