「なぜ?」が止まらない、現代を象徴する現役女子大生AV女優
AV女優は、今や堕ちた女性の終着点ではなく、激しい競争を勝ち抜いた女性が働く華やかな職業になりました。
かつてのように行き詰まった女性に限らず多くの女性が応募するようになり、それだけに普通の女の子がAV女優になる時代となったのです。
2000年代からのAV
2000年代に突入した頃からAV業界、ことにAV女優には大きな変化がみられるようになっています。
社会ではデフレの深刻化、雇用の自由化などによって格差が拡がりました。
また、インターネットも急速に広がり、情報化社会が始まりました。
このことが、女性の意識に変化をもたらしました。
それまでは、大部分の女性がAVに対して非常に悪印象を抱いていたことは間違いありません。
大げさな話ではなく、AV女優になるくらいならば死んだ方がマシ、いくらお金を積まれてもやらないと思っている女性もいました。
AV女優は転落した女性の象徴であるという認識が一般的であり、実際に堕ちた女性にとってのセーフティネットとしても機能していました。
AV女優という職業には「強欲」「破綻」といったネガティブなイメージが付きまとい、そこまで堕ちたくないと思う女性が大多数を占めるのも無理はなかったのです。
しかし、現在ではインターネットが普及し、各プロダクションが求人広告を出すと、そこへ自ら応募する女性が出てきました。
それまでは、AV女優と言えば繁華街などでスカウトマンから声をかけられて事務所に行く、それも半ば騙されるように行く、AV業界に繋がりがある知り合いから紹介してもらうなどといった、特殊な状況や人間関係を持つ女性のみにしか募集の情報は伝わりませんでした。
しかし、ホームページにアクセスさえすれば誰でも求人の情報を入手することができます。
それだけではなく、仕事内容や給与の目安なども分かります。
事務所のホームページの情報だけでは不安ならば、事務所の評判などを検索することもできるのです。
スカウトマンに騙され口説かれるのではなく、自分で判断してメール1本で応募することができるようになりました。
AV女優は難関の就職先になった
2000年代に入ってからの日本は、低収入と長時間労働にあえぐ若者が非常に多くなりました。
ブラック企業がはびこんでいるのがその証明です。
若者たちは過酷な環境で生活しなければなりません。
そのような若者にとって、AV女優がSNSやブログで通じて公開する姿は華やかに見えてきました。
高い時間単価で働き高収入を手にすることができ、ファンに囲まれ、華やかな環境で楽しそうに仕事をしています。
最近ではバラエティ番組などAVの外での仕事で活躍するAV女優も増えており、AVから一般芸能界へのステップアップもかなり現実味を帯びています。
これが華やかに見えないはずはありません。
AV業界は流動が非常に激しい業界であるため、常に変化しています。
2000年に突入して徐々に上記のような流れが生まれ、2005年ごろになると、すでにAV女優は競争率が激しく、選ばれた一部の女性のみが働くことができる職業になっていました。
現在もその流れは続いており、さらに強くなっています。
かつては路上の女性を必死に捕まえていたのですが、最近ではプロダクションに応募が殺到するため、膨大な志願者の中から良質な女性を選べば良いだけです。
採用率は企画女優が14%、企画単体女優が5%、単体女優は0.002~0.003%というとんでもなく難関な職業になっています。
人前でセックスを披露する覚悟を決めて応募をしても、スタート地点に立つまでに想像を絶する競争に勝ち抜かなければならなくなったのです。
現役女子大生がAV女優になる時代
AV女優は、今や堕ちた女性の終着点ではなく、激しい競争を勝ち抜いた女性が働く華やかな職業になりました。
かつてのように行き詰まった女性に限らず多くの女性が応募するようになり、それだけに普通の女の子がAV女優になる時代となったのです。
単体女優の採用率は、上記の通り0.002~0.003%です。
東大は受験者訳9000人に対して合格者数は3000人ですから、合格(採用)率は0.3%です。
このことから分かるように、単体AV 女優になるということは、東大に合格するより100倍も難しいのです。
女性の中でのスーパーエリートといっても過言ではありませんが、意外や意外、普通の女の子がその座を射止めることもあります。
最近のAV女優ならば、立花はるみが良い例です。
立花はるみは2014年にデビューした単体女優であり、デビュー後まもなく大人気となり、一気にトップAVアイドルになりました。
熱狂的なファンが多く、「はるみん」と親しまれています。
都内の一流私立大学の現役女子大生であり、真面目な性格から授業の出席率はほぼ100%です。
AV女優としての活動よりも学業を優先し、経済学を勉強しながら空いている時間にAV撮影、撮影会、ファンイベントなどAV女優としての仕事をこなしています。
そんな彼女がどうしてAV女優をやっているのか、疑問を投げかけられることは日常茶飯事です。
しかし、彼女自身なぜ自分がAV女優をやっているかはよく分かっていないとか。
高校を卒業してから着エロの仕事を始め、辞めようと思って事務所にそう告げたところ着エロアイドルからAV女優への転身を打診されました。
AV女優になることなど考えてもいなかったため、どのような仕事か説明を受け、とりあえずメーカーに面接に行くことになり、行ってみると「とりあえず1本だけ」と言われてなんとなく流される形で、すぐにデビューが決まりました。
そのまま流されるようにAV女優を継続し、今に至っています。
彼女のブログを読んでみるとよくわかりますが、撮影、イベント、ファン交流などの情報が明るくつづられ、非常に充実した毎日を送っているようです。
AV女優は長年、日陰を歩く存在でした。
ネガティブで危険なイメージも付きまとっていました。
