人気AV女優はラクじゃない!売れっ子キカタンのスケジュール
キカタンとして大人気を誇り、今年春に引退した上原亜衣。
彼女の人気はすさまじく、短期間に非常に多くの作品に出演しています。
大人気キカタンになるとどれくらい忙しいか?
色々な勉強と様々なジャンルへの挑戦によってデビュー2年目で大きく成長を遂げ、デビュー3年目の頃でした。
このころになると、2年目の努力の甲斐あって、彼女の人気は大きく高まっていました。
AV女優の人気を確認する手段として最も良いのが、AV販売大手のDMM.R18でランキングを確認するのが便利ですが、彼女はランキング上位の常連になっていました。
名前が売れれば、当然ながら仕事は増えていきました。
キカタンは単体とは違って時間と体力が許す限り仕事をすることができるため、オファーが殺到するのです。
また、同じくキカタンのこのはと共演した『びちゃびちゃWパイパン潮吹き! 上原亜衣×このは』は、2013年のDMMの人気ランキングで1位にもなりました。
この作品では彼女が研究を重ねてきた潮吹きとレズ隠語を発揮することができ、彼女の魅力が炸裂した作品だったのです。
このような圧倒的な活躍によって、彼女は1ヶ月のうち25日くらいは撮影を行うことになっていました。
また、AVを撮影していない日にはインタビューや撮影会といった仕事が入るため、実質的な休みはゼロです。
筆者も基本的に年中無休の仕事人間ですから、最初は「大したことないよね!」などと思っていたのですが、考えてみればAVの撮影はとんでもなく重度な肉体労働です。
パソコンの前にすわって資料を読んだりキーボードを叩いたりするのとは違い、セックスというハードな運動を伴う仕事を一日中行わなければならないのです。
1本の映画は2時間程度の作品が多いのですが、この作品を作るためには早朝から深夜まで丸一日を使って撮影することになります。
深夜に仕事が終わってから1時間ほど睡眠をとり、また早起きして撮影に向かうという毎日です。
そして、彼女はNGなしでハードな仕事も全て受けるAV女優ですから、当然ながら撮影ではハードな内容が多くなります。
毎日毎日ハードなセックスをするうちにアソコは痛くなり、痛みを緩和するためにローションを3本分ほど事前にアソコに仕込んで撮影に臨んでいたそうです。
月に25日も仕事をするということは、生理の日も仕事をしていることになります。
もちろん、撮影中に出血してしまうとまずいため、海綿を膣の中に仕込んでの撮影です。
しかし、そうなると出血しない代わりに潮も吹けなくなってしまうため、生理中は潮吹きシーンがない撮影を入れるようにしました。
このようなハードな撮影をこなしていると、疲れてしまってうごけなくなることもあり、そのようなときには撮影を一旦止めて1時間だけ寝かせてもらうこともありました。
しかし、このような撮影を繰り返すうちに彼女はついに体を壊してしまいました。
彼女のようなハードな撮影を行うAV女優は、しばしばイラマチオを行う必要があります。
イラマチオとは、単なるフェラチオではなく喉の奥までペニスを突っ込む行為のことを言います。
SMなどで頻繁に用いられるプレイであり、AV女優は苦しさのあまり顔をゆがめて涙とよだれを垂らすのですが、SM愛好家にとってはこの顔が興奮の対象となります。
プライベートのセックスではないため、AV女優は苦しくとも止めることはできません。
さらに、AV男優のペニスは一般的なペニスよりも立派であり、さらに作品作りのために容赦なくAV女優を責め立てます。
これを繰り返すうちに上原亜衣はのどの粘膜が傷ついてしまい、扁桃腺が腫れやすくなりました。
これにより高熱が出やすい体質となってしまったのです。
朝起きたら40度も熱があるということもあり、無理をして現場に行くと撮影中に倒れてしまうこともありました。
AV女優が倒れてしまえば撮影をすることはできないため、撮影はキャンセルしてスケジュールを組みなおさなければならなくなります。
このような状態が続くと、いつしか彼女は精神的に追い詰められるようになっていきました。
