AV女優はオーディションと言うよりは面接。アイドルとはなり方が違う
「AVアイドル」という言葉があるように、今やAV女優にはアイドル的な要素が非常に多くなりました。
これによってAV女優になるということをアイドルのオーディションと同じようなものだと思っている人もいるかもしれません。
しかし、実際にはそうではありません。
AV女優はオーディションというよりは面接であり、アイドルとはなり方は違います。
ここでは、AV女優がAV女優になるためのプロダクション面接について見ていきましょう。
AV女優と様々な面接
AV業界は特殊な業界です。
それだけに一般の職種と比べた時に色々な違いがあるのは当然のことですが、面接もその一つです。
通常の職業では面接と言えば就職のために受ける面接のことを指しますが、AV女優には色々な面接があります。
一番初めに受けるのがプロダクション面接です。
AV女優になるためにはAVプロダクションに所属する必要があるため、プロダクションに所属するための採用面接を受ける必要があります。
プロダクション面接は基本的に一度きりです。
AV女優として働きたいという希望を持っている女性が、プロダクションに最初に登録するにあたって行われるものです。
その後はよほどのことがない限りプロダクションを変えると言うことがないからです。
ここがオーディションとは違うところです。
アイドルのオーディションは何千人、何万人と言う女性がアイドルになりたいと思って受けるものであり、その中から数人が選抜されます。
しかし、AV女優のプロダクション面接は、一般の職業の採用試験やアルバイトの面接と近いものと想像して構いません。
つまり、自分が働きたいと思っている就職先のスタッフと面接を行い、就職の可否と決定していくものです。
そして、上述の通りAV女優は初めに所属したプロダクションでAV女優活動を行い、AV女優人生を全うします。
稀にプロダクションを移動することもないわけではありません。
これはプロダクションから独立して活動する場合や、プロダクションとなんらかのトラブルを起こしてどうしてもそのプロダクションで活動を継続できなくなった場合に限られます。
この他、プロダクションごとに強みのあるジャンルなどは異なるため、AV女優が活動の方向性を大幅に変更したいと希望したとき、止むを得ずプロダクションを変更することもあります。
しかしながら、面接を受ける人数においては一般の採用面接とは異なります。
一般の就職面接の場合には、数社を受けることがあります。
特に現代のように経済が縮小して就職先が見つかりにくい状況では、数十社を受ける人も珍しくありません。
しかし、プロダクション面接においてはいくつものプロダクションを受けるという女性はほとんどいません。
インターネットなどで見つけた一社のみに面接を受けるため、複数のプロダクションの面接を受けて、その中からよりよいプロダクションを受けると言うことがないのです。
これは、各プロダクションの情報があまり表に出ていないから比較のしようもなく、とりあえず一社を受けて見ざるを得ないということも関係していることでしょう。
したがって、自分のあこがれているAV女優が所属しているから、待遇がなんとなくよさそうに見えたから受けた。
直観的にそのプロダクションに引きつけられたから、等の理由から単一のプロダクションの面接を受けることとなります。
あるいは、業界の体質も深く関係しています。
AV女優になる女性の中にはスカウトによってAV女優になる女性は少なくありませんが、スカウトマンはスカウトした女性を特定のプロダクションに紹介します。
したがって、スカウトを受けた女性は単一のプロダクションの面接を受けることとなるため、複数のプロダクションの面接を受けることがないのです。
こうして、自らホームページの募集をみて応募をしたり、スカウトマンからスカウトされるなどしてプロダクションの面接を受けます。
採用となれば晴れてAV女優としての社会的地位を得ることとなり、AV女優人生をスタートさせることとなります。
アイドルのオーディションとはどう違うか
プロダクション面接とアイドルのオーディションを混同している女性は少なくありません。
確かに、AV女優が売れるための要素の一つには可愛さは重要なものである為、オーディションを受けるくらいの覚悟を以て面接を受けるのは良いことでしょう。
プロダクション側としても、可愛く飾って面接に受けにくる女性に好感を抱くのも事実です。
しかし、オーディションのように身構えて受ける必要はありません。
特にスカウトを受けてプロダクション面接を受けに行く場合が特にそうです。
スカウトを受けているという事実がある時点で、一定の品質が保証されていることになります。
そもそも、AVに出演できる一定のクオリティがない女性や、AVに出演すればものになる女性だと思ったからこそスカウトマンが声をかけているからです。
したがって、そのような女性が面接に受けたときに不採用となることはほとんどなく、これがオーディションと違うところです。
ただし、自ら応募する時にはオーディションに近い感覚が生じるのも無理のないことです。
AV女優に自ら志願する女性が非常に多くなり、稼働していないAV女優も合わせれば現在AV 女優は1万人近くいるともされている時代です。
したがって、スカウトで声をかけられた女性のように、受かる保証のようなものがない以上はオーディションに似たものがあると言えます。
プロダクション側としても売れる見込みがない女性は所属させる必要がないという前提で面接を行っています。
最近はAV女優のクオリティも非常に高くなっています。
それを考えると、そこそこのクオリティの女性からしてみれば、まさにオーディションのような雰囲気があるかもしれません。
AV業界の実情をあまり良く知らず、脱ぐ覚悟さえあれば稼げると言う安易な考えから面接を受けると、落とされてしまう可能性も十分にあります。
実際に、あまり可愛くない女性、あまりに年を取った女性、体重が3ケタあるような女性がAV女優になりたいと思って面接を受けにくることがあります。
しかし、そのような女性が採用されることはまずありません。
また、面接を行うプロダクションのスタッフはこれまでに何百、何千というAV女優を見てきているのです。
面接を受けに来た女性を見た時、「これは売れるぞ」あるいは「こんな女性に仕事が来るはずはない」という判断を的確に行います。
だからこそ、オーディションではなく、あくまでも自分を売り込む面接であると捉えましょう。
そして、ルックスに自信がない女性は可愛くメイクをし、小奇麗に着飾って面接を受けにいった方がいいと言えます。
このほか、オーディションとの違いは採用率の高さにもあるでしょう。
上記のように「こんな女性にオファーが来るはずもない」と判断されるような女性はさておき、ちょっと可愛く若い女性、体型がやや崩れた熟女などであれば、採用される可能性は十分にあります。
プロダクションは多種多様な女性をとりあえず採用しておき、メーカーからの様々なタイプのオファーにいつでも応えられる体制を整えておこうとする場合が多いからです。
したがって、中小のプロダクションに応募した場合にはそこそこのレベルでは落とされてしまうこともあるでしょう。
しかし、大手プロダクションなどに応募した場合にはそこそこのレベルでも採用されることは良くあることです。
ただし、大手になるとそれだけ応募数も増えてくるため、決して安易に考えていると落ちる可能性も、また十分にあります。
したがって、AV女優の平均的なレベルを大きく下回る場合を除けば不採用となることはあまりないのが実情です。
平均的なレベルが年々高くなっているのも事実であることも忘れてはいけません。
しかし、応募者のうちとびきりクオリティの高い女性を採用するためのオーディションとは大きく異なると考えて良いでしょう。
プロダクションには可愛くないと思える女性が登録されているのも事実です。
その中には単体女優として抜群の売上を挙げている女性、企画女優として毎月数本の企画モノに出演している女性、特殊な撮影のみに対応している女性など様々な女性が所属しているのです。