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AVの価格は適正か?

現在、AVの価格は出演するAV女優の人気度に左右されることがありません。

むしろ安くなっている傾向があります。

最近ではインターネットでの配信も行われており、需要の低いAVが数円~数百円で配信されていることもあるほどです。

AVの価格は適正か?

AV価格

AVが登場したのは1980年代のことで、そのころは今のようにDVDはなかったため、ビデオとして流通していました。

そのころの値段は非常に高く、1本の値段は2~3万円であり、個人が購入して鑑賞するには高かったため、レンタルして鑑賞するのが普通のことでした。

当時は、今のように自らAV業界に飛び込んでくるような女性も少なく、ギャラが高いため製作費にもそれなりのお金がかかる、またそれなりのお金をかけて高い値段設定としても十分に需要が見込めました。

この流れが変化したのは1990年代のことであり、ベンチャービジネスとして起こったビデオの中古販売チェーンである「ビデオ安売王」が登場したことによります。

ビデオ安売王は、自主製作で水着グラビアやパチスロ必勝法といった規格ビデオを製作販売し、大量生産・販売することによって大ヒットしました。

この会社が倒産すると、ビデオ安売王のエロ路線から派生する形で、かの有名なソフト・オン・デマンドが誕生しました。

ソフト・オン・デマンドでは、中古ではなく新作AVを販売しました。

上述の通り、それまでのAVは1本あたり数万円の価格が当たり前だったのですが、数千円の価格設定で販売することによって、AVが個人で買えるようになりました。

この背景には、ビデオからDVDに移行した時代的背景もあります。

 

 

ビデオをダビングするためには、非常に時間がかかっていました(最近の人は知らないかもしれませんが、1時間のビデオをダビングするためには1時間必要でした)が、DVDならば1枚当たり数秒でプレスすることが可能です。

これによって製造コストを大幅にダウンさせることができるようになり、ソフト・オン・デマンドは新作AVを3000円以下で販売することができるようになりました。

当然ながら同業他社もこの流れに乗り、AVの価格は3000~4000円が一般的となりました。

このことによって、10万本を超えるヒット作も生まれてきました。

AVの価格は安くなり、また流通量が増えたことによって、人々にとってより身近なものとなりました。

レンタルビデオ主流の時代には、AV女優のギャラも高く、大人気AV女優ならば出演料は1本あたり1000万円という事もあったほどですが、AVの価格設定が安くなったことで、今ではそのような高額のギャラはなくなっています。

AV女優にとって、ギャラは「裸を見せるための代償」という意味合いが強いです。

そのため、販売価格もAV女優が自らの商品価値を知るための一つの尺度になるでしょう。

しかし、今ではAVの価格は出演するAV女優の人気度に左右されることがありません。

むしろ安くなっている傾向があります。

最近ではインターネットでの配信も行われており、需要の低いAVが数円~数百円で配信されていることもあるほどです。

 

 

これをAVの価格崩壊と捉えることもできますが、AV女優たちはこのことについてどう思っているのでしょうか。

そこで、「AVの値段は妥当だと思うか」というアンケートを取ったところ、妥当だと思うが59%、安いと思うが11%、よくわからないが11%、高いが5%、無回答が14%となりました。

妥当と考える女優が過半数となったのです。

最近の人にとって、ビデオ時代のAVの価格が数万円もしたということは異常なことにも思えるでしょう。

そのような人たちにとって、1本3000円というAVの価格は高いと感じません。

しかし、ハリウッドスターが出演する人気映画のDVDが4000円程度であることを考えると、AVの3000円という値段を安くないと感じる人も多いことでしょう。

その結果、3000円という値段設定が「妥当である」と感じる人が過半数を占めたと考えられます。

このほか、よくわからないと答えるAV女優が1割いることも興味深いところです。

おそらく、このように答えたAV女優は、自分の出演作がいくらで売られているかあまり知らないものと思われます。

AVでの活動を通して知名度を上げ、タレントなどにステップアップしていきたいと考えているAV女優たちは自分の出演作のチェックに余念がありません。

いくらで販売されているかも大体把握していることから高い・安いの判断ができますが、高額バイトと捉えて出演しているAV女優にとっては、値段をしらないからよくわからないということが起こり得るのです。

このほか、安いと感じている、または高いと感じているAV女優もいます。

安いと感じているAV女優は、自分に自信があり、自分の作品はもっと高く売られてもいいと感じています。

また、高いと感じているAV女優は、自分の作品がもう少し安く売られることによって、より多くの人に見られればいいのに、と感じているようです。

 

 

 

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