しかし、現在は選ばれた女性しか働けない華やかな職業になりました。
カメラの前で裸になり、セックスを披露しなければならない職業ですが、立花はるみにはネガティブな意識は全くありません。
むしろ、高収入を得られ、時間の融通が利き、ファンもでき、活躍し続ければ確実に有名になっていき、スタッフからも大切にされる、まさに「いいこと尽くし」の職業なのです。
2015年春の調査データによると、首都圏の私立大学に通う大学生の1日当たりの生活費は900円以下となりました。
1990年の調査では約2500円であることを考えると、大きく下落していることが分かります。
保護者からの仕送りも過去最低となっており、格差社会は社会人だけではなく大学生にまで確実に影響を与えていることが分かります。
立花はるみの同級生は有利子奨学金を借りて学業に勤しむほかなく、足りない分はブラックバイトを含むアルバイトで補い、それが学業や就職活動に悪影響を及ぼしています。
これは社会問題として取り上げられることもしばしばです。
そんな中で、立花はるみは何げなく始めたAV女優のアルバイトで稼ぐことによって、充実した学生生活を送っています。
ブログを通じて公開される写真を見れば、彼女の屈託のない笑顔が充実した毎日を物語っています。
一切悩みのない幸福な女性がAV女優になる
立花はるみの人気の秘訣は、華があり、育ちがよく品があり、それが全身からにじみ出ているところにあります。
一般の男性からすれば言うまでもなく「高嶺の花」であり、声を掛けることさえもはばかられる彼女が、AVの中で痴態を演じていることこそが人気の秘密なのです。
彼女は学業とAV女優の両立で忙しい毎日を過ごしています。
AV撮影、ファンを集めての撮影会、イベントへの出席、それだけではなく最近ではスカパーやニコニコ生放送への出演もこなし、スケジュールは埋まっています。
就活に対しての不安はないと語り、4年生になって就活が始まってからもAV女優を継続する予定だといいます。
やりたいことは特になく、就職に対する意識はそれほど高いため、上場企業の一般職を適当に受ける予定です。
とりあえず就職する理由は、親に心配をかけないためです。
採用への不安はなく、AVは就職するぎりぎりまでやる予定です。
超難関の就職先である単体AV女優さえも一瞬で決まるほどのクオリティを持っており、これまでの人生で成功体験ばかりを積み重ねてきた彼女のことです。
一般就職でいいとなれば上場企業といえどもおそらくすぐに受かってしまう事でしょう。
AV女優にネガティブな感情を抱く人は多く、その理由にも一定の理解を示すことができるとしつつも、立花はるみにとってはAVは楽しいものでしかありません。
なぜやっているかと聞かれれば、楽しいからやっているというだけのことです。
AV女優になったとたんにファンができ、イベントや撮影会で実際に会うことができ、そのような人たちが応援してくれ、続ければ続けるほどファンは増えていき、もっと頑張りたいと思うようになります。
始めたのは大学1年生の時ですが、学業以外ではAV女優が生活の中心になっています。
大学を卒業すれば就職し、AV女優を辞めることになりますが、その時に自分はどうなるのだろうかと心配になるほどだと言います。
辞めることが唯一の不安であり、親への配慮から就職はするものの、本心ではAV女優をずっと続けたいそうです。
大学生である立花はるみにとって、好きなことに打ち込むという意味でAV活動は部活の様な物なのでしょう。
メーカーと本数契約し、月に1本のリリースをしている彼女は、やはり育ちが良く、世間的な苦労や悩み、貧困などとは無縁の存在です。
父親はある大企業の管理職であり、母親も正社員として働いています。
3人兄妹であり、彼女以外の二人は頭が良く国立大学に進学しました。
世帯年収はおそらく2000万円を越えていることでしょう。
まぎれもなく、立花はるみは「お嬢様」なのです。
彼女自身、何不自由なく育ったという実感があり、親は堅いものの教育熱心というわけではなく、勉強を強要されることもなくのびのびと成長してきました。
大学に行くことが当たり前の環境で育ってきたため、自分もそれなりに勉強して一流私立大学に進学しました。
出身高校は偏差値70近い進学校です。
受験勉強は高校3年生の時にやっただけですが、それで一流私大に合格したのですから、彼女のポテンシャルの高さが伺えます。
ニュースで大学生が金銭的に大変だと聞いても、彼女は学費と家賃を親が払ってくれており、仕送りもあるため全く不自由していません。
都内のマンションに一人暮らしであり、家賃は7万円のワンルームです。
その家賃は親の口座から引き落とされています。
毎月の仕送りは11万円です。
これまでお金に困った経験はなく、大学生になって塾講師のバイトも初めて年間に100万円くらいは稼いでいました。
このことから、彼女がAV女優になった経験の中は「お金」ではないことは明白です。
そんな彼女は、学校が帰りに繁華街を歩いている時に、スカウトマンから声を掛けられてAV女優になりました。
彼女は、興味があることはとりあえずやってみるという性格の持ち主であるため、スカウトマンから話を聞いて面白そうだと感じ、やってみたいと思うようになりました。
一人暮らしでもあるし、後先はあまり考えずに始めました。
家も学校も真面目なところであっため、エロや水商売など考えもしなかったのですが、それが逆に「そんな世界もあるんだ!」と彼女の好奇心をかきたてました。
彼女には、自分の両親が着エロやAVを観るとは思わなかったため、それならばやろうと思いました。
彼女には、悩みやつまずきなど一切ありません。
AV女優としての日常が楽しく、富裕層に生まれ、親子関係も円満であり、就職の心配もなく、友達も多く、昔から異性にもて、これまでの人生で悩みなどただの一つもないのです。
そんな女性がAV女優になるのですから、最近のAV業界は昔に比べると大きく変わったと言わざるを得ないでしょう。