キャッシングとAV女優のおどろくべき関係性とは
AV女優になる目的として、大きなものを挙げればお金のため、好奇心から、有名になりたいと言うものがあります。
お金のためにAVに出演すると言うのは今も昔もよくある理由で、昔であれば特に多かったものです。
裸になってセックスをさらすと言う誰もが嫌がる仕事をこなすことによって稼ぐという最終手段であり、女性だけに許されたセーフティネットとしての機能を担っていました。
借金返済が目的と言う女優は多い
AV出演がお金を目的にする場合には、借金によってお金に困っていると言うのがよくある理由です。
特に90年代以降はサラ金がCMを派手に行って市民権を得ており、それに手を出してAVに出演せざるを得なくなった女性は非常に多かったものです。
逆に、2006年にサラ金規制法が改正され総量規制なども設けられると、莫大な借金を抱えてしまうこともなくなったため、借金を理由にAVに行く女性は徐々に減っています。
このことは、上場している貸金業者の株価と、そこからの借金を理由にAVに出演する女性の人数をグラフ化した場合に、面白いほどにリンクしていることが分かるのです。
つまり、貸金業者の景気が良い時に、借金を理由とするAV女優の数が増えているのです。
実際に、80年代前半に丸井がカードキャッシングを始めた時、ヌードになる女性の大半が丸井からの借金の返済に困って裸になっていたと言う事実があります。
金融系で新しい流れができた時にはAV業界にも何らかの変化が起き、借金返済にこまる人が増えるという流れであった場合には、返済に困った女性がAVに流れていくという傾向は常にあるのです。
上記の通り、
最近はサラ金規制法の改正から、借金返済を目的にAV女優になる女性は少なくなっています。
しかし、そんな中で起こった変化は由々しきものでした。
借金返済を目的にAV女優になる女性そのものは減ったのですが、借金の額も極端に少額になって行ったのです。
また、借金で首が回らなくなりAV女優になる女性には、
- お金の管理に無頓着でだらしがない女性
- 借りたものはきっちりと返さなければならないと思う社会性の強いタイプ
に分かれるのですが、最近のAV女優には、後者の、社会性の強いタイプがほとんどです。
借金が少額なのにAV女優に
サラ金規制法改正以前は、金利も高かったために借金を返済できない女性も多かったものです。
一生懸命に企画女優として働いても、借金の元金が大きく、また金利が高いために、AV女優になっても人気を得ない限りは借金の返済もままならないということもあったのです。
ある例を挙げると、サラ金規制法が改正される前のあるAV女優は、給料が安いOLだけはお金に余裕がなく、お金を借りて友達と旅行に行くためにお金を借りました。
無人契約機でお金を借りてみるとびっくりするほど簡単に借りられたことから、自分の預金のように錯覚してどんどん借りるようになり、たちまち300万円の借金を越えたのです。
借金は消費者金融6社に300万円、レディースローンに20万円、街金融に15万円、クレジットカード2枚60万円の合計395万円でした。
これでは毎月の利息を支払うだけでも大変なことで、困っているときに見つけたのがAVだったのです。
しかし高金利であたったため、AV女優になってからも返済に苦労したといいます。
このように、昔のAV女優が借金を理由にAV女優になる時には、多額の借金をしていることが分かります。
しかし、
最近のAV女優がモデルプロダクションに応募するとき、借金の額を尋ねてみるとせいぜい数十万円程度。
借金の用途も買い物やホストなどではなく、引っ越し代、学費、食費などであり、贅沢のための借金ではありません。
生活費の赤字を賄うために借金をしているのです。
なぜ少額の借金からAV女優になるのかと言うと、考えられる理由は最近のサラ金のシステムです。
最近のサラ金は1社から10~20万円を借りられることが多く、もっと借りたい場合にはまた別の会社に10~20万円を借りることになり、これが3社を越えるともう新規融資はストップになることが多いのです。(昔と違って、「総量規制」というもので年収あたりの借入額が決まってしまっています)
したがって、多くを借りられない女性たちが、少額の借金をしたもののたちまち生活費で消えてしまい、もうどこからも借りられなくなって返済にも困ってしまい、最終的にAV女優になることを決意してしまうのです。
実際のケースでは、2010年にデビューしたある熟女系女優は、家計が苦しい時に子供の幼稚園の入園費用を捻出できずにサラ金から10万円を借りました。
それからも車検やローン等の際に2万円や3万円という少額の借金を重ねるうちに50万円を越え、ただでさえ生活に困っているため普通のやり方では返済できないことに気づいてAV女優になりました。
借金の内容はサラ金3社に合計55万円です。
たったこれだけのお金のために、裸にならなければならなかったのです。
しかも、この女優は他のAV女優とは違って性に奔放であったわけではありません。
AV女優になる以前の男性経験はたったの2人であり、浮気の経験もなく家庭は円満でした。
普通に考えればAVとは無縁の女性と言えます。
しかし、この女性が50万円の借金からデビューに至ったのです。
もうひとつ書くべきことは、昔はまだAV女優になる女性は少なく売り手市場であったため、企画女優になってもそれなりに仕事があったことです。
低クオリティな一般女性でもカメラの前で裸になる覚悟さえあればお金を稼ぐ場所がありました。
しかし、最近のAV女優は応募する女性が非常に多く、借金に困ったからと言って誰でもAVに出演できるような世界ではなくなったのです。
また、性に対する意識の変化により、AVに抵抗がない女性も増えました。
これも少額の借金返済を目的としてAVを決意する女性が増えた理由の一つでしょう。
上記の55万円の借金をした女優にしても、旦那にばれたらまずいと感じてはいるものの、その程度の感覚であり、出演すること自体にはそれほど抵抗がないのです。
最近の女性の特徴として、
「どうしようもないとき、一時的に裸になって稼ぐのは、致し方ないこと」
と割り切っている女性が多いです。
AV女優になる目的を考えた時、お金を稼いで借金を返済することを目的にAV女優になる女性は今も昔も多いのですが、そのなかでは色々な変化が起こっているのです。
今後も借金返済を目的としてAVに出演する女性は現れ続けることでしょう。
力のないプロダクションでは、「まったく仕事が来ない」こともあります。
借金返済のため一時的にバイト感覚でAV女優をやるにしても、プロダクション選びはかなり慎重になる必要があるのです。