禁断!プロダクションがサイトに書けない収入のお話
AV女優のギャラはプロダクションによって異なります。
なぜならば、メーカーからプロダクションに支払われる出演料のうち、何%がAV女優に支払われるかはプロダクションによって違うからです。
所属プロダクションが優良か、一般的か、悪徳かの判断基準は、この割合によっても判断できます。
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AV女優の実際の収入は
女優の手取りは、一般的なプロダクションは出演料の30~40%が手取りであり、ギャラを折半にしているのは少数派の優良プロダクションです。
30%を切ったところから悪徳プロダクションと判断することができ、極悪プロダクションになると女優の手取りが5%というところもあるといいます。
ただし、プロダクションのほとんどはこの割合を女優に告知することがありません。
女優に例えば10万円の収入があった時に、50万円の出演料がメーカーから支払われている可能性(ギャラが20%)も否定できません。
これは、所属する女優がギャラに不満を持つことを防ぐための対策です。
そもそも、所属する女性を撮影現場へと派遣してセックスをさせるという業務内容は本来非合法であり、厚生労働大臣の許可をもらえるようなものではありません。
そのため、女優に対して何割のギャラを支払わなければならない、というような法的な規制を受けることがないため、メーカーから支払われた出演料からどれくらいプロダクションがはねるかということが経営の根本的なところに深くかかわっているのです。
だからこそ、女優に支払われるギャラはトップシークレットとされています。
働いている女優本人も自分にどれくらいの値段がつけられ、メーカーからプロダクションにどれくらいの出演料が支払われているかを知ることはできません。
悪くいえば、プロダクションが人気の出ている単体女優に対して業界の厳しさや出演料が厳しいことをそれとなく吹き込み、実際には多額の契約料が支払われているにもかかわらず、女優にとって割に合わないギャラを支払うことも可能なのです。
仮に、面接の時に「何%のギャラが払われますか?」と聞いても教えてもらえません。
所属前に告知されることがないばかりか、所属後も告知されることはありません。
このサイトの記事を読むなどして情報を得ることによって、どれくらいの出演料が相場であり、どれくらいのパーセンテージが相場であるかを知ることができても、実際に自分が置かれている状況にあまりにも闇が多いため、判断のしようがないのです。
したがって、自分がどのプロダクションに所属するかによってAV女優としての生涯賃金は大きく変動することになり、しかも選びようもないということから「運」の要素が多くなります。
プロダクションの募集サイトにはギャラが記載されており、それを元に判断すると言う方法も考えられますが、これはあてになりません。
所詮はサイトに記載されているギャラなどはどうにでも良いわけのつくことで、例えば「1本当たり100万円稼げます」という記載に飛びついたとしても、女優や撮影内容によって出演料は変動するものですから、それ以下のギャラしか支払われなかったとしても文句のつけようがないのです。
ギャラ以外に関することでも、AV業界では所属しているスタッフや女優でさえ「よくわからない」ということが非常に多いものです。
本番行為が行われている撮影現場に女優を斡旋するプロダクション、そして斡旋された撮影現場で本番行為をする女優自身も法的にはグレーゾーンであり、業界全体がグレーゾーンで活動している以上は、都合の悪い情報はひた隠しに隠されて当然ともいえます。
女優に対してはどのように伝えられるのかと言うと、これはきわめて簡素です。
メーカーの出演料は撮影内容やメーカーによって変動し、さらに出演料が女優に伝えられることはないので、「メーカーは○○、ギャラは○万円で、撮影内容は~~~だけど、やる?」ということが伝えられるだけです。
このように、出演料はAV女優に対して隠すのが常識です。
メーカーに尋ねても情報が開示されることはありません。
メーカーとプロダクションは信頼関係を築いており、暗黙のルールがいくつも守られています。
そのルールの一つにAV女優に出演料やギャラに関することを伝えることはタブーとなっており、それが女優を斡旋する条件になっています。
もしこれを破ろうものなら大トラブルに発展します。
プロダクションの経営を脅かしかねない情報を流すことになるため、呼び出されて謝罪をするのはもちろんのこと、相当の慰謝料を請求されても仕方のないことでしょう。
プロダクションがなぜここまでギャラに関する情報を女優に伝えないかというと、それは他のプロダクションと比較されることを嫌うからです。
もしこの情報が開示されれば、所属女優は他のプロダクションと比較し、より取り分が大きいプロダクションに移籍することを望むでしょう。
これはプロダクションにとって非常に都合の悪いことです。
プロダクションは他のプロダクションの女優との交流を禁止しているところが多いですが、これもギャラに関する会話が行われることでプロダクションの比較が行われることを防ぐためです。
もっとも、法律外で運営されているプロダクションは、法律に沿って運営されているファッションモデルや一般の派遣業務に比べると遥かにプロダクションの取り分が多いのは仕方のないことであり、不満に思っても仕方のないことなのかもしれません。
しかし、極端に搾取されている場合には明らかにギャラが少なく、女優本人もなんとなくわかるものです。
そのためのおおよその指標として、取り分が40%の場合として、数パターンの収入を見てみましょう。
AV女優を目指すならば、プロダクションに所属後自分の働きぶりとギャラを照らし合わせ、極端に安くないかどうかを見てみるべきでしょう。