ナンバーワンになるために、とにかくたくさんの作品に出ることを最優先してAV女優としての人気を高めてきたものの、過労のあまり作品のクオリティーが下がっていることが自分でもわかり、こんなことではナンバーワンにはなれないというジレンマに悩まされるようになっていったのです。
努力の末に
月に25日の撮影がいつまでも続けていれば、彼女は体に重大な支障をきたし、自ら望まない形で引退しなければならなかったかもしれません。
また、作品のクオリティー低下が業界内でささやかれるようになればAV女優としての価値はなくなってしまいます。
そうなっては元も子もないため、彼女は仕事をセーブすることにしました。
気持ちの中では、ナンバーワンになるためにはまだまだやらなければと前のめりになっているのですが、前身のためにあえて仕事をセーブすることも必要だという結論に至ったのです。
撮影の仕事を減らした結果、それまでできなかった別の仕事にも取り組むことができました。
それは写真集です。
写真集を買うのはコアなファンに限られることから、当時はキカタンの写真集が出ることはあまりありませんでした(キカタンが増えた今では写真集も珍しくありません)。
企画AVではAV女優自身のクオリティよりも作品の内容が重視されるものであり、その企画作品に出演するキカタンには固定ファンが中々つきません。
だからこそキカタンの写真集はあまりなかったのですが、それでも出版社から声がかかりました。
身を削ってたくさんの作品に出演して知名度を高めたことによって、写真集を出せるまでになったのです。
そのことは売り上げが見込めること、すなわちファンが多いということの証明でもありました。
また、仕事をセーブして取り組むことによって、作品のクオリティを上げることにもなりました。
ハードな仕事に取り組むときも体調を整えてから挑むことができるため、さらなる人気を獲得することができました。
2013年の年末、その努力の結果は形になって現れました。AVファンならば知っているでしょうが、「DMM.R18アダルトアワード2014」の最優秀女優賞にノミネートされることになったのです。
このアワードは2014年から開始されたものでしたが、主催はAV通販最大手のDMMですから、このアワードはAV女優の賞レースの最高峰と言えます。
ノミネートされたのは上原亜衣の他には吉沢明歩、Rio、希志あいの、明日香キララ、紗倉まななどの超人気単体AV女優ばかりです。
そのような中で、キカタンから唯一選ばれたのが上原亜衣でした。
マネージャーは「キカタンからノミネートされただけでも大したもの」と言い、彼女自身もナンバーワンになりたいという希望を持ってやってはきたものの、ノミネートされたのが超S級女優ばかりですから、あまり自信はなかったようです。
しかし、結果は上原亜衣が受賞となり、念願かなってナンバーワンになることができました。
努力が報われた達成感がありました。
まとめ
上原亜衣が道を拓いたことによって、キカタンの地位は以前よりも向上しました。
キカタンの人数は増えつつあります。
なにしろ、それまでは単体女優こそAV女優のトップに君臨する存在であり、単体女優とキカタンの間には越えられない壁があったのです。
しかし、身を削って努力を重ねた結果、上原亜衣がその壁を壊してナンバーワンになりました。
これによって、今後のキカタンの可能性は広がることとなりました。
また、上原亜衣は企画女優からはじめて頂点まで上り詰めたのですから、数千人の企画の女優に夢を与えることになったと言ってよいでしょう。
この記事を読んでいる人の中にはAV女優を目指している人もいるかもしれませんが、そのような人のほとんどは企画女優からのスタートになることでしょう。
企画女優から有名女優の仲間入りを果たすのは単体女優になる以上に難しいことです。
しかし、上原亜衣のようなAV女優が実際に成し遂げたことで、可能性がゼロであるとは言えなくなりました。
企画女優からスタートしたとしても、不断の努力によってスターへの道を駆け上がることができるかもしれないのです。