現役○○のAV女優が急増中!
AVが昔も今も多くの男性にとってなくてはならないものであり、毎年1万本以上(諸説あり、多いとする説では3万本以上)ものタイトルが発売されていますが、昔と今では変わったこともあります。
それはAV業界がクリーンになり、社会とAVの関係性が近くなったことによって、自らAV女優に志願する女性も多くなった結果、AV女優の数が飽和状態になったという事です。
巨乳や美人では売れなくなった
渋谷のスクランブル交差点で石を投げればAv女優にあたると言われるほどです。
しかし、飽和状態になったことによってAV女優のハードルは上がり続けています。
人材不足の時代には少し可愛いだけでも「美少女」「美人」として非常に話題になり、EカップやFカップの女性が「巨乳」として話題になったものですが、最近では「美人」や「巨乳」だけではほとんど話題にならなくなりました。
EカップやFカップはもはや標準サイズであるため「巨乳」では不十分であり、バストの大きさで話題になるためにはH~Jカップの爆乳が必要となっています。
単なる美人も全く珍しくありません。
では、美人、巨乳、美尻、パイパン、美脚などといった要素で売り込みにくくなっている今、何が売り込みのための要素になっているのでしょうか。
それは、肩書です。
例えば、2015年7月にデビューした皆道あゆむなどは「元地方局アナウンサー」という肩書をもってデビューしており、そのような肩書こそが売り込むために重要となってきています。
“元”より“現役”が人気
さらに、最近では「元」という肩書よりも「現役」の肩書きの方が人気になっています。
つまり、本業として別の職業につきながらAVを副業にしているAV女優の作品です。
この流れは、大手AVメーカーのソフト・オン・デマンドが2015年6月に「副職AV女優」というレーベルを立ち上げたことからもよくわかるでしょう。
このレーベルからは、「本職、看護婦」「本職、幼稚園教師」などといった作品が次々に製作されています。
このようなAV女優には、本職できちんと仕事に就いており、しかも社会的地位と給与が保証された職業の女性もたくさんいるのが特徴です。
つまり、お金に困っているなどの理由を背景としてAV女優になっているのではなく、単に「有名になりたい」「エッチが好き」という動機からAV女優になっているケースが多いのです。
また、教師や医療関係者といったAV女優とはかけ離れたイメージの職業についている女性が、「エッチが好き」といった理由でAV女優になり、みだらな姿を見せるそのギャップが男性に興奮を与えています。
これまでにもそのようなニーズにこたえるために、AV女優がコスプレと演技によって看護婦や教師などを演じてきましたが、それは所詮はコスプレと演技の域を出るものではないためリアリティに欠けてしまうことが問題でした。
しかし、その仕事を本職とする女性は十分なリアリティを出すことができるため、刺激的な作品となります。
現在の縮小したAV業界では3000本も売れれば成功とされるのに対し、このような作品は平均で4000本売れています。
そのような肩書を持っている女性がAV女優に応募したとき、売れる作品の撮影が可能になることからプロダクションの食指を刺激することになるでしょうが、やはりその肩書はあくまでも協力なプラスアルファとしての機能しかないため、誰もがAV女優になれるわけではありません。
いくら現役看護師だからといって、ブスの看護師の映像は誰も見ようとは思わないため、やはりルックスやスタイルが優れていることが前提となります。
また、有効な肩書はお堅い職業のみに限られます。
例えば教師、看護師、女医、アナウンサー、公務員、銀行員などがそれに当たるでしょう。
したがって、お堅くない職業では現役でも不適格となります。
例えば農家、介護士、OLなどです。
ちなみに、アナウンサーや看護師や幼稚園教師が出演したほか、これまで珍しかった「現役教師」も小川桃果の出演がありました。
ちなみに2015年5月にAVデビューした小川桃果は現在は退職しているものの、デビュー当初は名門私立高校の現役物理教師でした。
副職女優が目立ち始めたのは最近のこと
さて、そのような流れがあるAV業界ですが、まだこの流れは始まったばかりのことであり、副職AV女優が目立ち始めたのはまだここ5年くらいのことです。
20年ほど前にはAV女優は2000人にも満たなかったものですが、現在では1万人を超えたとも言われているほどです。
そんな中で、プロダクションが自分のプロダクションの女優を売りこんでいくためにはどうしても差別化を図る必要がありました。
また、最近はAVで有名になりたいという熱意ある女性も多くなっており、そのような熱意・野望ある女性は自分の使える武器は何でも使いたいという姿勢であるため、肩書による売り込みが活発化しているのです。
また、撮影する側からしてもお堅い職業を本業とし、AVを副業としている女性は非常に撮影がしやすいとして好まれています。
なぜならば、本職としてお堅い職業についている女性は社会的な常識をしっかりと身につけているため、身だしなみや対応がしっかりしているからです。
また、わざわざAV女優になった背景には高いモチベーションがあるため、良い作品になりやすいのです。
このモチベーションが高いというのは重要なことで、AVに出演することだけが仕事のAV女優ならば、撮影の際には「今日はなにをやらされるのだろう?」という消極的な態度のAV女優も多いのですが、副職AV女優は「今日はなにをすればいいのかな?」というモチベーションで仕事をすることができるのです。
副職女優は、本来ならばお堅い仕事の疲れをいやすための休日にAV女優をするのですから、それも「意義あるものにしたい」というモチベーションの高さに繋がっているでしょう。
そのような態度は撮影側のモチベ―ションが上がることにもつながり、相互に良い影響を及ぼします。
使いたいけど使えない肩書も
一方で、魅力的な肩書を持っていてもそれを使えないケースがあります。
それは、その肩書を使うことがリスクになりすぎる肩書です。
例えば、現役女性自衛官のAV女優は実在しますが、その女性たちは肩書を出すことができません。
いや、現役女性自衛官という肩書で迷彩服などで撮影すればヒットする可能性は高いものの、ばれる可能性も高く、ばれれば自衛隊をクビになると同時に新聞沙汰になってその女性やプロダクションやメーカーが社会的制裁を受ける可能性が高いため、表に出すことができないのです。
また、現役グラビアアイドルの肩書きが使えなくなったケースもあります。
彼女はグラビアアイドルとしての名前とAV女優としての名前を別々にして活動しようとしていたのですが、撮影も済ませてリリースを待つばかりになったタイミングで、ネットユーザーに特定されてしまったのです。
そのグラビアアイドルは本業としての活動を重視したいと考えたため、弁護士を立ててプロダクションに発売停止を求めたのです。
もちろん、プロダクションは聞き入れずに発売することもできたのでしょうが、揉める可能性も高いことから発売は取りやめとなりました。
ちなみに、最も手を出してはいけない肩書は警察と政界関係者です。
現役婦警や現役議員を主役として撮影すれば非常に高い人気となることでしょうが、日本の法律における「わいせつ」の基準は非常に曖昧であり、その気になれば取り締まりが可能となります。
婦警を出演させれば警察の摘発を受ける可能性が高まり、議員を出演させれば行政の規制を受ける可能性が高まります。
このように、いくらお堅い職業だからと言っても利用できない肩書もあるのです。
昔はFカップのAV女優が巨乳として売り出されていたものの、十数年のうちにそれが不可能になったように、数年後には副職AV女優の肩書きがそれほどセールスポイントにはならない時代が来ることが予想されます。
そのため、今お堅い職業についており、AV女優になりたいと思っている人は、その肩書を活かせるうちにAVデビューをした方が賢明であるとの見方もできるでしょう。