AV女優って、意外と普通の女性たちなんです
AV女優と言うと、なにやら非常に特殊な女性であるというイメージは、今も昔も同じです。
最近ではやや一般化しつつありますが、それでもAV業界と直接的な縁がない人からすれば、やはり遠い存在であることは間違いありません。
しかし、AV女優たちの素顔を知れば、意外と普通の女性であることが分かります。
副業としてAV女優をやっている女性の本業はなにか、彼女たちの学歴が意外に高いこと、そういうことを知れば、AV女優が普通の女性であることが分かり、より身近に感じられることと思います。
本業を持つAV女優が多い
年々、AV女優やAV業界が、一般社会と近いものになりつつあります。
以前は、このように近いものではなかったため、AV女優といえばなんだか映像の中だけの、非現実的な、少なくとも非常に遠い存在に思えたものですが、最近ではそのようなことも無く、ごく近しい存在となりました。
なにしろ、テレビ番組や一般誌などに登場する機会が増えていますし、ツイッターなどでもAV女優が当たり前のように活動しています。
それでも、AV女優はAV女優であり、どこか不思議な存在に感じるものです。
「なんでこんなかわいい子がAV女優になったのだろう?」「この子は暗い過去を負っているのだろうか?」「親の借金を負ってAV女優になったのだろうか?」「普段から淫乱なのだろうか?」「普段は何をしているのだろう?」などなど、疑問が尽きないのですから、不思議な存在に感じられるのも当然のことです。
しかし、AV女優のことを深く知っていくと、それほど不思議な存在ではないことが分かります。
一口にAV女優といっても、テレビや一般誌などに登場するAV女優はごく一握りの存在です。
現在、一説によると全国で7000~8000人のAV女優が存在しており、彼女たちのうち、美貌や人気や知名度や実力などが優れている、上位100人未満のトップAV女優だけが、一般メディアに登場しています。
だからこそ、皆さんが知っている有名なAV女優というのは、AV女優全体から見ればごく一部に過ぎないのです。
そのような、女性ファンも獲得しているほどのAV女優ならば、AVだけでたくさん稼いで、生計を立てることもできるでしょう。
しかし、それ以外のAV女優たち、全体から見ると90%以上のAV女優たちは、AVだけで生計を立てることが難しい人々です。
したがって、彼女たちにとってAV女優は副業であり、他に本業というべき仕事をもっているケースが大半なのです。
これが、AV女優が案外普通の女性であることの一つの証明であると言えます。
彼女たちは、普段は普通の仕事をしているのですが、それだけでは生活が厳しかったり、あまりにも刺激に乏しいと感じたりして、週末などにAVに出演することによってそれらを満たしているのです。
多いのは看護師、OL、主婦など
では、彼女たちの本業とはどのようなものなのでしょうか。
従来のイメージからすれば、普段も風俗嬢などの一般的ではない仕事をし、その上で同じセックス産業であるAV女優をやっていると考えられそうなものですが、実際は普通の仕事を本業としています。
例えば、本業で多いのが看護師です。
なぜ看護師が多いのかと言えば、具体的に理由が分析されているわけではありませんが、看護師という堅く、ストレスの多い仕事についている女性は、刺激を求めてAVに出演するのだと分析する人もいます。
また、医療現場では男女の出会いが少ないことが原因であるとする人もいます。
本業が看護師であるAV女優が多いことの他に、AV女優として人気を獲得した女性が、引退後に看護師になるケースも見られます。
また、看護専門学校を卒業したものの、激務に耐えられずに一般の職業に移り、収入が少ないためにAV女優になったという女性もいます。
なぜか、AV女優や元AV女優のプライベートを見てみると、看護師に行き当たることが多いのは不思議なことです。
このほか、OLも多いものです。
とはいえ、女性が就く職業の中でも、OLは割合が多いものですから、OLをしながらAV女優をしている女性が多いとしても、それほど驚くべきことではないでしょう。
しかし、普段は普通の会社でOLをしている普通の女性が、AVに出演しているというのは注目すべきことです。
このほかにも、多種多様な職業の女性が見られます。
塾講師、デパートの店員、キャビンアテンダント、介護士などなど。
この中には、経済的に安定している職業の女性もたくさんいます。
本業を持つAV女優の特徴は、AV女優はあくまでも副業であり、一過性のものであると考えていることです。
AV女優になることの最大のリスクは、周囲にばれてしまうことのリスクなのですが、彼女たちはAV出演を一過性のものと捉えているからこそ、最悪バレてしまっても、どうせいずれは引退して普通の生活に戻るのだし・・・と考えているのです。
たとえバレてしまっても、将来にはそれほど悪影響はないと考えているAV女優も少なくありません。
このように、ほかに本業を持っている女性がAV女優になる時、本業がAV女優としてのキャリアに役立つこともあります。
なぜならば、例えばその女性がCAをしているならば、メーカーはその女性を起用することによって、「現役CA AVデビュー!」などと銘打った、話題性の高い作品を出すことができるからです。
