AV女優ってどんな職業?どんな女性がAV女優になるの?
当サイトでは、AV女優について様々な観点から解説しているのですが、そもそもAV女優とはどのような職業か?どんな女性がAV女優になっているのか?ということは、多くの人が関心をもっていると思います。
そこで、本稿では、AV女優とはどのような職業なのかということと、また実際のAV女優のケースを引用しながら、AV女優になる女性の実例も見ていこうと思います。
AV女優はどんな職業?
まず、AV女優とはどのような職業なのでしょうか。
AV女優とは、18歳以上(高校生を除く)の、メーカーや監督の意図のもとに演技や性行為をする職業に従事する女性のことを指します。
性行為そのものに価値を置く風俗嬢とは異なり、性行為を行なう映像や写真で性的興奮をもたらすという仕事です。
「演じる」のですから、「女優」というわけです。
同じようにセックスをしていても、それによって生み出される価値は女優のクオリティによって異なります。
ルックスやスタイルが大きな要因であり、これは経験ではどうすることもできない要素です。
生まれながらの資質ともいえる要素であり、時に残酷と言えるほどの格差を生み出します。
だからこそ、整形したうえで出演するAV女優もいます。
AV女優になるためには、まずはAV専門のモデルプロダクションに所属する必要があります。
プロダクションでは、自分のルックスやスタイルを査定され、価格をつけられ、その評価に基づいてプロダクションのマネージャーが売り込みを行ないます。
AVに出演するならばAVメーカーやAV監督に営業をかけますし、写真集やエロ本の仕事を取るためには出版社に営業をかけます。
ピンク映画の出演のためには映画会社に営業をかけることもあります。
このほか、ストリップ劇場、広告代理店、新聞社、イベント会社、撮影会主催者、インターネット製作会社など、実に多方面にわたって営業をかけます。
これらのクライアントの中でも、大きな売り上げにつながるのはAVメーカーや出版社となります。
そのような営業のためには、女優も一緒に営業に出向くことも珍しくありません。
AVメーカーが製作したいAVを練り上げ、その作品に合致する素材であれば依頼があります。
依頼を受ければ、撮影現場に出向いて撮影をします。
それが、AV女優という職業です。
AV女優という職業の面白いところは、どのような女性がどう化けるか分からないところです。
上記の通り、ルックスやスタイルといった要素によって、どうしようもない格差が生まれるのは事実です。
しかし同時に、プロダクションの面接ではパッとしなかった女性が、プロデューサーや監督の演出によっては光ることがあります。
つまり、撮影現場でプロのヘアメイクによって外見を整え、プロのカメラマンのカメラワークによって撮影し、演出内容がマッチしたうえで様々な行為を行なったところ、思わぬ魅力が見つかって、爆発的な人気が出ることもあるのです。
だからこそ、AV女優になる前は男性経験が1人か2人くらいしかおらず、モテた記憶も全くなく、どちらかというと地味で自信もなかった女の子が、AV業界でスターになることもあります。
逆に、美人で通っていた女性が、AV女優としては全くモノにならないケースもあります。
化粧が上手で、美容にも使い、おしゃれな服で着飾り、外見を繕うことに多額のお金を投じてきたような女性も、裸になってセックスするとなれば外見を取り繕うことは難しいものです。
裸になったとたんにメッキが剥がれて、まったくモノにならないことが少なくないのです。
その女性がこれまでの人生でどのような評価を受けて来たかということは、実際のAV女優としての活動には何の関係もないことなのです。
このほかにも、どの女性が売れるかは未知数です。
それは、AVユーザーの幅が広いからです。
清楚っぽい女性を好む男性もいれば、淫乱そうな女性を好む男性もいます。
ロリっぽく華奢な若い女性を好む男性もいれば、妖艶で豊満な熟女を好む男性もいます。
このように男性の好みは十人十色です。
また、熟女というジャンルのように、一昔前にはキワモノ扱いされていたジャンルが、急に人気になることもあります。
したがって、AV女優として求められる人材は、その時代の流行に応じて変わっていくものであり、流動的な側面が多分にあります。
あるAV女優の例
最近のAV女優には上記のような傾向があるのですが、その典型的な例として、一人のAV女優のケースを見てみましょう。
AV女優Kは、20代前半のAV女優です。
一見すると地味っぽく、それほど華があるようには思えません。
実際、彼女は地味な女性としてそれまでの人生を送ってきましたし、化粧をする習慣もないほどです。
服装も流行はあまり意識しておらず、無難な服装を選ぶだけです。
第一印象ではとてもAV女優であるとは思えず、どちらかと言うと公務員のような堅い職業についていそうな感じに見えます。
彼女の出身地は四国です。
高校を卒業してからの彼女は、田舎から抜け出したい気持ちと、パティシエになりたいという希望を持っていたことから、東京都内の専門学校に進学しました。
しかし、家庭が裕福ではなかったため、学費は自分で稼いで通うという条件付きでした。
