AV女優から芸能人への転身を考えている人に向けた現実話

AV女優として成功を収めて有名になるということは、アイドルやモデルなどよりもずっときついものです。

有名になりにくい職業であると言えるでしょう。

AV女優で有名になれるのか？

近年、AV女優が一般メディアに露出する機会が増えました。

AV女優主体で構成されるバラエティ番組、バラエティ番組へのゲスト出演、ドラマ・映画などへの出演などを通して、AV女優が一般メディアへと進出しているのです。

これによって、業界のトップ的な地位にあるAV女優は、AVとは無縁の人からも知られるようになっています。

つまり、AV女優で有名になった女性が増えているのです。

一般的に認められつつある職業

このようなことは、一昔前ではあり得ないことでした。

そもそも体を売りにする女性は社会の影の部分で生きていく存在という認識があり、日の当るところへ出てくることはないものでした。

最も、飯島直子や及川奈央のように、元AV女優が一般メディアに露出して女性を含めた多くのファンを獲得すると言うことはありましたが、あくまで“元”AV女優です。

近年一般メディアに進出しているAV女優の多くは、現役AV女優として多くのAVに出演する傍ら、一般的なテレビ番組にも出演しています。

時にはユニットを組んで歌って踊るようなケースもあり、明らかに日のあたるところに進出していることが窺えます。

これを見た女性は、AV女優という職業を有名人になる一つの手段として考えることもあるかもしれません。

たしかに、一般的にはまだまだ女性のほうが男性よりも社会的な地位が低く、いくら平等を謳っても現実的には平等ではありません。

そのため、女性は体を武器にすることによって稼いでいくと言う方法も男女の格差を埋める有効な手段となることは事実です。

しかし、それはあくまでも風俗店などへの勤務といった手段において当てはまることであり、AV女優という職業が多くの女性にとって有望な道かというと決してそのようなことはありません。

AV女優に志願する女性が急増

現代においては、一昔前からすればとても考えられないほど、自らAVに志願する女性が増えています。

知らない人からすれば想像を絶する数字でしょうが、一説によると毎年6000人もの新人AV女優が誕生していると言われています。

毎年6000人が新人としてデビューしているとするならば、2年で12000人、3年で18000人とAV女優が増えていくかと言うとそうではなく、新人としてデビューした6000人のAV女優のほとんどが1年以内に引退を強いられています。

6000人もデビューしたところで、それだけAV女優が多ければその中で生き残っていける女優などはほんの少しです。

実際に「20年　新人AV女優」などの検索ワードで検索してみるとわかりますが、数人あるいは数十人のAV女優がその年の期待の新人として検索に引っ掛かります。

つまり、1年に6000人の新人AV女優が誕生するものの、そのうちの99％以上の人が日の目を浴びず、女優名さえつけられず、誰からも覚えられず、引退しているのです。

若しくは副業的に1年以上続ける人もいますが、有名になることなど夢のまた夢です。

新人で売れても厳しい現実

また、新人として針の穴のように狭い関門をくぐりぬけ、期待の新人AV女優として注目されたとしても、有名人になるまでにはさらに狭き門をくぐりぬけなければなりません。

テレビ番組等に進出しているAV女優を見ればわかりますが、AV女優1年目の新人がテレビ番組に出演していることはまずありません。

一般メディアに進出しているAV女優は、何年もトップを走り続けてきたAV女優たちです。

蒼井そら、吉沢明歩、麻美ゆま、Rioなどがよい例でしょう。

単体女優として何年もトップを走り続けてきたAV女優です。

したがって、期待の新人として単体デビューを果たしたAV女優でも、その地位を何年間も維持し続けて初めて一般メディアに進出することができます。

現実的には…

つまり、一般的な知名度を獲得し、名実ともに「AV女優で有名になった」という評価を獲得するためには、まずAV女優として受け入れられる顔立ちやスタイルを持っていることが当然の条件となります。

そこをスタートラインとして、次には6000人もの新人AV女優のなかで生存率1％以下という熾烈な生存競争を勝ち抜かなければなりません。

さらに毎年のように何千人もの新人AV女優が誕生し続ける中で自分が掴んだ地位を維持し続けなければならないと言うことです。

したがって、「有名人になりたいからAV女優になる！体を売る覚悟はできているからきっと有名になれる！」などと考えているならば甘い考えと言わざるを得ません。

AV女優として成功を収めて有名になると言うことは、ある意味で

（体を売ることに伴う肉体的・精神的な苦痛に耐えなければならないなど）

アイドルやモデルなどよりもずっときつく、有名になりにくい職業であると言えるでしょう。