AV女優が引退後に進む先とは?
AV女優が現役として活躍できる時間と言うのは、意外なほどに短いものです。
一回はAV業界に身を置いた彼女たちは、その後はどのような人生を送るのでしょうか。
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AV女優の活動期間は短い
AV女優が現役として活躍できる時間と言うのは、意外なほどに短いものです。
新人としてデビューしてから一ヶ月もたてばもう新人とは呼ばれなくなり、半年すれば十分なベテランとなります。
毎月、ものすごい勢いでリリースされるタイトル数を見ればわかりますが、新たな女優は毎日のように生まれ、その数と同じだけベテランが増えていきます。
新人、デビュー、ニューフェイスなどのキーワードが使われるのは、一本目のAVだけなのです。
AV女優としての寿命は、一部の例外を除いて、長くても一年くらいのものでしょう。
また、その一年でAV業界を去ってしまうのが大部分を占めています。
一回はAV業界に身を置いた彼女たちは、その後はどのような人生を送るのでしょうか。
一般人にまぎれて、普通の仕事に就く場合もあれば、結婚と言う形でおさまる場合もあります。
それ以外ではストリップに転向する、AV業界の製作する側に就く、AVで貯めたお金で店を持つ、AV女優の肩書きを持ったまま水商売や風俗へ流れていくなど様々です。
少なくとも、AV女優だった彼女たちの選択肢は多岐にわたります。
ここでは、AV女優を経験した女性たちが色々な形で、新しい道を進んでいく姿を紹介することにします。
消息不明
まず、一番多いパターンは、何回かAVに出演したものの、その後は消息不明となるパターンです。
これが一番多く、また当然の結果とも言えるでしょう。
AVに出演した過去を誰にも知られることなく、普通の生活に戻るにはこの方法が一番確実だからです。
この消息不明になってしまった場合の生活は際限なくパターンがあるので、ここでは割愛することにします。
ストリッパー
では、それ以外のパターンはどうでしょうか。
例えばストリッパーがあります。
AVに出演したことで世間ではそこそこ名前も有名になっているので、それを武器にしてストリップの世界に進出していくことは珍しくありません。
AVでは見かけなくなった女優が、引退した後も細く長く活動を続けていることもあれば、長いブランクの後数年たってからストリップ劇場のポスターで見つけられることもあります。
水商売や風俗
しかし、ストリップはやはり踊り子というジャンルの意味合いが強く、上下関係も厳しいため、好きでなければ簡単に飛び込んではいけない世界でもあります。
それに比べると、比較的簡単に次のステージへと移動しやすいのは風俗と水商売です。
中には自分で店を持つパターンもありますが、ほとんどは雇われて働くことになります。
風俗であればヘルスやソープランド、水商売であればランパブやハッスルパブです。
どちらも元AV女優と言うだけで一般の女性に比べて給料も高く、客から指名をもらうことも容易になります。
これは、「あのAV女優に会える」「セックスできる」という男性の欲望が人気につながるからです。
また、元AV女優を雇う店としても、多少接客態度が悪くても、AV女優の肩書きだけで客が呼べることを知っているのです。
その証拠に、元AV女優が勤務する店の広告には、必ず「AV女優○○在籍店」という宣伝文句が入っています。
AV業界に戻る女性
風俗やストリップに流れていくのは定番ですが、やはりAVに出た以上はそれに類似した世界で生きていくと言う、決意の表れでもあります。
しかし、ふとしたきっかけからAV女優になったほとんどの女性は、この業界から抜け出ることができるのでしょうか。
当然、消息不明になったAV女優たちはAV業界とは全く関係のない場所で新しい生活を始めます。
しかし、風俗やストリップにも行かず、かといって完全に別世界で生きていくこともできない女性も多くいます。
そのような女性は、最初の契約された本数の撮影を終えてギャラをもらった後は、一旦AV業界から遠ざかりますが、また戻ってくることが多いといいます。
一回、単体モノに出演して多額のギャラを手にしてしまった瞬間、金銭感覚が壊れてしまうのです。
一回は普通の生活に戻ろうとはするのですが、やはり現実問題として普通に働いて得ることのできる金額と、AV女優として稼げる金額とのギャップに悩んでしまうのです。
そうなった場合には、プロダクションや事務所との契約は終わっているものの、完全にお互いの関係が解消されていないことが便利に働きます。
あくまでも最初の契約ではビデオの撮影本数が決まっていただけで、継続して仕事をもらうことも可能と言うことです。
事務所にとっても、またAVという商品が製作できるのですから断るはずもありません。