そこで彼女は、まずは高校を卒業してそのまま進学するのではなく、ひとまず都内で就職して学費を貯め、それから進学することを考えました。
しかし、東京での生活は楽なものではありませんでした。
仕事は零細企業の事務員を見つけ、手取りの月収は15万円。
家賃は安いところを探して6万円、そのほかに携帯代、食費、光熱費などの費用を支払っていくと、どう頑張っても15万円以下に抑えるのが精いっぱいで、貯金は一向に溜まっていきませんでした。
そのため、月に8万円の奨学金を受給して学費に充て、生活費はアルバイトで稼ぐことにしました。
アルバイトと言っても、高時給のアルバイトに就いたというわけではなく、深夜のカラオケ店と夕方のスーパーで働いていました。
学校が終わってから18~21時までスーパーで働き、22~6時までカラオケ店で働きました。
それによって得られた月収は月に約18万円で、事務員時代よりも多少余裕ができましたが、それでも生活はぎりぎりでした。
昼間は学校、それ以外は仕事ですから、ろくろく休む暇もありません。
そんな生活が続くはずはなく、かといってお金を稼がなくては生活できませんから、次第に学校を休んでアルバイトだけの生活になりました。
パティシエの夢は諦めることになり、その日の生活に追われるようになりました。
絶望的な生活のなかで、少しでも生活を楽にしたいという思いから、彼女はインターネットで「女性 アルバイト 高時給」などのキーワードで検索するようになりました。
そこで見つけたのが、「日給3万円以上可」と書かれたアルバイトでした。
毎日働き続けて18万円を稼いでいる彼女にとって、これは魅力的でした。
なにしろ、一ヶ月働きづめで稼げる給料が、そのアルバイトならば5日程度で稼げてしまうのです。
とはいえ、そのような仕事のほとんどはキャバクラか風俗です。
それまでの人生で、ほとんど男性と縁がなかった彼女にとっては、キャバクラでたくさんの男性を相手にする仕事はやっていけそうにありませんでした。
また、セックスの経験もほとんどなかったため、風俗嬢も自信がありませんでした。
そのように候補を絞っていくと、「パーツモデル」という仕事が残りました。
募集広告によれば、体の一部分を撮影するというアルバイトでした。
彼女は顔にもセックスにも自信がありませんでしたが、スタイルならそれほど悪くないと思っていたため、もしかしたらできるかもしれないと思って応募することにしました。
Web上のフォームからの応募だったのですが、応募してすぐにプロダクションから電話がありました。
仕事内容などの説明のために面談をすることになり、数日後にプロダクションに行くことになりました。
プロダクションは渋谷にあり、行くと女性スタッフが案内してくれ、内装も非常に清潔感があって好感が持てました。
事務所内には、所属する女優やモデルの写真やポスターが張り出されており、芸能プロダクションと錯覚させるような、活気のある事務所でした。
ヌードモデルも募集していることを知っていた彼女は、怖い場所を想像していたのですが、それに反して非常に雰囲気が明るかったことに驚きました。
面談をしてくれたのは男性社員で、現在置かれている状況などを話しました。
自分が男性経験に乏しいことや彼氏がいないこと、進学したものの上手くいかず、フリーターをやっていて生活が厳しいこと。
生活が厳しいと伝えると、男性社員はAVの話題を持ち出しました。
男性が言うには、パーツモデルの仕事は非常に少なく、稼ぎも小さいため、プロダクションに所属してもほとんど稼げないとのことでした。
一方、AVならば需要があり、ギャラはパーツモデルの何十倍にもなると言われました。
そして、男性社員は彼女ならばAV女優で稼げる、光る人材だとして口説きました。
しかし、彼女にとっては思ってもみなかったことで、びっくりして思わず断りました。
親や知り合いにバレては大変だと思ったのです。
それでも、男性はきちんとパブリシティを選べばバレる可能性は非常に低いこと、場合によってはマニアにしか流通させないことも可能であることなどを説明して説得しました。
彼女も、男性から外見を始めて褒められたことに、嫌な気はしていませんでした。
また、彼女ならば主役で1本のAVを撮れるといわれ、それはなかなかないことだということにも魅力を感じました。
そして何より、お金がたくさん稼げるということは魅力的でした。
このように魅力的に感じる部分が多く、さらにバレないように工夫することもできると言われれば、彼女にとって断る理由はありませんでした。
その気持ちは男性社員に伝わったのか、すぐに宣材写真を撮りたいと言われ、裸の写真を撮ることになりました。
写真を撮るためのスタジオが事務所内にあり、プロ用の器材で撮られた写真は非常に魅力的なものでした。
その後、アンケート用紙に記入してNGプレイなどを申告し、彼女のAV女優人生が始まることになりました。
彼女は企画単体女優としてたちまち人気者になりました。
現在、彼女はAV女優を始めて2年目になりますが、未だに単体作品の依頼があり、コンスタントに稼ぐことが出来ています。
誰もがAV女優になる時代
このAV女優Kのようなケースは、最近のAV業界の状況をよく表している例だと思います。
