NGを解禁して活動していくことの強み
AV女王として名高い上原亜衣は、NGなしのAV女優として非常に有名です。
これによってたくさんの作品に出演して知名度を高め、ファンを集め、AV女優への道を駆け上がった彼女でしたが、当時はまだAV女優に本腰を入れて活動していくつもりはなく、短大を卒業したら保育士になればいいと漠然と考えていました。
就職先の保育園も決まっていました。
そんな彼女が、NGをすべて解禁してまで精力的に活動した理由は何だったのでしょうか。
NGなしで勝負に挑む
NGをすべて解禁した上原亜衣。
そのきっかけはライバルの出現です。
このころ、同じ事務所に小島みなみが所属しました。
小島みなみはアイドル級のルックスの持ち主であり、事務所内でも大型新人女優と呼び声が高い女優でした。
周囲の期待通り、小島みなみは大手AVメーカーであるアリスJAPANと専属契約を交わすこととなりました。
上原亜衣の事務所は立ち上げ間もない弱小事務所であったため小島みなみに賭ける思いは強く、事務所も全力でバックアップしようと一丸となっていました。
上原亜衣を含む他のAV女優への関心は相対的に薄くなり、上原亜衣は猛烈なくやしさを覚えるようになりました。
上原亜衣には負けず嫌いの性質があります。
小島みなみにたいしてライバル心を燃やした彼女は、どうすれば小島みなみを越えられるかと考えました。
そこで出た結論は、キカタンとしてあらゆる作品に出演しまくり、単体女優をしのぐ人気と知名度を獲得してやろうというものでした。
じつは、単体女優とキカタンには大きな違いがあります。
単体女優はメーカーと専属契約を交わすため、メーカーの強い後押しを受けて世に出てくことができ、ギャラもキカタンの何倍も多いというメリットがある一方で、他のメーカーの作品には出ることができず、契約メーカーの作品も月に1本までしか出演することができません。
これに対してキカタンは専属契約を結んでいないためあらゆるメーカーに出演が可能であり、時間と体力の許す限り出演することができます。
ルックスもスタイルも飛び抜けて良いわけではないキカタンの上原亜衣が、アイドル級のルックスでスタイルもよく周囲のフォローも強い小島みなみに勝つためには、それ相応の戦術でやる必要があります。
そこで上原亜衣が考えたのはNG項目を大幅に減らすことです。
AV女優の意思が尊重されるようになっている現代のAV業界では、AV女優は自分のやりたくない行為をNGとして指定することによって、やりたくないことはやらなくてよいようになっています。
アナル、SM、レイプ、スカトロなど、自分がやりたくない行為は全てNGにしてもかまいません。
しかし、NG項目が多くなれば出演できる作品も少なくなるのは当然のことで、彼女はNGを減らすことによってたくさんの作品に出演しようと考えました。
事務所には「来た仕事は全部やります」と伝えました。
すると、マネージャーは髪を黒くしてロリ系の清楚なキャラクターになることを提案します。
ロリ系の清楚な女の子が過激なころもやるとなればメーカーも興味を持つはずだという事でした。
彼女はすぐに髪を黒く染めてメイクも控えめとして清楚系のキャラへと一気に変身しました。
ここに至って、ようやく現在の上原亜衣が誕生することとなりました。
NG解禁で活躍のきっかけをつかむ
上原亜衣がデビューしてから2年がたったころから、キカタンとしての彼女の知名度が上昇し始めることとなります。
黒髪の清楚系へとイメチェンをした彼女は、マネージャーによって色々なメーカーに売り込みました。
彼女はNGを全て解禁して勝負に出ていたこともあり、色々な仕事が舞い込んでくることとなりました。
色々な仕事をこなしていけば、その女優の素材が活きる撮影に行き当たることがあるため、やはり本数をこなすことが大切です。
上原亜衣も、NGを解禁してジャンルを広く仕事を受けるようにしたことで、ある時受けた「ドリルバイブ」の仕事をきっかけに一気に仕事を増やしていくことになります。
ドリルバイブとはアダルトグッズの一つですが、一般的なおもちゃに比べるとかなりハードなおもちゃであり、工具としてのドリルの先端にバイブレーターをつけたものです。
なにしろ、元はコンクリートに穴をあけるための工具ですから、攻める強さや速さは一般的なおもちゃとは比べ物にもならず、アソコが弱い女優はケガさえしてしまうかもしれません。
衝撃が強すぎるため、体が逃げてしまわないため手足を拘束してM字開脚の状態で受けることになります。
身体がバラバラになるような刺激を感じ、失禁までしたのですが、この体を張った作品の売れ行きが非常によく、大きな実績を作ることとなりました。
彼女は狙い通り、清楚な見た目でハードなプレイに挑戦することによって、仕事が殺到するようになりました
。その流れにさらに拍車をかけたのがアナルものの撮影でした。
アナルセックスといえば、肛門でセックスをするプレイのことであり、三大NGのひとつにも数えられるプレイです。
有名女優がアナル解禁となれば大きな話題にもなります。
ほとんどの単体女優はアナルをNGとしており、キカタンでもアナルを解禁すれば話題になる可能性は非常に高いです。
実際にアナル解禁したAVは非常に売れ行きが良く、多くのAVファンの目に留まることとなりました。
実際、このころから彼女の知名度は急速に上昇しており、DMM.R18のランキングにも確実に食い込んでくるようになりました。
その後の活躍は皆さんもご存じのとおりです。
ルックスやスタイルが抜群ではないAV女優がAV女王になった背景には、NGの解禁があったのです。