全員が経験する共演作品について知っておこう
インターネットでAVを検索したり、レンタルビデオ店のアダルトコーナーに行ってみると、必ず共演作品を目にすることでしょう。
人気のある単体女優でも、共演作品に出演しているケースが多いですが、なぜでしょう。
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誰もが共演作品を経験する
インターネットでAVを検索したり、レンタルビデオ店のアダルトコーナーに行ってみると、必ず共演作品を目にすることでしょう。
これは、人気のない女優同士を抱き合わせることによって売上を見込んでいるわけではありません。
なぜならば、人気のある単体女優でも、共演作品に出演しているケースが多く、特に出演作品が10本以上ともなれば、少なくとも1本は共演作品があるものです。
AV女優はほとんどの場合において、デビューしてから1年以内に共演作品、つまり出演する女優が自分だけではない現場を経験します。
そして、共演作品を経験することが、多くのAV女優が意識や仕事に対する考え方に変化をもたらしているようです。
共演は全部で4パターン
一口に共演作品と言っても、色々なパターンが存在します。
自分が新人、共演女優がベテランの共演
共演パターンの一つ目は、自分がまだ新人である頃に、自分よりキャリアが長い先輩AV女優と共演すると言うものです。
多くの単体女優が最初に経験するパターンでもあります。
例としては、レズ作品に出演し、ベテラン女優にリードしてもらいながら自分は受け役として出演するものであったり、ドラマ作品でベテラン女優が助演、自分が主演として出演するものなどがあります。
この時、両者のギャラには差があり、多くの場合キャリアの短い新人女優の方がギャラが高くなります。
なぜならば、ベテラン女優は数年の活動を経るうちに企画女優に転身している場合が多く、新人単体女優の方がベテラン企画女優より高いギャラが得られるのは自明の理でしょう。
このとき、プロダクションのマネージャーは、新人の単体女優に対して「企画女優はベテランだがギャラは君の方が高い、単体女優はやっぱり格上なのだ」と説明するのが通例です。
多くのAV女優にとって、経験豊富なベテランAV女優との共演は印象深い思い出として残るようです。
例えば、あるAV女優は新人の単体女優時代に、ベテランとレズ作品での共演を経験していますが、そのときのことをこう語っています。
この新人単体女優のように、ベテラン女優と共演することによって、自分経験のなさや技術のなさなど、未熟さを痛感してコンプレックスを感じると言う女優は少なくありません。
ベテラン女優たちは現場をいくつも渡り歩いていることから監督やスタッフとも気心が知れている場合が多く、経験値が高いために現場でも器用に立ち回ることができるのです。
単体女優は、基本的に大切に扱われるものであり、現場でAV女優は常に自分だけという形で撮影ができたならば、単体女優としてのプライドを保つこともできるでしょう。
しかし、経験豊富なベテラン女優と共演すると、自分のプライドを感じていた存在がいかにもちっぽけなものであったことを思い知り、無力さを痛感します。
そして、もっと経験を積んで成長していかなければならないと思うようになり、技術を磨くことや、現場で臨機応変に立ちまわれるようになろうと努力するようになるのです。
このように、ベテラン女優と共演することは、自分の無力さを知り、もっと高みを目指そうと思うきっかけを与えてくれるのです。
共演者よりも自分の方がキャリアが長い共演
共演パターンの二つ目は、共演者に対して自分の方がキャリアが長いというものです。
活動期間が長い単体徐湯や、単体女優から企画女優に転身して色々な現場を体験してきた女優がこなす共演のパターンです。
パターン1では、ベテラン女優から新人女優が大きな影響を受けることを書きましたが、パターン2においては、ベテラン女優でも新人女優からすかなからず影響を受けることとなります。
例えば、あるベテラン女優はいつもは謙虚で物静かな女優ですが、自分よりキャリアの短いAV女優と共演したときには先輩・お姉さんのような態度に変わります。
休憩時間には新人の女優に色々注意してみたり、撮影中にも自分の立ち位置を確認して素早く動くことができるというような光景はよくみられます。
これは、AVの世界だけではないでしょう。
つまり、新人と言うと何もできない赤ん坊をあやすかのように、自立心を促すよりも大切に扱われることは往々にしてあるものです。
AV業界では特に、新人と言うとそれだけでちやほやされる傾向があります。
これを見たベテラン女優としては、新人に「勘違いしちゃいけないよ」という意識をもって厳しく接する人もいれば、そうではなくとも「新人よりはしっかりとこなさなければ」という意地を持っていることが多いのです。
多くの女優が、ちやほやされている女優に対して「アンタたちはまだ厳しい現場とか経験したことないだろうけど、アタシは色々経験してきたんだよ」というような、小姑のような態度で接することが多いのです。
AV女優は生鮮食品のようなもので、一般的にはデビューから月日がたつに従って、新しさや若さといったプラス要素は減少してきます。