当然、そのような作品は売上も伸びます。
ただし、それをやってしまうとバレるリスクが高くなりすぎてしまうため、実際にはAV女優側が拒否することが大半です。
だからこそ、色々な本業を持ったAV女優がたくさんいるにもかかわらず、「現役○○AVデビュー」の作品は少ないのです。
例えば、実際にあったケースなのですが、ある熟女系AV女優は、本業として会社を経営していました。
そこで、プロダクションのマネージャーと監督がそれを何とか活用して、「女社長AVデビュー」という作品を作りたいと思ったのですが、AV女優側が事業への影響を考えて拒否し、実際にそのようなタイトルは実現しませんでした。
このようなことが、AV業界ではしばしばみられます。
AV女優がAV以外に仕事をしていると言えば、ストリップ、風俗、水商売などを連想させるものですが、これは根も葉もないイメージというわけでもありません。
実際、2000年代以前のAV女優たちは、引退後に普通の生活に戻ることができず、結果的にそのような職業に転身することが多かったからです。
今でも、やはりそのような職業に就く女性は少なくありません。
単体作品などに出演して、ある程度の知名度を持っているAV女優ならば、引退後に高級風俗店の風俗嬢になり、一般の風俗嬢の何倍もの料金でサービスし、簡単に何百万円、何千万円というお金を稼ぐことができます。
ある意味、そうしない手はないとも言えます。
こう考えていくと、AV女優が不幸な女性だと思われることは、まったく見当はずれであることが分かります。
AV女優たちの本業は、看護師やOLなどであり、一般女性と何ら変わらないものです。
また、AV業界を引退した後に風俗嬢などになるAV女優もたくさんいますが、AV女優として活動したキャリアを活かして、普通の女性よりもずっとたくさん稼げる道を選んでいるのですから、これも不幸なことではありません。
ただし、上述の通り、現在のAV女優たちはAV出演を一過性のものと考えているため、引退後は引き続き本業をして社会に戻っていくケースがほとんどです。
AV女優である間は、本業と並行してAVに出演し、ある程度のお金を稼ぎ、引退すれば本業で精力的に生きていくのです。
人妻AV女優の場合は、引退すれば普通に家庭に戻っていくだけです。
このように、現代のAV女優たちは、AVと仕事のバランスをうまくとりながら、なんら不幸なことも無く働いているのです。
高学歴のAV女優も増えている
他に、最近目立って来た現象として、高学歴のAV女優が増えているということが挙げられます。
東京四大学を卒業したようなAV女優が急増しているのです。
もともと、高学歴AV女優というものが存在しなかったわけではありません。
初めて現れた高学歴AV女優といえば、昭和のAV女優である黒木薫でしょう。
彼女は1980年代後半にAV女優として活動した女性であり、横浜国立大学でイタリア美術を学んでいた才女です。
イタリア留学の学費を工面するためにAVに出演し、大ヒットを飛ばして一般にも広く名前を知られました。
それでも、全体から見れば高学歴のAV女優は非常に少なかったものです。
希少であるがゆえに話題性も高かったのです。
しかし、最近では高学歴のAV女優など、それほど珍しい存在ではなくなっています。
四大卒AV女優もたくさんいます。
そのような高学歴の女性ならば、AVに出演せずとも、立派に就職をして生活していけそうにも思えます。
しかし、学生時代にやりたい仕事を見つけられない女性というのは、有名大学でも一般大学でもそれほど変わらないらしく、とりあえず就職活動をしてそれなりの企業に就職したものの、激務に耐えられなかったり、やりがいのなさに耐えられなくなったりして辞めてしまうケースがたくさんあるのです。
いくら高学歴とはいえ、今の就職難の時代に、すぐに良い転職先を見つけることができず、アルバイト生活になればもっと疲れてしまうでしょう。
なまじ高学歴であるだけに、アルバイトで生計を立てていることが納得できず、自分の人生とは何なのかなどと考えることになります。
そう考えているうちに、つまり自分探しをしている途中にAVに巡り合ったというケースが良く見られるのです。
不景気により、高学歴がそれほど強い武器にならない時代です。
先日も、あるテレビ番組を見ていると、東大の4年生が覆面姿で出演しており、いくら就活をしても採用されないと嘆いていました。
従来のイメージだと、AV女優は低学歴で、ろくな仕事につくこともできずにAV女優になっているというイメージが強かったものです。
中学や高校の頃にグレてしまい、男性遍歴を重ね、風俗業界に飛び込み、ついに同じセックス産業であるAV女優になるというイメージであり、昭和の時代にはたしかにそのようなケースも多かったと言えます。
しかし最近では、高学歴の女性でもろくな仕事にありつけなかったり、一流企業に勤めてもそれが自分のやりたいことではないと思って辞めたりして、AV女優になることがあるのです。
今では、AV女優=低学歴という典型的なイメージは通用しなくなっています。
AV業界では、低学歴の女性も、並の学歴の女性も、高学歴の女性も普通に活動しているのです。
これも、AV女優は案外普通の女性たちであるといえる一つの理由です。