小向美奈子、覚せい剤で再逮捕！ AV女優はシャブ中が多い？

覚せい剤で逮捕されるAV女優が出るたび、「AV女優にはシャブ中が多い」と騒がれますが、実際のところはどうなのでしょうか？

小向美奈子の逮捕

出典http://www.minakokomukai.com/

2015年2月6日、大人気AV女優の小向美奈子が覚せい剤で逮捕されました。

AVデビュー前にも捕まったことがあっただけに、「またか」とあまり関心を抱いていない人も多いかもしれません。

このような女優が出るたびに言われるのは、「小向美奈子は氷山の一角であり、その他にも覚せい剤を使用している女優はたくさんいる」と言うものです。

実際にはそのようなことはなく、未だに小向美奈子のような女優がいたことに驚きというくらいなのですが、過去にも捕まった女優がいたことからこのように噂されています。

小向美奈子と薬物の捉え方

数十年前、まだAV業界はヤクザや得体のしれない人物などの危険人物がたくさん存在しており、覚せい剤が蔓延していたのも事実です。

しかし、2000年あたりを境に少しずつ変革が始まり、2007年にはビデオ倫理機構がつぶれることやAV業界の黒い勢力の中から多数の逮捕者が出たことによって、かなりのクリーン化を果たします。

2015年現在、AV業界は非常にクリーンな業界になっており、もはや薬物は蔓延していません。

したがって、小向美奈子が逮捕されたことの正しい捉え方は、

「AV女優だから薬物に依存して逮捕された」

のではなく、

「小向美奈子だから薬物に依存して逮捕された」

と考えるのが正しいでしょう。

倖田梨紗のケース

出典http://www.dmm.co.jp/

以前のケースで言えば、倖田梨紗がいます。

このAV女優はジャニーズタレントと噂されていたこともあり、薬物で逮捕された時は大きな話題になったものです。

彼女が逮捕されたのは2007年のことでしたが、彼女の場合でさえ覚せい剤に手を出した理由をみてみると、AV女優と言う職業そのものが原因となっているわけではありません。

AV女優が原因ではない

倖田梨紗は覚せい剤取締法と大麻取締法の罪に問われて起訴されましたが、さらに驚くべきことは、覚せい剤に手を染めた理由です。

東京地裁で開かれた裁判を見てみるとそれが分かります。

ジャージ姿で青白く焦燥しきった顔で現れた彼女は、覚せい剤を使った理由を以下のように述べています。

不幸が重なり、寂しくなったことが原因です。
祖父が亡くなり、母もパーキンソン病にかかりました。
打ち込んでいた仕事を辞めてホステスになりました。
そのころ、大事にしてくれていた彼氏とも私から別れてしまい、自分のことしか考えられなくなり、寂しさに負けました。

打ち込んでいた仕事とは、まぎれもなくAVのことです。

AVの仕事が好きだった彼女は、AVを引退してからホステスの仕事を始めてみたもののやりがいを感じることができず、覚せい剤に走ってしまったそうです。

同時期、彼女は自律神経失調症と神経不安症も抱えていました。

「AV女優だから」というのは誤り

このように、麻薬の使用をしていたからと言って、「AV女優だからそうなった」とする考え方は誤りです。

小向美奈子の1つの例を以て1万人もいるとされるAV女優全体を指すように麻薬依存者だと断定するのは愚の骨頂です。

AV女優・小向美奈子が覚せい剤を使用したのではなく、本名の彼女が利用したにすぎないのです。

倖田梨紗のケースを見てみると、彼女がもしAV女優を続けていたならば、そこから得られるやりがいから覚せい剤にはおぼれていなかったかもしれません。

同様に、彼女のようにAVをやりがいがある、楽しいと感じている女優は多く、そのような女性が覚せい剤に走る可能性は低いでしょう。

薬物依存のきっかけは好奇心というよりも、悲しみや不安が引き金となることの方が多いのです。