元AV女優M.Nが語るリアル話6「プロモーション活動の実態」
AV女優の仕事内容を元AV女優さんに聞いてみました。
現場を知っているからこそ話せるリアルな話を教えてもらいました。
リアル話その6、プロモーション活動の実態とは…。
メーカー主体のプロモーション活動
―じゃぁ1ヶ月のうち27日くらいは休みってこと?
そうじゃないです!他にもグラビア撮影とかプロモーション活動とかいろいろ忙しいんですから。
特に単体女優はプロモーション活動が忙しいですね。
―プロモーション活動ってなんとなく想像できるけど。
VTR出演以外の重要な活動ですよね。
でもこれも二種類あって、商品の売り上げを伸ばすためにメーカーが主体になってるものと、女優の知名度をあげるためにプロダクションが主体になってるものとがあります。
―それぞれの場合について詳しく聞かせてもらえる?
メーカーのプロモーション活動は結構わかりやすいですよ。
アイドルみたいにサイン会とか握手会するんです。
これをこなすのは基本的に単体女優だけなんですけど、キカタンでも人気の女優はやることがありますね。
都内ならよく秋葉原とかで行われるんですけど、福岡とか広島、名古屋みたいな地方都市に1泊で行くことも多いです。
基本的に女優は一人なんですけど、同時期に同じメーカーからデビューする場合とかは二人一組で行くこともあります。
同行するのは現地スタッフさんとメーカーのプロモーション担当者さんとマネージャーですね。
地方に行く時は空港で合流して、現地ではメーカーの車でDVDショップとかレンタルビデオ店とかを回ります。
ひとつの店舗あたり1~2時間くらいかけてイベントを行います。
―イベントと言えば、AKBみたいな派手なイベントを想像するんだけど実際のところは?
あんな大きなイベントじゃなくて質素ですよ(笑)DVDショップの陳列棚の前に机をおいて、最初に1,2分のトークをするんです。
次にお客さんが作品を買ってくれたらサインと握手して、ツーショット写真撮ります。
それが基本的な流れですね。AVは1500本越えたら合格点って言われる世界です。
名前が知られていない女優でも20人くらいは集まりますから、一日5か所回って100本売り上げるだけでも結構効果は大きいですよね。
有名な女優になると効果はもっと大きくなります。
それだけじゃなくて、各店舗では店内のポップに使うスナップショットを撮影したり、店内に展示するサインを書いたりします。
これがどれくらい効果あるかわからないですけど、やっぱりないよりあった方が売上は伸びるんじゃないですか。
―よくAKBの握手会で、何百枚ってCD買って握手しまくるファンとかいるじゃない?あんなファンって来ないの?観客が少ないだけに熱心なファンが面倒そうだけど・・・
私の場合は幸か不幸かそんなファンはいませんでした。
でも、熱心なファンになるとちょっと怖い人もいますよ。
サイン会に来るのはサインがほしいんじゃなくて、AV女優の素顔が見たいからって人とか、それだけで最初はちょっと違和感ありましたね。
でもそういうファンって結構多くてあんまり気にならなくなるんです。
熱心なファンになるとちょっと危ないんじゃないのって思いますよ。
だって地方のイベントに全部、日本全国どこでも駆けつけるんですから。
駆けつけて何するかって言うと熱い声援を送るのはもちろんなんですけど、プレゼントとか手紙を送ってコミュニケーションを取ろうとするんです。
でもこんな熱心なファンの努力ってほとんどムダなんですよね。
ツイッターとかブログでファン交流するのはいいんですけど、個人的なやりとりをするのはプロダクションから禁止されてるんです。
―日本全国に駆けつけるって相当だね(笑)泊りがけで全国の色々な所にいくって結構大変だよね。ギャラはどれくらいもらうの?
こういったイベントではギャラが発生しないことも多いですよ。
発生しないっていうか、作品の出演料にギャラが含まれてるんです。
もちろん出ることもありますけど、出ても1泊2日で5万円くらいです
―1泊2日で5万円“くらい”っていうけど、普通の仕事からしてみればやっぱりたくさんもらってる感じがするなぁ。
プロダクション主体のプロモーション活動
―じゃぁ次に、プロダクション主体の方は?
