AV女王・上原亜衣が引退したわけ
企画女優から大人気キカタン(企画単体女優)になり、DMM.R18アダルトアワード2014で最優秀女優賞を獲得し、名実ともにナンバーワンとなった上原亜衣。
普通、企画女優は有名になるのは非常に難しい存在です。
なぜならば、企画ものの作品にその他大勢の一人として出演したり、無名の素人として出演したりするだけであるため、AV女優としての名前が世に出ることはないからです。
AV女王・上原亜衣
企画ものは一部のマニアを主なターゲットとしているため、AV女優として売れることは考えにくいのです。
しかし、上原亜衣は企画女優から出発して見出され、トップAV女優となりました。
彼女のほかに企画女優から出発して成功をおさめたAV女優には成瀬心美や琥珀うたがいますが、現在AV業界には1万人あるいはそれ以上のAV女優がおり、その95%以上は企画女優であり、そのうち数千人が毎年入れ替わっていることを考えれば、企画女優から成り上がることができる確率は限りなくゼロに近く、それゆえに企画女優から成功したAV女優をシンデレラに例えることもあるほどです。
さて、そんな上原亜衣も2015年に引退を宣言して大きな話題を呼びました。
彼女のファンからは悲鳴があがったことでしょうが、AV女優として人気絶頂の間に引退という選択をしたことにホッとした人も多かったことでしょう。
AV女優の世界は厳しく、人気があるうちは仕事もたくさんあるものですが、人気が落ちると途端に仕事の量は減り、食べていくために多くのNGを解禁したりハードな撮影に応じたり、時には残酷とも思える作品にかつての人気女優が出演しているのを見ることもあります。
彼女は人気絶頂であり、クイーンであるタイミングで引退を宣言したことで、そのような醜態をさらすことなく身を引くことができました(もっとも、上原亜衣は意欲的な活動の中ですべてのNGを解禁していましたが)。
彼女の引退の理由はごく普通のものです。
それは、AVでナンバーワンになるために努力に努力を重ねてきた彼女が、DMM.R18アダルトアワード2014で最優秀女優賞に選ばれてナンバーワンになったところ、次に目指すべきものがなくなったからです。
むしろ、いつかはナンバーワンから落ちることは避けられないため、それが怖かったために綺麗なときに引退を決意したのです。
AV業界における彼女の功績は、AV女優という仕事が夢のあるものであるという事実を自ら証明したことでしょう。
ずいぶんとマシにはなっていますが、AV女優は世間体の良い仕事ではありません。
それでも自らAV女優になりたがる女性が増えたことの背景には、上原亜衣のように無名の女性がスターになったということがあります。
彼女は確かにかわいらしいルックスをしていますが、女優としての美人さということだけで見れば彼女以上に美人なAV女優はたくさんいます。
また、彼女以上にスタイルの良いAV女優もたくさんいます。
それでも上原亜衣はそのようなAV女優たちを圧倒してAV女王になったのですから、AV女優という仕事に興味を持っている“そこそこ”の女性たちに希望を与えたことでしょう。
さて、彼女の引退に当たって彼女の思いや詳しい経歴などが世に出つつありますから、それを参考にして彼女から学べることを書いていきたいと思います。
上原亜衣の活躍は、まさに当サイト「AV女優の教科書」にふさわしい要素をたくさん含んでいます。