ヌードグラビアモデルの道も
しかし、ここで女性側に「もうAVには出たくない」という意思があった場合でも、抜け道があります。
それは、ヌードグラビアモデルです。
一回AVでからみを経験しているため、ヌードの撮影にはそれほど抵抗がない女性は多いものです。
特に、こういったパターンで戻ってくるのは、単体モノの女優、有名ではないが可愛い・美人、一般誌に顔を出していない、そんなにたくさんのビデオに出演していない、といった条件が当てはまります。
このような場合、AV女優としての芸名を変更して、プロフィールも全く違うものが作られます。
こうすることで、ヌードグラビアのモデルとしては新人扱いになるのです。
もちろんAV女優としてあまりビデオに出演していないことで知名度も低く、新人としてデビューさせても問題ありません。
AVに比べればギャラは安くなるものの、ハードな撮影があるわけでもなく割のいい仕事であることに変わりありません。
そんなことを知ってか知らずか、元AV女優が名前を変えてグラビアモデルとして登場することもあります。
こうして、バイトなどをしながらヌードグラビアモデルとして復活するパターンもあります。
復帰は簡単ではない
これらの経緯でAV業界にとどまることもあれば、別ジャンルで活躍することもあるわけです。
しかし、引退してから長い時間がたち、再びAV女優として活動するパターンに限って言えば、現役当時に相当名前の売れた女優でないと難しいでしょう。
なぜなら、商品価値という意味で「あの女優が復活」というキャッチコピーが打てないことに他なりません。
AV女優という職業は、女優自身にとっても一過性のものであるのは確かな事実です。
AV女優たちは、引退後さまざまな道を歩んでいきます。
AV女優になったことを公開する人、糧にしてステップアップしていく人、その行き方はバリエーションに富んでいます。
実際にAV女優を引退してからの生き方をいくつか紹介しましょう。
復帰の例
まず一人目は、AV業界では巨乳ブームの火付け役になったとも言われる女優です。
通常のAVのほかに裏ビデオなどの発売でも有名になりましたが、二年ほどで表舞台からは引退しました。
結婚したという噂が流れましたが、引退して五年後に現役AV女優と元AV女優だけの飲み屋でホステスとして働き始めました。
その店は一年ほどで閉店してしまいましたが、直後に熟女AVへの出演をきっかけに復帰を果たしました。
飲食店をオープン
また、こんなAV引退後の道を歩む人もいます。
デビュー当時はお嬢様ルックスの女優として人気があり、過激な内容のAV女優としての認知度も高かったのですが、数十本のAVに出演した後は男優と結婚して出産しました。
3人の子供を作り、幸せな家庭を築いたと思われていました。
引退後はAV業界に話題が上ることもありませんでしたが、二年後にふとしたことから週刊誌に彼女のことが掲載され、彼女の姿を見ることになりました。
それはその彼女が、引退した後に結婚したものの夫婦生活がうまくいかず、離婚し、AVとはまったく関係のない飲食店をオープンさせたというものでした。
彼女は引退後、二年で結婚生活に終止符を打って新しいスタートを切ったのです。
それも三人のこどもを抱えてのスタートということでも話題になったのでした。
この週刊誌に彼女が取り上げられたのは、ただ偶然なのか、それとも彼女が仕掛けた計画だったのかは分かりません。
ともかく彼女が有名AV女優だったという過去の肩書きがステップアップにつながったのは確かなことです。
ネームバリューがその後の人生を分ける
このように、AV女優という肩書きを利用する女性はかなり多いです。
もちろん、AV業界というイメージがある以上、通常の仕事ではなかなかキャリアにはなりにくいものです。
しかし、活躍するステージさえ間違えなければ、確実に有利に立ちまわれます。
それは、引退してしまった芸能人と同じようにネームバリューがあるからにほかなりません。
その過去のネームバリューという武器が使えるのは、やはり多少でも名前が売れた単体モノの女優という条件が付いてきます。
企画モノの女優などは、ビデオに出演しても名前どころか、顔にモザイクがかかってしまうこともあり、なかなかキャリアにすることは難しいものです。
そうなると、ストリップであれば完全に一から始めなくてはなりませんし、風俗でも水商売でも大きな集客は見込めません。
企画女優のその後
ここで、企画モノのAV女優は大きく二つのケースに分かれることになります。
ひとつはアダルト業界に残ってSMや成人誌のモデルとして活動していく方法であり、もうひとつは完全に別ジャンルで新たな道を見つけていく方法です。
前者であれば、ある程度慣れたフィールドであるために、小回りが利くこともあります。
