自分ブランドに傷つけるな!マニアAVは慎重に、フェチAVは積極的に
AVのジャンルにはマニアックな作品が数多く存在します。
特に2000年代初頭にセルAVメーカーが乱立して競争が激化したときには、各メーカーが頭をひねって生み出した企画ものが数多くリリースされ、非常にマニアックなジャンルの作品も生み出されました。
マニアAVというジャンル
マニアAVの源流をたどると、セルAVがマイナーな存在であった頃は、レンタルビデオでは見ることができないマニアックな内容のAVを求める人が得てセルAVを買うという流れがありましたから、そもそもがマニア志向であったとも言えます。
その流れは今も受け継がれ、マニアAVは現在も大々的にではないもののリリースされ続けています。
もしAV女優を目指す女性が、AVに対して比較的正常なセックスばかりを行うものだという印象を抱いているならば、マニアAVの存在は是非知っておくべきでしょう。
マニアAVは、少数の異常な性癖を持っている視聴者に向けてリリースされます。
それだけに、爆発的なヒットは到底見込めないものの、小さく安定した需要が見込めます。
手堅い売上を得られると言うことで、メーカーが抱えるリスクも少ないために常にリリースされているのです。
マニアAVとは具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
多くの人がエグいと感じるものの代表はスカトロであり、この他にも到底常識では理解しがたい虫を活用したAV等があります。
他にも盗撮、ブルセラなどがあり、これらのマニア作品はあくまでマニア誌の守備範囲であり、普通のAVを見ている人にとっては取り上げられることさえないものです。
また、人々の性的嗜好が変化してきたからか、昔はマニアAVに含まれていたパイパンや剃毛プレイも今や一般的なものになっています。
昔は映像にヘアすら解禁されていなかったためパイパンや剃毛プレイがマニアAVに含まれるのも当然だったのですが、今ではそれほど珍しくないでしょう。
またぶっかけやアナルセックスなども昔はマニアAVの一種でしたが、今では一流メーカーの専属女優でも積極的に挑戦するジャンルとなっています。
意味不明なマニアAVの登場
インディーズAVがしのぎを削った当時、色々なAVが誕生しました。
今でこそ「どこを目指しているの?」と笑ってしまうような企画のマニアAVを、メーカーは大まじめに制作していたのです。
当時はまだどのようなジャンルが売れるのかわからず、完全な手探りで撮影をしていた時期です。
ぶっかけ、剃毛プレイなどの今や人気を集めているジャンルが生み出された陰には、意味不明なAVも多数生まれていました。
意味不明なAVは色々あり、企画ものAVを説明した際にも紹介した空中ファックなどもその一つでしょう。
マニアAVでも意味不明な映画がたくさん登場しました。
例を挙げてみると、「欲望痴帯 あなたの願望叶えます」があるでしょう。
この作品は、出演するAV女優が多数の男性の足の匂いをかぎ、なめまわし、もっとも臭い足を決定すると言う企画です。
このAVが発表された当時はもちろんのこと、未だにはたしてこの作品をみて欲情する男性はいるのだろうか、誰に需要があるのだろうかと理解に苦しむ作品です。
タイトルに「あなたの願望叶えます」とあることから、おそらく監督は自分の臭い足をなめられたい願望を持っている男性に向けた作品なのでしょうが、はたしてそのような性癖を持っている人が実在するのか、このAVはどれほど売れたのかは不明です。
女優が脱がない??
