なぜSEXしないAVが売れる?「脱がナイ絡まナイ」2ナイAV女優たち
脱がない、セックスをしないAVジャンルが存在します。
AVの一種のアキバ系AVというものがそれに当たります。
まったく脱がず、セックスもないアキバ系AVも登場してきていますが、AVには必須条件ともいえる女性の裸とセックスがないは異常と言えば異常です。
では、そのある意味異常なAVはどのようにしてできていったのでしょうか。
グラビアアイドルや着エロアイドルがAVに行く流れ
一昔前であれば、グラビアアイドルや着エロアイドルがAVデビューすれば大きな話題を集めたものですが、最近ではそれほど珍しいものでもなくなってきました。
着エロアイドルからAVへという流れは特に、よくあることとして認識されつつあります。
プロダクションの戦略としても、AVにデビューする際に少しでも話題を集めるために、AVデビューを前提としてグラビアアイドルや着エロアイドルとしてデビューするケースもあるほどです。
そのため、グラビアアイドルや着エロアイドルの中でも、特に異常な人気ぶりを持っている女性出なければ、大注目を浴びることはないでしょう。
例えば篠崎愛、吉木りさ、熊田曜子といった大人気アイドルがAVへと言うことになると爆発的な売上を記録できるかもしれません。
しかし、知名度が低いグラビアアイドルは掃いて捨てるほどおり、そのような女性がデビューしたところで、なんら話題を集めることはないでしょう。
裏切られたアキバ系のファン
さて、今でこそアキバ系AVという言葉が定着していますが、着エロも本来は正統のアキバ系です。
AV業界がレンタルビデオが主流だった時代からセルDVD主流の時代へと移行していくにあたって、この時期の戦略の一つとして生まれたのがコスプレものや着エロと言ったアキバ系AVだったのです。
アキバ系の男性の特性には、「萌え」の追求があります。
彼らが地下アイドルというものを好む理由は、大多数の男性が興味を抱かないからであり、そのようなアイドルに興味を抱いている自分が好きなのであり、したがってそのアイドルがマイナーであればあるほど彼らの萌える心を刺激します。
つまり、マイナーなグラビアアイドルや着エロアイドルを応援しているアキバ系男性からしてみれば、彼女たちが有名になって多くの男性から支持されるのは好ましいことではありません。
しかし、プロダクション側としては売れてくれなければ意味がないため、アキバ系以外の幅広いユーザーの人気を得ようとします。
この動きは、AVにデビューするまでそのアイドルを応援していたアキバ系のファンにとっては、裏切られたと感じてしまうことです。
このことをまとめるならば、
- グラビアアイドルや着エロアイドルがAV女優になるケースが増えた
- そのため、AV女優になったからと言って話題になることは少なく、大人気になることも珍しい
- しかも、それはデビュー以前のファンもがっかりさせてしまうことである
ということであり、AV女優になったのはいいがファンがつかず、古くからの固定ファンも離れてしまったという事態を引き起こしたのです。
アキバ系AVを視野にいれてみる
では、このような事態をどのように改善すればよいのか?
業界は考え抜きました。
その結果生まれたのが、裸にならず、セックスもしないアキバ系AVの誕生です。
一昔前に夏目ナナやあいだゆあが10万本を越えるような大ヒットを記録することがなくなり、1500本売れればひとまず成功と言われる現代において、手堅く売っていく道が見出されたのです。
“手堅く”というのは、少数であるながら義理堅い、アキバ系の固定ファンを失わずに手堅い人気を確保しておき、さらに新規のファンも少しずつ増えていけばいいというスタンスです。
そのために、裸にならずセックスもしないという手法が採用されています。
これによって脱がないAVがリリースされ、しかも一定の売上を獲得するようになりました。
この「女優が脱がない、または絡まない作品でも需要が見込める」ということの余波は通常のAVにも影響を与えています。
出典http://www.dmm.co.jp/
例えば、フリーダムからリリースされた『女子校生のブルマと太もも ~キレると怖い真面目女子達~』があります。
これは、アキバ系というよりは尻フェチ、太ももフェチの男性に向けられた作品です。
阿部乃みく、ほのかまゆ、小西まりえ、有本紗世といった人気の企画単体女優がブルマ姿になり、ロリ痴女としてお尻と太ももの魅力をいかんなく発揮していく作品なのですが、この作品ではセックスをするシーンがありません。
そして、このシリーズもAVとして一定の人気を獲得しており、AVの新たな形として注目に値します。
AV業界は本当に不思議な世界
昔は疑似本番が当たり前だったのですが、それがいつしか疑似ではなくなり、生本番が現れ、中出しをする女優まで現れるように過激になっています。
その一方で、過激な描写がないばかりかセックスが収録されていないAVにも需要があるのです。
このことは、とりもなおさず男性の性癖が実にさまざまであることの証拠でしょう。
太ももやお尻が堪能できればセックスシーンはいらないという男性がいることを証明しています。
これからAV女優になろうとする人は、業界の動向をよく把握しておくべきでしょう。
競争の激しい業界で名を上げるためには、どこにどのような需要がどれくらいあるのかを分析し、自分の活躍できる道を考えておくよいと思います。
「それはプロダクションの仕事であり、女優は何も考えなくてもプロダクションがよいように売り込んでくれる」
という考えもありますが、必ずしもそうとは言い切れません。
たしかに自分の売り込み方を考えた女優がすべて売れているわけではありませんが、人気のAV女優たちは全て自分の売り方を考え、特定のジャンルに力を入れる、NG項目をなくしてハードな撮影に挑むなどの戦略をもって活動しているのです。
その意味において、もし自分が非常に魅力的なパーツをもっていた時には、絡みのないAVの存在を知り、それも視野に入れた活動をしていくとよいでしょう。