例えば撮影時に知りあったカメラマンやスタッフのコネで雑誌やSM業界に潜り込んでいく等の方法がそれに当たります。
しかし、成人誌の撮影などは製作費の問題などでギャラも安く、撮影内容もハードなものが非常に多くなります。
その割には収入と実働という面では割の合わない内容となります。
また、個人的に仕事が取れればいいのですが、自分が在籍している事務所などを通す場合には中間マージンも発生し、手取りの収入はさらに安くなってしまいます。
しかし、この事務所という後ろ盾がなければ、仕事を取ることも難しいのは言うまでもないでしょう。
このような状態でも業界に居続けるのは、やはり一部の人間でしかありません。
ハードさと安い賃金のギャップに我慢できずに業界を去ってしまうものが圧倒的に多いのです。
ある企画女優はこう語る
そのような中で、飽くまでも業界にとどまって活動を続ける、ある元AV女優はこう語ります。
彼女は、金銭感覚が壊れてしまったことが原因で普通の仕事にはつけなくなってしまいました。
そしてアダルト業界にしがみつくことで今のポジションを手にしたわけですが、これもまた彼女が自分で切り開いたAV女優の未来でしょう。
彼女のように、あくまでも自分の域安い場所を探していくケースは珍しくありません。
しかし、アダルト業界にこだわり続けたことで、自分の居場所を確保できたのですから、間違った選択ではなかったと言えるでしょう。
引退後の人生は暗くない
AV女優は、引退してしまえば、よほどインパクトが大きかった女優でない限り、世間の記憶から忘れられていくのにそれほど時間はかからないものです。
仕事の内容柄、引退した後の人生まで特別な目で見られてしまうことも多いのです。
しかし、AV女優としてデビューする女性の多くが、ごく普通の素人女性から生まれてくることを考えると、AV女優を引退した後になんら不自然でない普通の生活に戻っていくのは自然な流れなのかもしれません。
たしかにAVに出演したことで、たとえ一時期であったとしても、風俗にちかい業界にいたという負い目を感じるなどネガティブな問題はあります。
しかし、全てがネガティブで引退した後も色々と引きずるということもありません。
AV女優としての経歴をひっさげて違う分野で活躍する女性、AVをきっかけにステップアップしていく女性など、数え切れないほどのケースが存在する中で、AVの引退後は決して暗いものではないはずです。
普通の女性に戻るという場合でも、業界で生き残る場合でも、それは彼女たち自身の選択次第です。
女性たちは、様々な経緯でAV女優になります。
引退後も貴重な経験を持って、誰よりもドラマチックな人生を送っています。
そして、それは間違いなくAV女優として活動した一握りの女性だけに与えられた特権であると言えるでしょう。
私の場合は企画モノ専門の女優で事務所に在籍してたので、ギャラは安かったけど仕事はそこそこありましたよ。
そりゃ、できれば単体モノに出演して稼ぎたかったけど、ルックス的に難しいのはわかってたし、仕事を選ばなければ給料はよかったですからね。
もともとはフリーターだったんですけど、お金が欲しくてこの業界に入ってきたんです。
最初は顔も出ない企画モノなら、誰かにバレる心配もないし一石二鳥かなって。
それくらいにしか考えてなかったですよ。
もちろん、普通にバイトをするよりも楽でお金になるわけじゃないですか。
お金がなくなれば、また仕事もらえばいいや、みたいな。
でも、仕事があるうちはいいですけど、AVの新人なんて山ほどいるじゃないですか。
それに私、事務所に三年いるんですけど、もうお局様状態ですからね。
そのうち仕事も減ってきて、たまに来る仕事なんか工場の資材置き場で縛られての撮影とか。
もちろんゲリラ撮影ですよ、許可なんて撮ってないから。
それも真冬ですよ。
で、日当で数万円なんてのはザラでしたね。
半年くらいは、それでもがんばって仕事してたんですけど、それも長くは続かないですね。
結局、撮影で知り合ったカメラマンから『SMモデル探してるところがあるんだけど、やってみる?』って誘われてそっちの方面に行きました。
たしかに室内の撮影で寒くはなかったですけど、出来上がった写真を見るとホントにエロなんだなーって。
キレイでも可愛くもない。なんか道具にされてましたね。
ギャラは普通だったけど、SMモデルとして半年もやると、なんか名前が売れちゃって。
そのおかげでSMクラブからのスカウトが来たり、専門誌の撮影や執筆依頼が来たりと、なんかうまくいってるんですよね。
最初はSMなんて全然興味がなかったんだけど、今はSM専門ですよ。
もう、普通の仕事はできないだろうなぁ、なんて考えちゃいます。
でも、いまの自分の仕事は気に入ってますよ。
そのうち本を出したりしてみたいですね。