AV女優を足がかりに…と考えている人が危険な理由
AV女優が有名人になれるかどうかと言えば、これは非常に難しいとしか言えません。
数千人もAV女優がいる中で有名になれるのはほんの一部であり、その一部に入るためにはルックス、スタイル、キャラなどが非常に優れている必要があります。
その優れたものを持っている女性はそうそういるものではなく、AV女優を足がかりとして有名人になれる可能性は非常に低いのです。
AV女優として有名になるのがどれほど難しいものなのか、AV女優の現実を見ていきましょう。
AV女優の3つの願望
AV女優になる理由は様々ですが、多くの場合は3つに分類されます。
- お金のため
- 好奇心
- 有名になりたい
という3つの願望です。
お金のためと好奇心のためという理由は今も昔もAV女優が抱く願望ですが、三つ目の「有名になりたい」という動機は近年のAV女優によく見られるものです。
この背景には、AV女優たちが一般メディアに進出して人気を博したことがあるでしょう。
最近は社会が性に対して寛大になったこともあり、AV女優がバラエティ番組に出演したり、ドラマや映画に出演したり、歌手デビューをしたりとその活躍ぶりは目覚ましいものがあります。
蒼井そらや小澤マリアなどに至っては中国や台湾で知らない人はいないほどの絶大な人気を誇っており、訪れれば空港にファンが押し寄せて大パニックになるほどです。
最近のAV女優を目指す女性は、AV女優になればお金が稼げて、セックスも嫌いではないかもしくは好きであるし、さらに有名人に慣れるかもしれないという思いを抱いてAV女優になっているのです。
これらの出演の動悸を考察してみると、まずAVに出演することで性的な好奇心が満たされることは間違いありません。
次にお金ですが、これは売れれば非常に多額のギャラを得ることができ、それほど売れなくとも出演の機会を得ていくことができれば普通の仕事よりも稼げる可能性は高いです。
アイドルになりたくてAV女優になった女性の転落
AV女優のなかには、AV女優を足がかりとしていずれはアイドルになることを夢見ている女性がいます。
彼女たちによくあるルートは、地下アイドルにはじまり、名前を売るためにグラビアをはじめ、それがいつのまにかイメージビデオになり、最終的にはAV女優になっているというものです。
中にはアイドルになりたい願望がある地下アイドルを「AVに出演することをきっかけとしてアイドルになれるかもしれない」とスカウトして、AVに出演することを前提として「元アイドル」という肩書を付けるためにグラビアアイドルをさせたり、イメージビデオを撮影したりするケースもあります。
女性の中には本気でアイドルになりたいと思っている人が少なくないものです。
さらに、最近は上記の通りAV女優がユニットを組んで歌手活動をして人気を博すケースもあるため、AV女優とアイドルの垣根が曖昧になっていることから、このようなスカウトに乗ってAVに出演し、結局アイドルにはなれなかったという女性もいます。
ここで紹介する女性Aも、アイドルになりたかった女性です。
Aは幼いころから人前で踊ったり歌ったりするアイドルにあこがれており、歌が下手ながらも夢を追っていました。
そんな彼女に対して、ある日街中でAVのスカウトマンが声を掛けてきます。
そしてアイドル番組の収録に出演すると聞かされ、すぐにその話に飛び付きました。
しかし、収録現場に行ってみると、そこで待っていたのはブリーフ姿の複数の男性、つまり汁男優たちでした。
彼女は番組の内容を知らされていなかったため不安に駆られましたが、案の定、訳がわからないまま男たちに精子を掛けられて収録は終了しました。
服を脱がなかったのがせめてもの幸いと言うところでした。
AVの中には素人を騙す内容のAVがあります。
その中のほとんどは企画女優を起用して素人を演じさせ、騙されたような演技をして作品を作っていきますが、ごく一部の悪徳プロダクションがこのような手法で本当に騙す撮影も行っているようです。
メーカー側としては、犯罪性があるためリスクは大きいものの、本当に騙して撮影を行うため演出なしのリアルな反応を得ることができ、そのような映像を好む男性からは非常によい作品と捉えられるため、騙し打ちを行うことがあるのです。
