本当に高収入なの?AV女優の収入、リアル話
最近になって、AV女優がバラエティ番組をはじめとした一般メディアに登場する機会は非常に増えました。
俳優業や歌手業にまで手を広げているAV女優もいますし、蒼井そらや小澤マリアのように海外で爆発的な人気を誇っている女優もいることから、その脚光の浴び方は一般タレント以上に見えることもあります。
華やかに見えるようになったAV業界
AV女優の人気上昇は、ごく最近現れた流れであり以前のAV女優は日の当たらない裏のメディアでしか活動していない存在でした。
しかしこのようにAV女優がタレント化していることは、多くのAV女優に希望を与えている非常によい風潮です。
その反面、外部の人間からみると、実際の姿以上に華やかなイメージをもたれる原因にもなっています。
つまり、AVに出演すること自体が高収入の仕事であり、さらに人気者になれば一般のタレントをしのぐ知名度を獲得し、活躍の場をどんどん広げていけるような気がするのです。
しかし、これは数千人というAV女優の中のほんの一握り、いやひとつまみの人間のみに許された成功の姿であり、大半のAV女優は大金を得られるまでになっていません。
大金を稼げるのはほんの一部なのです。
AV女優の労働条件と、その労働条件から得られる収入を見てみましょう。
AV女優のランク
AV女優の収入を考察する時には、まずランク分けを考える必要があります。
AV女優は3つのランクに分けられており、
- 単体女優
- 企画単体女優
- 企画女優
があります。
プロ野球で言うならば1軍、2軍、育成のようなものであり、1軍の数はわずか、2軍の数は少ない、育成の数は膨大という内訳になっています。
当然収入も1軍は高い、2軍はやや高い、育成は少ないとなりますが、AV女優についても全く同じことが言えます。
このどの階層に属するかによって、出演料はもとより、様々な仕事の上での扱いが全く異なります。
単体女優
単体女優はAV界のアイドル的存在であり、人気が高い女優です。
また、人気が出ると考えられる女優が単体女優としてデビューすることもあります。
つまり、その女優を主役として作品を作ることができ、名前や存在によってヒットの可能性が高い女優のことです。
単体女優は普通、特定のメーカーと契約を結びます。
契約は本数契約で、あらかじめ「本のAVを撮影する」という契約を結びます。
そして、多くの場合は1ヶ月に1本のペースで撮影が行われ、その間女優は他のメーカーの作品に出演することができません。
メーカーとの契約中は収入が保証されているので安心です。
単体女優がメーカーと契約を結ぶと、メーカーは大々的に告知して自分のメーカーからその女優の作品が出ることを宣伝します。
テレビに出演しているようなAV女優には単体女優が多く、知名度もあって収入も高いため、世間が抱くAV女優のイメージは単体女優に対するイメージであることが多いですが、実際には単体女優になれるAV女優は業界内のほんの一部です。
企画単体女優(キカタン)
企画単体女優は、メーカーと契約をしているわけではないため大々的な宣伝をされることもありませんが、単体女優クラスの実力を持っていることから主役を飾ることができ、出演本数をかさねることができるため知名度も非常に高くなることがあります。
単体女優のギャラは1本当たりとして支払われるのに対し、企画単体女優は日当として支払われます。
フットワークが軽く、ハードなプレイにも対応できる女優が多く、ギャラは単体女優より安く、販売本数も見込めるため、現在ほとんどのAVメーカーが企画単体女優作品を軸にリリースしています。
頑張れば頑張るほと稼げるのも、企画単体の特徴です。
稼いでいる企画単体女優は、単体女優よりも多く稼ぐのが特徴です。
様々なメーカーから仕事をもらって数をこなしていく女優なので、特別な肩書や特徴がないと厳しいです。
企画女優
企画女優は、AV女優の大部分を占める女優であり、企画女優が最も多いです。
企画女優は名前を出して出演することは基本的にはなく、痴漢、SM、レイプ、ナンパ、人妻などの女優名が必要とされない作品に出演することとなります。
企画女優のギャラは日当です。
アルバイト感覚で出演しているAV女優のほとんどは企画女優です。
また、企画女優は名前が出ないために有名になることもなく、企画女優として活動する女優がバラエティ番組に出演しているような、有名AV女優のようになる例はありません。
バイト感覚でやるなら企画女優しかありません。
労働時間のわりにはそれなりの対価があるので、学生のアルバイト、主婦のパートとして考えるのならば非常に効率よく稼げます。
労働条件はシビア
AV女優は新鮮なうちは価値が高いのですが、AV出演を重ねるほど価値が下がっていくのが一般的な傾向です。
自分に見せられる演技の幅が狭ければ、価値はすぐに下がってしまいます。
AV女優は身を切り売りしながら仕事を続けていくのです。
そのようなAV女優がどのような収入かといえば、
- 単体女優では月1本の撮影で50~120万円
- 企画単体女優ならば1本あたり30~80万円
- 企画女優ならば1本あたり5~25万円
このぐらいが相場です。
また、ギャラは撮影内容がどれくらいハードであるかと言うことでも大きく変わるため、例えば作品内容が複数の女優によるフェラチオばかりのものであり、その作品の一部に出演していると言うような場合、ギャラは3万円くらいになることもあります。
さらに、AV女優の人数が非常に多くなっている今では、このような仕事にさえありつけない女優もいます。
そして、プロダクションに自ら応募して採用されるAV女優の8~9割は企画女優です。
このことから、「AV女優=大金を手にできる」というのが幻想であることが分かると思います。
一見高収入に見えるAV女優は過酷な職業であり、昨今の傾向からみると業界が求めるルックス、スタイル、性格などのクオリティはどんどん上昇し、それに反して出演料は安くなり、求められる撮影内容も過激なものが多くなっていく傾向にあります。
「AV女優は高収入そうだから、自分もやってみたい」と思う女性は多いのですが、一歩立ち止まって現実を見据え、その上で挑戦すべき職業であるのは確かです。