収入パターンの試算
ここでは、手取り額が40%であった場合、AV女優ははたして月収にしてどれくらいの収入が得られるのかを試算してみます。
人気のある単体女優の場合
デビューしてまだそれほど時間がたっていない単体女優は鮮度があるため出演料は高いものです。
単体女優は月に1本の撮影をこなすのが一般的であり、これが収入のメインになり、DVDの発売に伴うイベントをこなすこともあります。
この他、グラビア撮影や雑誌の取材を受けることもあるため、そこからもギャラが発生します。発売イベントは宣伝活動であるため、出演料に含まれます。
例えば、AVの出演料が200万円、グラビア撮影が15万円、雑誌の取材が3万円の計218万円がプロダクションに対して支払われたならば、実際に女優に支払われるのはこの40%の87万2000円となります。
人気のある企画単体女優の場合
企画単体女優は単体女優とは違い、メーカーと専属契約を交わしていないため撮影本数に縛りがありません。
そのため、人気が出れば様々なメーカーから出演のオファーがあり、1ヶ月で複数本のAVに出演することで単体女優以上に稼ぐことも可能です。
ちなみに、出演料は日当として支払われ、1日撮りの時もあれば2日撮りの事もあります。
企画単体女優も、人気女優になると雑誌の撮影やイベント、インタビューなどもこなしていきます。
例えば、AVの日当40万円の1日撮りが15本、日当30万円の2日撮りが1本、雑誌DVDの撮影が20万円、撮影会が5万円、雑誌インタビューが3万円だったとするならば、プロダクションに支払われる総額は688万円であり、女優に支払われるギャラは275万2000円になります。
人気が落ちつつある企画単体女優の場合
人気が落ちつつある企画単体女優は、出演のオファーは減っていくもので、企画女優の中で人気のある女優という認識に近いです。
したがって、稼ぎもそれほど多くはなくなります。
例えば、AVの日当30万円の1日撮りが4本、インターネット配信のライブAVが15万円、雑誌DVDの撮影が15万円で2本、撮影会が5万円で5日であれば、プロダクションには計190万円であり、このうちの40%にあたる76万円がAV女優に支払われます。
一般の職業と比べればまだ高月収ですが、人気低下の流れに入った女優は毎月のように収入が落ちていくのが一般的であり、いつAVだけでは食べられなくなるかは時間の問題です。
専業の企画女優の場合
企画女優の出演料は安いものです。
安い出演料の半分以上がプロダクションの取り分になるため、企画女優はたとえ専業であっても収入は世間のイメージよりかなり安くなります。
しかも、企画女優の数が増えすぎたことで出演オファーを獲得できないことも多く、女優活動は厳しいものとなります。
例えば、DVDの撮影が15万円のものが3本、10万円のものが4本であればプロダクションには75万円が支払われ、AV女優には30万円が支払われます。
本業は別に持っており、休日にAV出演をしている場合
本業の給料が安いため、休日にAVのバイトをしているという女優は、企画女優に中にはたくさんいます。
しかし、休日の全てを出演できるかというと、オファーがなかなかないため、そうもいきません。
例えばDVDに1本10万円で4本出演したならばメーカーには40万円が支払われ、女優の月収は16万円となります。実働4日のバイトとして考えれば高収入であり、十分に生活の足しにできるレベルです。
企画女優の中にはバイトとしてAVに出演している女優が多数いますが、その理由もうなずけます。
AV女優も2極化の時代
注目すべきは人気のある企画単体女優です。人気があれば多数のAVに出演することができ、月に1本しか出演していな単体女優の3倍以上も稼いでいるのです。
人気が衰えずにこの調子で1年仕事をすれば、約3300万円を稼ぐことになります。
現在人気のある企画単体女優として有名なのは上原亜衣ですが、かなりの額を稼いでいると思われます。
稼いでいる女優と稼いでいない女優で2極化しており、これは、経済が成熟した日本や欧米の2極化した収入分布に似ています。
現実的な収入例を見て判断してください
このように、現実的な収入を見てみると、AV女優はそれほどもうかる仕事ではないことが分かります。
単体女優や企画単体女優は全体の2割未満であり、8割以上は企画女優に属します。
上記の通り、企画女優は専業でもOLより少し高いくらいの収入が得られるだけであり、AV女優と言う職業に従事する女性が決して豊かとはいえません。
企画女優として働きながら、それだけでは収入が足りずに風俗業と兼業になっている女性も多いのです。
インターネットが発達して無料動画が出回るようになりAVが売れなくなったこと、それに伴って製作費は削減されたことなど様々な理由でAV女優の出演料が減っています。
さらには企画女優の人数が増えたことで、女優1人当たりの出演本数は少なくなったため、AV女優の大部分を占める企画女優の平均的な収入は大体ここに書いた程度でしょう。
また、単体女優として活躍できるのは、ほとんどの女優が1~2年です。
それ以降は契約更新には至らず、企画単体女優になります。Rio、吉沢明歩、蒼井そらなどのように、長期間単体女優として契約し続けているのは非常にまれなケースです。
30年にわたるAVの歴史の中で、これまで20万人くらいのAV女優が活動してきましたが、彼女たちのように活躍した女優は全体の0.0005%程度、あるいはそれ以下でしょう。
企画単体女優として300万円近い月収を得ている場合でも、その状態が最も旬な状態であり、半年程度で徐々に月収は下がって来るものです。
1~2年継続するにはよほどの実力が必要であり、月収は100万円を切り、50万円程度にまで落ち込み・・・ついには企画女優になってしまうのも時間の問題です。