当時、大手メーカーも意味不明系AVに積極的に挑戦していました。
代表的な野は色々な企画を発表したSODですが、マニアAVの制作にも取り組んでいます。
例えば、「オナニーのお手伝いしてあげる」シリーズがあり、これに対抗する形でMOODYZも「最高のオナニーのために」シリーズを生みだしています。
このシリーズは当時は非常に斬新でした。
オナニーサポートという発想は当時は斬新なものであり、この作品では女優がカメラに向かってエッチな言葉を投げかけて手コキやフェラを行うと言うものです。
視聴者は女優に責められているような感覚を味わうことができるというバーチャルAVであり、シリーズ初期の頃は女優が脱がず、セックスも行われないところも当時のAVとしては異例の事でした。
AVでありながら絡みに重点が置かれず、肌の露出もそれほど問題ではなく、女優が全く脱がないという特徴を持っています。
出演する女優がたとえ巨乳の女優であっても、胸があらわにならないことさえあるのです。
この作品もマニアAVの一種であり、ここから成長したバーチャルセックスをテーマとした作品は今もリリースされています。
マニアのなかでもフェチに訴えていこう
マニアAVの中には、常識を越えた領域の性癖に訴える作品もありますが、具体的にどのようなものがあるのかみてみると、
- スカトロ作品
- フェラのみを収めた作品
- ニューハーフと女優の絡み
- マン屁にスポットをあてたもの
- おならフェチに向けたもの
- 体重3ケタの巨漢の絡み
- 熟女がギャルメイクで絡むもの
など挙げていけばきりがないほどにマニアックなものは多いものです。
比較的ソフトなマニアAVはフェチに訴えるといったテイストのものもたくさんあります。
例えば美脚のAV女優が行う足コキは脚フェチに受けますし、お尻の形がいいAV女優が行う尻コキは尻フェチに受けます。
こちらは、そのフェチがない人からすればマニアックに感じられるものの、そのフェチを持っている人は決して少なくないという作品です。
そのため、極めてマニアック性が強い作品に比べると需要が大きく、リリースされる本数も多くなります。
AV女優になろうと思っている女性は、普通の絡み以外にもマニアAVへの出演オファーがあるかもしれません。
とくに企画女優としてキャリアが始まった場合には企画作品に出演する機会が多くなりますが、そのような作品ではマニアックなテイストが強い作品も数多く存在します。
どうしてもそのようなプレイを拒否したいならばNG項目を設定することで拒否することができるので、マニアック性の強い作品では良く考えてから出演したほうが良いでしょう。
なぜならば、マニアAVは女優の活躍の場所を限定してしまう可能性があるからです。
例えばスカトロに出演すると言うことは、スカトロが好きな視聴者にとっては非常にありがたいことですが、一般的な視聴者からはスカトロに出演経験があることで汚れていると感じてしまう視聴者がいるため、その後の活躍の場がスカトロなどのキワモノに限定されてしまう可能性があるからです。
このことは、多くの人気AV女優がスカトロなどのマニアック性があまりに強い作品への出演をNGにしていることからもよくわかります。
NGなし女優として莫大な出演本数を誇る企画単体女優でも、「スカトロだけはNG」としている場合がほとんどなのです。
したがって、デビューしてから出演の機会がなかなか得られないこともあるかもしれませんが、AV女優として有名になりたいという願望を抱いているならば、マニアック過ぎる作品のオファーがきたとしても慎重になるべきであり、断った方がいい場合もおおくあるということを知っておくべきです。
ただし、フェチAVは別です。
フェチAVからオファーがくるということは、男性のフェティシズムに訴える特徴を持っているということであり、これは長所としてとらえることができるからです。
男性のフェチの代表的なものを挙げるならば、
- つやのある髪
- 柔らかそうな唇
- きれいなうなじ
- 胸(貧乳フェチ、巨乳フェチ、綺麗な乳首など色々)
- 足
- 足首
- 二の腕
- 綺麗な歯並び
- 太もも
- 鼻
- 目
- 肌(小麦色の肌、透き通るような白い肌、黒く焼いた肌など色々)
- 首
- 脇
- 手
- お尻
- 腰
など色々なものがあります。
そして、それらがフェチAVに起用される場合には、ほとんどがいい意味でのキャスティングとなります。
つまり、短く太く汚い足をテーマにしたAVはほとんど存在しませんが、長く細く綺麗な足をテーマにしたAVはたくさん存在すると言うことです。
そのため、自分にフェチAVのオファーが来た時には、それが自分のキャリアにとってプラスになる可能性は大いにあります。
脚フェチを対象としたフェチAVに出演することは、その後も美脚AV女優として売っていくことに繋がるのです。
このように、マニアAVには慎重になるべきであるものの、フェチAVには大いに出演したほうがいいということです。
また、AV女優として売り込んでいく戦略にもこの考え方は活きてきます。
つまり、AV女優として活躍の場を広げていくために、綺麗な足を手に入れるためにエクササイズを行う、綺麗な乳首を手に入れるため黒ずみ対策を行うなど、自らの努力で魅力的な体を手に入れることは可能です。
その努力によって磨いたパーツに魅力を感じた人が、ファンになってくれるかもしれません。