本来AV女優とは、リスクがあり、仕事内容も楽ではなく、その割には競争も激しくて稼げないことも多い職業です。
それでも、属性や年齢に関係なく、多くの女性が自らの意志でAV女優になっています。
そこに大きな決断や、どうしてもそうしなければならなかった理由はありません。
AV女優Kにしても、生活が厳しかったのは事実ですが、アルバイトを続けたり、学業を諦めて正社員になったり、実家に帰るという選択もあったはずですが、好奇心や褒められてうれしいという気持ちも手伝って、AV女優になっているのです。
つまり、動機は「もう少し余裕のある生活がしたい」くらいのものです。
彼女のように、パーツモデルという言葉に惹かれて、プロダクションに応募する女性は少なくありません。
しかし、男性社員が説明した通り、胸や足だけを提供するファッションモデルというのは、並々ならぬ美しいパーツをもっていてこそ初めて可能となるもので、しかも市場規模が小さいのですから、AV女優よりもハードルが高い職業だと言えるでしょう。
AVプロダクションは、そのことを分かった上で、イメージ戦略も含めてパーツモデルを募集し、接触してきた女性をAVに勧誘するという手法を使っているのです。
AV女優という職業が暗いイメージのものではなくなりつつあり、女性が気軽に応募できる環境があり、プロダクションには不安を取り除く環境があります。
そう考えると、どんな女性でもAV女優になる時代であることが、納得できることでしょう。
AVの撮影現場
では、AVの撮影現場はどのようなものなのでしょうか。
まず、作品に企画趣旨に応じて、AV女優に役柄が与えられます。
作品が学園ものならば女子校生、ソープものならばソープ嬢、人妻ものならば人妻といった役柄を与えられ、時には人妻ものの作品において、実際の主婦が出演するなど、そのAV女優自身のそのままの姿を役割とすることもあります。
また、作品のコンセプトによって、演じる内容も色々です。レイプものならば男性から激しく犯される姿を演じ、痴女ものならば男性を嫌らしく責める痴女を演じます。
相手の数も様々で、1対1のスタンダードのもの以外にも3Pや4P、多人数での乱交、レズなどの場合もあります。
演じる場所も様々です。ベッドでの撮影だけとは限らず、車の中でカーセックスをすることもあれば、屋外でセックスをすることもあります。
一昔前には、街中でセックスをする作品などもありました。
つまり、AVの撮影現場の様子には「絶対このパターン」というものはありません。
作品の趣旨と監督の指示によって、求められる人物を演じて、求められるセックスを、求められる場所で行わなければならないのです。
このように書けば、「自分のしたくないプレイを指示されたら困る」と考える人もいるでしょう。
しかし、その心配はありません。
なぜならば、上記のAV女優Kの例のように、あらかじめプロダクションに所属するにあたって、自分がしたくないプレイ、つまりNG項目を申告することができるからです。
これによって、レズやSM、スカトロといったハードなプレイの作品に対しては、そもそも依頼が来ることはなくなりますし、撮影現場で急に求められることもありません。
もちろん、AVにおけるスタンダードなプレイである、フェラや本番といったプレイまでNGにすることはできませんが、変態性の強いプレイなどは嫌ならばしないという選択もできます。
このほか、初めてAV女優になったときには、誰しも緊張してうまくできるどうか不安なものですが、AVの撮影にあたるスタッフやAV男優は、これまで多くの新人AV女優と撮影を経験しているため、馴れていない女優でもうまく撮影が進められるように対応してくれるものです。
実際、非常に不安に思って初めての撮影に臨んだところ、スタッフの指示通りに動き、男優もリードしてくれたため、それに任せていたらいつの間にか撮影が終わったという感想がよく見られます。
このように、あらかじめ決められていた内容の性行為を行ない、パッケージ写真を撮影すれば、仕事は終了です。
といっても、AVの主役はAV女優であり、AVの初めから終わりまで通じて出演するものですから、撮影には丸一日かかるのが普通です。
メーカーが気合を入れている作品であるとか、非常に人気が高いAV女優の場合には、2日に渡って撮影することもあります。
撮影された写真は、DVDのパッケージに印刷し、映像はモザイクや音楽の挿入といった編集を施し、そうして出来上がった作品はAV専門店やレンタルビデオ店に陳列されることになります。
最近では、インターネットサイトでダウンロード販売されるケースも増えています。
パッケージ写真やセックスしている画像は、インターネットで検索すればだれでも見ることができます。
出演した作品が当たり、ファンが付いて知名度が上がれば、メーカーからの依頼が増えていきます。
逆に、出演作が売れず、ファンもなかなか増えないAV女優には、依頼が来なくなります。
知名度が高いAV女優は、AV出演だけではなく、テレビに出演してタレント活動を行なったり、雑誌に連載を持ったりすることもあるため、収入は大きくなります。
逆に、知名度が低いAV女優にはそのような機会は与えられず、生活苦に陥ることになります。
今や、AV女優という職業は、一部の成功者とそれ以外が明確に分かれる時代なのです。