売れるAV女優の作り方講座(1)モデル名を付ける
AV女優は単に作品に出演して活躍しているだけのように見えますが、出演に至るまでに様々な過程を踏んでいます。
売れるAV女優はどのようにして誕生するのでしょうか?
売れるAV女優の作り方講座(1)
もう一人の自分を確立すること
AV女優は単に作品に出演して活躍しているだけのように見えますが、出演に至るまでに様々な過程を踏んでいます。
プロダクション面接、メーカー面接、監督面接を経て初めて出演となりますし、これらの3種類の面接は全てそれぞれの意味と目的を持っています。
特にメーカー面接はメーカーにとって、単体デビューを希望して面接に来た女優と単体契約を結ぶかを決めていく場です。
企画女優の場合は以降の作品にキャスティングする女優を知るための場です。
そのような場である以上、面接される側であるAV女優も、単体女優としてデビューするためや企画女優として出演を獲得するため、
または自分の希望するものにできるだけ合う条件での出演を獲得することを考えながら、面接を受けることになります。
つまり、AV女優は面接という経験を通して、面接そのものの意味とは別のところで、面接の経験がAV女優に影響を及ぼすことがあります。
つまり、面接の場での質疑応答、面接シートへの記入を行うと言うことは、普段の自分とはまったく異なるAV女優としての自分を演出する必要に迫られるのです。
女優としての自分を演じ、メーカーが喜ぶ発言を繰り返していくうちに、意識の変化が生まれます。
これは、AV女優だけのことではないでしょう。
一般企業においても「立場が人を作る」とはよく言われることです。
それほどしっかりしていなかった人が必要に迫られて役職に就いたところ、日に日にしっかりとして頼りがいのある人物に成長することが往々にしてあるのです。
これが何かを演じる職業になると、特に顕著です。
俳優業・女優業がそうであり、例えばアメリカの人気ドラマ「The Walking Dead」にダリル・ディクソン役で主要人物を演じているノーマン・リーダスは、「撮影期間中の息抜きはどのようにしているか?」という質問に対して、「撮影期間中はプライベートでもダリルを演じ続けている。だから息抜きは特にない」と言っています。
このように、役柄に求められるものを演じ続けると、その人が面接や撮影で語り、演じていることが時間とともに定着していき、内面化されていくのです。
プライベートまでAV女優としてのもう一人の自分を演じ続ける必要はありません。
しかし、AV女優として活動する際にはAV女優としての人物像を確立し、定まったキャラクターを持つこととなります。
これができてしまえば、面接で自分を売り込む時にも、それほど大きな緊張を感じることもなく、AVに出演する機会を得やすくなるでしょう。
AV女優としての自覚が芽生える時
とはいえ、単に面接を繰り返していくことによって、もう一人の自分が確立されていくのでしょうか。
AV徐湯としての自分が確立される前提として、AV女優としての自覚が必要となります。
では、AV女優としての自覚はどのような時に芽生えているのでしょうか。
良くあるケースは、モデル名をつけられ、プロダクションの教育を受けることによって自覚が芽生えると言うものです。
プロダクションは、メーカーの求める人材になるためには処女性やウブであること、真面目であること、清楚であることなどを指導します。
これは、元々淫乱で風俗嬢や援助交際をやって裸を売っている女性がAVに出演してもありがたみや興奮は薄いのに対し、
裸になるとはあまり思えない真面目そうな、清楚な感じのする女性が脱ぎ、画面の中で淫乱な姿を見せることに興奮する男性が多いからです。
だからこそ、このような指導が行われます。
多くの女性は、デビュー前はAV女優はとにかくエロく、刺激的な姿であるものと思っているものです。
しかし、そのイメージとは真逆のAV女優像を求められることになり、ここで
「AV女優はアイドルみたいだな」「イメージが大事なんだな」
という感想を抱き、AV女優を意識するようになります。
これは良くあるケースです。
確かに、AVの出演本数が増えていくにつれ、性を売るAV女優としての姿が定着し、性純とは言えなくなることでしょう。
キャラクターや方向性も出演本数に従って変化していくことでしょう。
しかし、このように「清楚であれ、真面目であれ」という、本来の自分とは違うAV女優としての自分を演じることを叩きこまれることで、どのようにキャラクターが変化しようとも、自分がその時置かれているキャラクター・方向性の中で「演じなければならない」ということを覚えるのです。
別の見方をすれば、モデル名がつけられた時には既にこの教えも教え込まれています。
そのため、モデル名がつけられたから社会的にAV女優になれたというのと同時に、その教えを受けたことによって意識的にもAV女優になったと見ることもできます。
モデル名からの自覚の芽生え
つまり、AV女優への自覚の芽生えは、程度の差こそあれAV女優名をつけられた時に芽生えることが多いようです。
そののちの面接や撮影を通して、AV女優としての自分が確立されていきます。
あるAV女優もこう語っています。
このように、モデル名を付けられた時からその女性は社会的にAV女優になり、自覚も芽生えます。
しかし、この時点ではまだAV女優がどのような仕事をしているのか、AV業界はどのような世界で働いているのかなどの知識は持っていいないのが普通です。
断片的な情報からそれらを推測するくらいのものです。
つまり、この時点ではAV女優としてのもう一人の自分が確立されることはありません。
まだAV女優の素材が作られただけにすぎず、この後の活動でもう一人の自分が確立されることとなります。
私はデビューの時は単体女優をやってたから、その時は月に拘束されるのは5日もないくらいだったんだよ。
だから、モデル名よりも本名の方を使う日の方が多くて、モデル名になることってそんなにないの。
でも、プロダクションから名前を付けられた時は、確かになんとなく自覚は出たね。『ああ、AV女優になったんだ』みたいな。
だからって『なにすればいいの』って感じでもあったけど。