しかし、Aは元々アイドル志望ですからたまったものではありません。
撮影後、当然ショックで号泣をしてしまいましたが、スカウトマンはもう精子を浴びてしまったのだし、AVに挑戦してみようと彼女を説得しました。
また、アイドル顔負けの活躍をしているAV女優やAV女優引退後にマルチタレントとして活躍しているAV女優も実際にいること等を引き合いに出したため、彼女はわずかながらAV女優からアイドルになれるかもしれないと思い、AVに挑戦することを決意しました。
しかし、実際には彼女のAV活動はイマイチふるいませんでした。
そして、当初望みを掛けていた、AV女優からのアイドルの道もどうも無理そうだと自覚するに至りました。
これは、おそらく彼女が不承不承にAV出演を決めたことから、撮影に積極的ではなく、魅力的な作品ができなかったからだと思います。
最初の撮影は騙し打ちにあい、なんの面白みも感じられず、ただ目標のために体を張ったのです。
AV女優になる女性のなかにはセックスが好きでAV女優になる女性もたくさんいるのですから、そのような女性たちと闘ってAV業界で頭角を現し、アイドル級の活躍を見せることなど到底無理だったのです。
スカウトマンというのは、スカウトした女性の出演料の一部をスカウトバックとして受け取ることで生活しています。
しかし、AはAV女優として活躍できなかったため、スカウトバックを得ることができません。
そこで、スカウトマンはAに風俗で働くことを勧めました。
当時のAからしてみれば、AV女優になったことで生じた悩みなどは全てそのスカウトマンに相談しており、スカウトマンの男性が精神的な支えとなっていました。
そのため、スカウトマンが勧めるのにしたがって、風俗で働くことになりました。
風俗で働くと現役AV女優の肩書とともに売りだされ、Aの作品を見たと言うファンが指名するようになりました。
出演本数が少なかったため指名してくれる客は少なかったのですが、幸いにもそれらのファンが独占欲の強い男性ばかりであったため、指名が入る時は長時間で連日の指名を獲得できたため、スカウトマンとAは二人で生活していけるお金をかせぐことができましたが、このスカウトマンともやがて疎遠になっていったのです。
Aはふと、彼女はもう風俗をする理由も、AVをする理由もなくなっていることに気づいたのです。
Aはそれらを全て辞めて、再びアイドルを目指しました。
地下アイドルとしての活動の始まりです。
しかし、AV女優や風俗嬢として、彼女はあまりに多くの時間を費やしました。
気づけば、彼女はすでに26歳になっており、アイドルとしては年を取り過ぎていたのです。
AV女優の現実を見据えよう
彼女のような例は他にいくつもあります。
田舎の女性がなにかしたい、芸能人になりたい、アイドルになりたいなどという願望を抱いて上京するのですが、田舎で育った彼女たちには東京にはこのような危険が潜んでいることを知りません。
そのため、Aをスカウトしたようなスカウトマンが接近して「ドラマの助役を探している」などと声をかければ、何の疑いもなくついていき、気づけばAV女優になっているということがあるのです。
もちろん、そのような経緯でAV女優になり、人気を獲得した女優もいないわけではありません。
しかし、そのような女性はごく一部です。
数千人いるAV女優のなかで人気を獲得するのにまず多大な苦労を強いられ、一部の人気AV女優になったとしてもそこからさらに芸能界へと駒を勧められるのはさらにごく一部の女性です。
おそらく10000人のAV女優がいたならば、その中で人気を獲得してトップAV女優の仲間入りができるのは100人程度であり、さらに芸能界に進出できるのは10人くらいのものでしょう。
AV女優からタレントになれるのは、0.1%くらいの非常に狭い門なのです。倍率にすれば1000倍であり、どのような大学よりも、どのような企業よりも難しい挑戦なのです。
これは非常に大雑把な計算ですが、大きくは外れていないと思います。
これがAV女優の現実です。
したがって、AV女優になる動機のうち、お金とセックス以外に有名人になりたいという願望が強いのであれば、ほとんどの確率で失望することになるため、AV業界に挑戦するのは非常に危険な賭けになるといえます。