今さら聞けない、セクシー女優とAV女優の違い
最近、セクシー女優という単語を目にすることが多くなってきました。
これはいったい何なのでしょうか。
セクシー女優と言う言葉
セクシー女優とは、AV女優がバラエティ番組やドラマ等の一般メディアに出演した際におきかえた言葉です。
そのようにすることで、聞こえがよく無難な表現になります。
この言葉が広まったのはここ数年のことであり、深夜のバラエティ番組にAV女優が多数出演するようになったことが背景にあります。
それらの番組とは、「ゴッドタン」や「おねがい!マスカット」です。
色々と調べてみると、セクシー女優という表現が広まるきっかけはゴッドタンのほうにあるようです。
深夜番組の強みでやりたい放題の企画によって構成された番組で、さらにはおぎやはぎ、劇団ひとりなどの腕のいいお笑い芸人が出演していることから、一見非常に馬鹿馬鹿しく思えるような内容の企画でありながら、爆笑を誘ってくれるような番組です。
AV女優の魅力が爆発した「キス我慢選手権」
その番組の企画の一つに「キス我慢選手権」と言うものがあり、これにたくさんのAV女優が出演したのです。
お笑い芸人とAV女優が1対1で対峙し、AV女優はお笑い芸人に次々と誘惑をかけていき、お笑い芸人はひたすらキスをしてしまいたい衝動を我慢すると言う企画で、色々なゴッドタンの企画の中でも非常に人気が高く、劇団ひとりの主演で映画化までされたと言う驚きの企画です。
キス我慢選手権には、みひろ、かすみ果穂、穂花、春咲あずみ、西野翔、希志あいの、みづなれい、ami、長澤つぐみ、大沢佑香(今の新井エリー)、麻美ゆま、明日花キララ、瑠川リナ、天海つばさ、横山美雪、藤浦めぐ、並木優、成瀬心美、加藤リナ、星美りか、紗倉まな、葵つかさ、小島みなみ、七海なな等が出演しました。
これらの中には今は引退したAV女優、今も活躍する単体女優や企画単体女優がたくさん含まれており、人気AV女優が一気にバラエティ番組に輩出されたと言う感じがありました。
彼女たちは番組の中で「AV女優」ではなく「セクシー女優」と呼ばれ、あの手この手でお笑い芸人たちを誘惑し、その魅力を爆発させました。
そして、一緒に出演するお笑い芸人たちとも相性がよかったのか、たくさんの笑いを生みましたが、番組をみているとどうやって笑いをつくっていくかをAV女優たちもいろいろ考え、一生懸命に演技をこなしていたと思います。
この企画の魅力は、アイドルやグラドルでは到底こなせなかったことでしょう。
AV女優だからこそ性的魅力が飛びぬけて優れており、男を誘惑する技に長け、さらには一般メディアに進出して今後の可能性を広げていきたいというハングリー精神が強いことで、非常にいい番組になったのです。
まさにAV女優の底力を見た番組でした。
その証拠に、キス我慢選手権で用いられたセクシー女優という呼称は今やかなり浸透しており、ごく普通に使われるようになってきています。
AVの30年の歴史の中で、AV女優たちの中で飯島愛や及川奈央といった、ごく数人の才能ある女性たちが突破口を作って芸能界に進出していき、今や多くのAV女優たちがその突破口を押し広げています。
この流れがとどまる可能性はほぼ皆無で、今後もAV女優たちの一般社会への進出は増えてくると思います。
その時はAV女優という多少口にしにくい呼称ではなく、セクシー女優という親しみを込めた呼称で呼ばれるようになっていることでしょう。