誰も教えてくれない、AV女優特有のリスクを教えます
最近は有名AV女優の一般メディアへの進出に伴い、AV女優が迫害されることは昔に比べると少なくなってきました。
このことは、「おねがいマスカット」の出演者が司会を除いてAV女優で構成されていることや、人気お笑い番組の「ゴットタン」の『キス我慢選手権』というコーナーなど、馬鹿らしくもありながらほほえましく好感がもてる内容のテレビ番組にAV女優が多数出演していることからもわかります。
また、元AV女優が一般メディアに進出することも多く、たとえば飯島愛が様々な番組に出演して人気者になったことや、「怒り親父」に及川奈央がレギュラー出演しています。
この他にも恵比寿マスカッツというAV女優だけで構成されたアイドルユニットが誕生しましたし、子供向けの特撮番組にAV女優が出演しました。
このほか、映画やドラマに進出する機会も多いです。
有名人がAVに進出することでAV女優への蔑視も和らいでいます。
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昔に比べて社会的リスクは減っているが
数年前にAKB48のトップアイドルであった中西里菜がやまぐちりことしてAVデビューしたことは衝撃的なことであり、男女ともに大きな人気を獲得していたアイドルグループからの参入によって幅広い層の人がAVに関心を持ったことでしょう。
女性からの偏見は特に強いものでしたが、そのことも近年では薄らいできている印象があります。
例えば飯島愛が死去して数年が経ちますが、未だに彼女のブログは閉鎖されることがなく、多くの追悼コメントが寄せられており、そのコメントの中には女性の物が非常に多いのです。
また、痴女AV女優として売れた紅音ほたるのmixi公式アカウントはマイミクを友達のみに限定しているにもかかわらず、すぐに1000人に達したということもありました。
このことは、不景気な世の中や性に対する嫌悪感が薄らぎ、性風俗産業に飛び込む女性が増えた昨今において、同じく体を打っているAV女優たちに仲間意識を抱き、また大きく成功したAV女優に対しては憧憬のまなざしをもって見ているのだと思われます。
しかしながら、これは物事の一部分を過大評価した見方であるとも考えられます。
たしかに近年、そのような風潮が勃興してきた流れをみると、これらの事実を過大視することは必ずしも過ちとはいえないものの、日本の全人口に占める性風俗産業の従事者及び従事者の関係者はまだまだごく一部に限定されています。
つまり、まだまだ全人口的にみた場合には蔑視の風潮は色濃く残っていると言うことです。
この風潮の根は決して浅いものではなく、いくらAV女優が受け入れられつつあるとはいえ、自分の妻や娘、あるいは姉・妹などがAV女優として広く一般に裸体や性行為をさらしていれば、それを快く思う人はほとんどいないでしょう。
信用を失うリスク(親バレなど)
そこで大きな問題となるのは「親バレ」、すなわち親にばれることです。
AV女優として働く際の最大のリスクと言ってもいいかもしれません。
これは友達バレなどの知りあいにばれる事全てがリスクと言えます。
地元の誰かに知られた場合にはそのような噂は一気に広まるものであり、親の耳に入るのも時間の問題だからです。
そのため、AV女優のプロフィールで公表されている情報はほとんど架空のものであり、名前はもちろんのこと出身の都道府県なども架空のものです。
故意に偽った都道府県に設定するか、東京都を出身地にするケースがほとんどです。
したがって、AV女優のほとんどは、現在進行形の彼氏や友達などの人間関係には自分からカミングアウトをし、地元の親や友達には隠して「東京の会社に就職している」などという風にしています。
とくに出身が地方であれば、地方は都会にくらべて体裁を重んじる気風が強いため、親バレなどをしたときには大変です。
たいていの場合は否定されて勘当されたり、親に強制的に連れ戻されたりすることとなります。
親戚などに迷惑がかかるのを防ぐためです。