これは雑誌にグラビア載せたりすることが多いですね。
プロダクションが繋がり持ってる出版社に依頼したり、AV女優とマネージャーで営業してOKもらえれば掲載することになります。
撮影する内容はAV女優のタイプとか雑誌のテイストによって変わってきます。
撮影は半日~1日くらいかけて行われます、大体ギャラは5万円くらいで、海外ロケとか遠くに行ったり泊りがけで撮ったりするときは少しずつ高くなっていきます。
ちなみに海外はグアムとかハワイとかなんですけど、私はいきたくて行けなかった一人です(笑)私の場合は近所の公園で撮影したりもしたんですけど、そういう女優は多いですね。
この他にも雑誌にインタビュー載せるもプロモーションの一種ですね。
これはプロダクションが出版社に打診したり女優が営業に回ることは少なくて、基本的に出版社の方から『この女優にインタビューさせてください』みたいにオファーがきます。
―今の私もみたいな感じだよね。
もう私は“元AV女優”でプロダクションに所属してませんからちょっと違うんですけど、まぁ基本的には同じです。
でもインタビューだけじゃなくて取材なら他にもありますよ。
例えば女優の趣味を公開、私服を公開、ファンとの交流体験とか、内容の広がりは企画次第で無限って感じです。
取材は1~2時間で終わります。忙しい女優になるとVTRの撮影の合間にちょこちょこ取材受けたりしますね。
―でもインタビューの謝礼って少ないでしょ?
いや、結構おいしいんですよ。
3万円くらいでますから。
―たしかに1~2時間で終わるなら、時給換算したらかなりおいしいね!
ですよね。VTRの内容が特殊だったり、人気だったり、あとは単にしゃべりが上手な女の子は取材を受けることが多いです。
極端なこというと、体調崩して1ヶ月撮影できなかったキカタンの子が、毎週インタビュー受けて20万円くらい稼いだっていう例もあります。
最近はいろんな女優がテレビに進出したりしてますけど、その流れは出版業界にも出てて、AVを見ない人もたくさん読むような雑誌にAV女優の取材が載ることも多くなりました。
―わかるわかる。とにかくメディアへの露出は増えたよね。麻美ゆまちゃんとか闘病して他頃は報道番組にドキュメントが流されたくらいだからね。
そうです。
でもそういうのに出てる女優は親とか友人・知人とか、皆AVやってるって知ってる女優ばっかりです。
隠したい女優の方が圧倒的に多いから、一般雑誌とかに載る顔触れは大体決まってきますよね。
―たしかに掲載される女優ってあんまり珍しい顔は見ないね。他にプロモーション活動はない?
ありますよ。撮影会があります。
メーカー主体の時はサイン会と握手会でファンと交流するんですけど、プロダクション主体の場合は撮影会が交流の機会になります。
首都圏のスタジオを貸し切って、昼から夕方くらいまで撮影会をするんです。
―ファンの前で裸になるの?
いえ、それはないです。
着衣でいろんなコスプレしたり、脱いでも下着とか水着になる感じです。
ファンの人はプライベートの私服がみたいっていう人が多いから私服を持参して、いろんなポーズ要求されたりするんですけどできるだけ自分のペースでやっていいって言われます。
集まるファンは20人くらいかな。
それで一人当たり何千円って参加料をとって、私たちは5万円くらいもらいますね。
―メーカー主体のとプロダクション主体の合わせたらサイン会、握手会、グラビア撮影、プロモーション活動、撮影会って結構いろいろこなしてるよね。毎月どれくらいやってるの?
VTRは月に1回だから、それを上回りますね、簡単に。
プロダクション主体の活動の場合は強制されることはないし、飽くまでAV女優が知名度挙げたいかどうかによるので、たくさんやるかどうかは本人次第です。
だから、とにかく知名度を挙げたいとか、小さいギャラでも稼いでいきたいって思ってるAV女優なら月に10日以上やってることも珍しくありません。