AV女優でバンバン稼ごうと思っている人の理想と現実
AV女優として活躍していくことを考えるならば、当然ながら他の女優より人気や知名度で勝らなければなりません。
体を売る業界に挑戦する女性は少ないから、競争はそれほど激しくないのだろう…と思う人もいるかもしれませんが、それは2000年代初期までのことで、現在のAV業界は挑戦する女性が非常に多くなっています。
それによってどれくらい競争が厳しくなっているのかを見てみましょう。
毎年数千人規模でのデビューがある
参考になるのが、大手メーカーのキャスティング担当者の話です。
キャスティング担当者とは撮影を予定しているAVにどの女優を出演させるかを決める人のことです。
モデルプロダクションの営業者は、自社に所属している女優のスリーサイズや写真をはじめとしたデータを掲載したパンフレットを大量に持ち歩き、各メーカーのキャスティング担当者を回って自社の女優を出演させてもらえないかという宣伝を行います。
自信のある女優は直接メーカーにつれていき、お披露目することもあります。
したがって、メーカーのキャスティング担当者は日々このような営業を受けていますから、業界に生きる女優をほとんど把握しています。
しかし、そのようなキャスティング担当者でさえ、毎年何人のAV女優がデビューしているのか把握できていないのです。
東京都内には100人以上の女優が所属する大手プロダクション、50人未満の中堅プロダクション、10人程度の小規模プロダクションなど、少なく見積もっても100社はあります。
また、大手プロダクションは地方のAV女優を発掘するために、札幌、仙台、大阪、広島、福岡などの地方都市に支社を出して現地で募集を掛けたりスカウトを行ったりしているため、地方からもAV業界に参入する女性は少なくありません。
そう考えると、何千人と言う膨大な数のAV女優が誕生していることになります。
キャスティング担当者でさえ不明なことですから実際に毎年何人のデビューがあるかという詳細なデータはないものの、一説によると毎年6000人のデビューがあるとしているものがあります。
もちろん、これは出演さえ勝ち取れないごく末端の企画女優も含めた数字でしょう。
出演すらできない女優もいる
AV業界で競争に勝ち抜くためには、何千人というAV女優が稼働している業界で活躍していかなければなりません。
しかしこれらのすべてに活躍のチャンスが与えられるわけではないのです。
年間にリリースされる新作AVの数は一万本以上とされていますが、これが均等に割り振られるということはまずありません。
年間で100本以上の作品に出演する大人気女優がいる一方で、女優名さえつけられずに非常に多くの女優が出演するナンパAVや乱交AVに少し映るだけという女優もたくさんいます。
中にはそのようなオムニバス形式の仕事にさえありつけない女優もいるのです。
そして、この数千人の現役女優のうち、約8割は何らかの理由でデビューから1年以内に引退しています。
8割が引退しても、すぐにそれだけの数が補充されています。
引退の理由には
- もう十分に稼いだから引退する
- 別の業界にステップアップするために引退する
- 結婚するために引退する
などという前向きな理由もありますが、そんなものはごく一部にすぎず、多くは
諦め
によって引退しています。
つまり、
「現在AV女優としてトップクラスの活躍をすることで一般メディアなどにも進出して人気者となっている女性のようになりたい!」
と思い、活躍して有名人になることを夢見てデビューしたものの、満足に仕事を得られずに引退するのです。
AVで高収入を得ているのはひとにぎり
このように競争の厳しいAV業界において、AVに出演するだけで高収入を得ているのは、全体の5%もいないと言われています。
女優の種類には
の3種類に分けられます。
このうち高収入を得ているのは単体女優か企画単体女優のみです。
単体女優は1本当たりの出演料がたかく、契約期間内は毎月の収入が安定しています。
企画単体女優は単体女優よりも出演料が低いものの、出演本数を重ねること稼げます。
頑張れば頑張るほど稼げるのが「キカタン」です。
企画女優は出演料は安く、そして、仕事がずっと続く保証がないため、それ一本で生計を立てていくことは難しいと言えます。
単体女優と企画単体女優も人気があるうちは高収入を稼ぐことができますが、ずっと続く訳ではありません。
人気が下がればすぐに稼ぎは減ります。
高収入を得ている、単体女優と企画単体女優は数千人いる業界のなかで5%未満であり、このように考えるとAV女優として活躍するためには非常に厳しい競争の中で働かなければならないと考えてよいでしょう。
AV女優の肩書を利用して他で稼いている人も多い
風俗嬢では特に、「現役AV女優」という肩書だけで高級店で働け、単価も高く、指名ももらえる。
現役AV女優という肩書を持つだけで得することも多いのです。
企画女優の中には、
「本業の風俗の仕事を有利にするために、月イチでAVに出ている」
というしたたかな女優もいるのです。
その他、
(元、現役)AV女優 + ○○
という肩書で活躍している人もたくさんいます。
AV女優というだけで、俄然、世の中の人は興味がわきます。
AV女優のギャラが底辺である今、AV女優 + ○○ という人が今後増えてくるかもしれません。