そのため、引退するAV女優は単に旬が過ぎて引退する場合や一般メディアへ活躍の場を移すという前向きな引退理由、精神的・肉体的に限界を迎えた場合というのがあるほか、親バレして無理やり連れ戻されたと言うことも少なくありません。
プロダクションとしても稼ぎ手が親に連れ戻されてはかなわないため、親バレ対策は十分に行っています。
また、親バレをすることによってAV女優としての活動中止を余儀なくされるということはAV女優自身のみのリスクと見えるかもしれませんが、家族にどれほど迷惑をかけるかということも考えておく必要があります。
例えば親や兄弟が公的に責任ある立場の職業であった場合には大変なことになります。
特に聖職者とされる立場に合った場合などは最悪です。
あくまで噂ですが、やまぐちりこの父親は教師でした。
父は東京でアイドルとして大人気となっている娘を誇りに思い、周囲にも常に自慢していたそうです。
しかし一転、娘がAV女優としてデビューしてからは教師という職業を続けられなくなり、仕事を止めて家庭は崩壊、妹までAVにデビューする始末になったといいます。
あくまで噂に過ぎませんが、十分に真実として起こりえることであり、AV業界に対して怒りさえ覚える一事実でした。
このように、AV女優としてデビューする時には、この最大のリスクを常に踏まえておく必要があります。
ネット全盛の現代においては、誰もが顔を知るような人気AV女優でなくともインターネット上で動画か出回ることでだれの目に触れるかわかったものではなく、親バレや友達バレのリスクは非常に高くなっていると考えてよいでしょう。
そして、親やその周辺にAV女優として活動している事実が知られてしまった場合には、決して自分一個の問題ではなくなるということも同時に考え、これもリスクとして把握しておかなければなりません。
精神的リスク
次に考えられるリスクとして、精神的負担が大きいと言うことがあります。
最近のAV女優は自ら志願してAV女優になっている女性が多いことから、一昔前に比べたら精神的負担をそれほどリスクとは考えない女性も多いかもしれません。
しかし、プロダクションの求人募集サイトなどを見てみると、非常に高待遇であることや、AVその他で活躍するかどうかに関わらず有名になれるかのようなことを書いていたり、AV女優になると言うことはそれほど前面に押し出すことなく、グラビアモデルやパーツモデル、チャットレディなどとして働くことができるとして募集されていることが非常に多いものです。
したがって、最初はパーツモデル(体の一部分のみを撮影に提供するモデル)などを副業とすることを希望してプロダクションに入る女性も少なくありません。
そのような女性が入ったところで、パーツモデルやグラビアモデルとして働く機会などはそれほど多いものではなく、AV出演も視野に入れて働いてこそ初めて副業として成り立つと言うことが少なくありません。
そうすれば、たしかに副業として稼いでいくことが可能になるかもしれませんが、初めはAV出演など夢にも考えていなかった女性にとっては精神的負担が非常に大きいと言うことになります。
実際、清楚系で人気だったあるAV女優のデビューの経緯を見てみると、まさにこのケースです。
望んでAVになっていない女優は精神的に厳しい
このAV女優は、元々地味でセックスにそれほど縁がなかったのですが、上京して専門学校に通うに際し、生活費と学費を稼ぐためにアルバイトをしなければならなくなりました。
最初からAVをアルバイトにしたのではありません。最初はファストフード店とコンビニのかけもちをしたのですが、どんなに頑張っても月収は18万円程度であり、しかも18万円稼ぐほどにシフトをこなせば学業がおろそかになってしまいます。
しかし、この額を稼がなければ学費と生活費の両方は稼ぐことができず、結局学業がおろそかになって授業に就いていけず、学校を退学することになりました。
退学後も生活のためにアルバイトは続けたのですが、東京での生活は厳しく、舞う月1万円、2万円に追われる生活をすることになりました。
なにかいいアルバイトはないかと探していると、日給3万5千円以上という宣伝文句で風俗系の仕事をたくさん目にすることになりました。