しかしそれでは消えて行ってしまうため、そうならないためにも経験や技術などのプラス要素を身につけるようになります。
ベテラン女優にとって新人女優と共演することの良いところは、自分は新人女優に比べて確かに若さや新鮮さは失ってしまっているが、その代わりに現場では器用に動けるし、新人にはできないプレイもこなしていく技術があると自覚することができることです。
したがって、上記のように普段は謙虚なAV女優が、新人と共演するとなると、急にベテランとして逞しく振舞うようになることが良くあるのです。
パターン1と2を見てみると、経験年数が異なるAV女優が共演した場合には、新人とベテランの双方にそれぞれ異なる影響を与えると考えることができます。
ベテラン女優はベテランらしく振る舞い、それを見たAV女優は未熟さを感じます。
そしてベテラン女優の技術や立ち居振る舞いに憧れを抱くと、ベテラン女優はベテラン意識をより強いものにするのです。
これは、双方にとってよい影響であると言えるでしょう。
共演者とキャリアが同程度である共演
共演パターンの三つ目は、共演者と同じくらいのキャリアというものです。
この場合、友達同士などの設定で共演することがあります。
実は、このような共演を嫌う女優は多いものです。
なぜならば、このような共演の場合には両者の役回りがそれほどはっきりと分かれていない場合が多く、AV女優は「競争させられている」と感じてしまうことが多いからです。
経験年数が同じくらいであれば、監督やスタッフは共演する女優同士が大体同じくらいの技術を持っているだろうと期待します。
もしどちらかのAV女優に至らない点があれば、現場サイドからは「下手な女優だ」「才能がない」という大きなマイナスイメージをもたれることになってしまうからです。
そのため、もしこのような出演依頼を受ける時には、プレッシャーを感じると言う女優は多く、そのプレッシャーを払拭するためにもセリフをいつもより多く覚える等の準備を行うようです。
しかし、プレッシャーが大きいからと言ってこの撮影がマイナスになるわけではありません。
女優にとっては嫌な経験になるかもしれませんが、それを乗り越えた時には大きく成長が期待できる場でもあります。
また、活動期間が似通っている女優同士でも、それぞれが得意とする分野や不得意とする分野は異なるものです。
例えば、ある女優は共演する女優に比べて容姿で劣っているものの、絡みの際にアドリブを利かせる技術に長けている、というようなことです。
共演することを通して自分の特性をよく把握することができるため、また周りのスタッフなども特性を把握し、自分のキャラクターがより明確になることがあるのです。
自分よりキャリアが長い人も短い人も色々いる共演
共演パターンの四つ目は、乱交もののように大勢が共演するものであり、自分よりもキャリアが長い女優もいれば短い女優もいると言うものです。
パターン1、2、3は基本的に2人の共演を指しているのに対して、パターン4は大勢での共演を指しています。それだけに、キャラクター認識は一層顕著になります。
このパターンの撮影に挑んだ女優の多くがまず抱く感想は、「いろんなAV女優がいるんだな」ということです。
このような現場では、自分より経験年数が長い女優、短い女優など色々な女優がいます。
また、経験年数にかかわらず仕事ができる女優、できない女優という比べ方もできるでしょう。
特にAV女優という特殊な職業においては、AV女優は毎日先輩や後輩と顔を合わせ、仕事ぶりを見ることがありません。
それらを目にするのはこのような大勢との共演をする時だけです。
そのような意味において、大勢と共演する現場はAV女優の多様性を知るためのいい機会になっていると言えるでしょう。
自分はこの大勢の中でどのくらいの位置にいて、どのような方向に可能性があるのだろうか、ということを考えるきっかけになるのです。
共演の経験は女優を成長させる
共演の4つのパターンを見てきましたが、どのようなパターンにしても、共演作品に出演したことがある女優は、共演作品に出演したことがない女優に比べて、視野を広げることができます。
AV女優は、自分以外のAV女優の働きを知るためには他の女優の出演作品を見ると言う方法がありますが、そこからは現場での立ち回りなどまで見てとれるわけではありません。
そのため、共演の経験によって他の女優の仕事ぶりを知ることができ、色々なAV女優がいるのだと言うことを知り、自分のAV女優としての価値も認識できるようになります。
共演することによって、当初自分が目指していたものが変わることもあれば、自分が想像もしていなかったキャラクターを意識することもあります。
マネージャーからは、主演は私でBさん(共演の女優)は企画女優で助演だという説明を受けました。
こっちの方がギャラが高いからお金の話はしないようにとも言われましたね。
でも、いざ現場に行ってみると、Bさんのほうが監督と仲がいいんです。
それにレズ作品でBさんがタチ(レズの攻め役)だから、向こうがリードしますよね。
あと、Bさんはマネージャーがついてきてないから準備とかもマイペースで、プレッシャーが凄かったですね。
現場スタッフたちは皆私に気を使ってくれてBさんは放置みたいな感じだったんですけど、逆になんだか半人前って扱いをされてるみたいで恥ずかしかったです。