しかし、確かに風俗系の仕事は給料がいいですが、人見知りであるためキャバクラなどは無理、男性経験が少ないのでデリヘルなどの風俗店も無理です。
そして消去法で色々探していくうちに、パーツモデルに行きつきました。体の一部を撮影されるだけならスタイルにはそこそこ自身があるし、自分でもできると思ったわけです。
そして、求人広告にメールをしました。
さて、すぐに面接の段取りを受け、面接を受ける運びになりました。
事務所は都内の一等地にあり、非常におしゃれで綺麗なオフィスです。
壁には映画のポスターなどが貼ってあり、クリーンなイメージを受けました。
風俗関係ということから抱いていたあやしいイメージも吹き飛び、期待と共に面接を受けました。
面接では、色々と話すうちに男性経験などが少なくパーツモデルならできるかも、と話したのですが、実際にはパーツモデルの仕事が非常に少ないこと、仮にあってもギャラが安いことなどといわれ、さらに自分のスタイルのよさやルックスの良さを褒められ、
「AVならたくさん仕事がある、君は可愛いしスタイルがいいからAVなら楽たくさん稼げる」
と言われました。
そして非常にうまい口ぶりで説明を受け、結果的に
「ばれる心配がそれほどなく、未経験でもOK、そしてよく稼げる」
という認識にいたり、出演することになりました。
つまり、初めはパーツモデルで仕事をしようと思っていたにもかかわらず、いつの間にかAV出演の運びとなったのです。
しかも、現在の業界の厳しさを見ると、撮影におけるNG項目を極力減らしていかなければ出演を勝ち取ることは難しいと言えます。
アナルセックスやSM、ゴムなしでのプレイは序の口であり、集団レイプ、中出し、レズの男役、スカトロなどといったハードなプレイを時にはこなしていかなければならない可能性は高いといえます。
当初AVを考えていなかった女性にとってはこのような事は精神的に非常に大きくなります。
デビューからほどなくして引退しているAV 女優の多くは、出演することができずにやむを得ず引退しているほか、実際に撮影現場でAV出演を経験してみると、思っていた以上に精神的な負担が大きく、自分にはとても続けられないと思って引退している女優もたくさんいます。
熾烈な競争にさらされるリスク
AV女優は、今や年間6000人もデビューしているという競争が激しい世界です。
単体女優になるのは至難の業であり、企画単体女優になるのさえ非常に難しい状態です。
厳しい見方をすれば、毎年デビューするAV女優のうち、名前が売れるのは1%程度と考えてもよいかも知れません。それほどに厳しいのです。
したがって、この厳しい競争に勝ち抜いていくためには労働環境が厳しくとも何でもやると言う態度で臨まなければならず、この厳しい競争にさらされることは大きなリスクと考えてもいいでしょう。
肉体的リスク
AV女優は性行為を売り物にするのですから、肉体的リスクは気になるところでしょう。
確かに、現場で何度もセックスをしなければならないことは体力的にとてもきついことですから、そういった意味での肉体的リスクはあると言えます。
また、生まれつき膣が狭い・浅いなどの肉体的特徴を持っている女性はセックスをしても痛いだけで気持ちよさなどは感じられないため、セックスをすることは苦痛であり、AV女優は苦痛を伴う厳しい仕事となるでしょう。
「テツマン」(鉄のような女性器を持っているという意味。どんなハードプレイをたくさんこなしてもヒリヒリせず、数多くの撮影に対応できる、業界から求められている女性器の象徴)
という言葉があるように、AV嬢というのは体力を使うハードな職業なのです。
性病リスク
性感染症のリスクはほぼゼロと考えて問題ありませんが、男優が検査前にセックスした一般女性まで管理はできませんから、性病リスクを完全にゼロにすることは出来ません。
しかしながら、AV女優はプロダクションに稼ぎをもたらしてくれる大切な問題であるため、AV撮影に臨んでは性的接触のある男優は必ず検査を受けて性感染症に感染していないことを証明しなければ女優と絡むことが許されず、性病リスクは限りなく低いと言えます。
したがって、性感染症については心配する必要はありません。