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AV女優が昔ほど稼げなくなった理由はなんでしょうか?

従来、ハダカ産業は不況に強いものとされてきました。

好景気であろうと不景気であろうと、男の性欲はそれとは関係ないところに位置するものであり、常に男は生を放出することを望んでいるからです。

しかし、最近はなかなかそうはいきません。

AV業界に吹き荒れる不況の嵐

AV女優稼げない

 

特にAV業界において、不況の嵐が吹き荒れています。

このことの背景には、「草食系男子」という言葉の出現に象徴されるように、男性が性に関して貪欲ではなくなったと言うことがあるでしょう。

さらに、インターネットが発達したことによってAVを無料で視聴できるようになり、性欲がそれほど強くない男性たちは無料動画やサンプル動画などを見ることで満足するようになったのです。

つまり、AVが売れない時代になったのです。

この流れを断ち切るためにAV業界は様々な方向性を模索し、AV女優たちもイベントを盛んに行うなどの努力を行っていますが、なかなかこの流れはとどまるところを知りません。

AVプロダクション関係者も以下のように語っています。

AV業界が不況になったことで、女優たちのギャラも下がるところまで下がったという印象があります。

作品が売れない時代なのです。

しかも、AVへのハードルは下がって女優志願者は急増して買い手市場となっています。

そうなるとさらにギャラにしわ寄せがきます。ギャラは数年前の半分くらいにまで下がっています。

特にひどいのは企画女優で、酷い現場では本番までして2万円ということもあります。

本番行為をすれば、かつては企画女優でも数十万円のギャラが期待できたものですが、最近では2万円の現場もあると言うのです。

裸とセックスをビデオに収めたものが不特定多数に閲覧されるにもかかわらず、これでは風俗での稼ぎと大差ありません。

AVに異常事態が起こっているのです。

また、最近はインターネットで素人とおぼしき女性の無修正動画が多数流出していますが、このことも不況と無関係ではありません。

別のプロダクション関係者は以下のように語ります。

お金に困っている女性でどうしても即金の仕事がしたいと言っている女性なら、単発で出演料は5万円などという話はザラにあります。

また、相手には裏ビデオということを伝えていないケースも多いものですから、この金額でも撮影が行われることが多いですね。

 

 

厳しい業界なのに志願者は激増

AV女優稼げない

以上のように、AV女優にとって非常に厳しい時代になっていると言えます。

もはや「セックスをさらす覚悟があれば稼げる」という業界ではなくなっているのです。

しかし、この厳しい流れに反比例するように志願者が年々増えていると言うのですから驚きです。

あるプロダクションの人によると、月に20人以上が面接に来ていると言うことです。

大手から中小までAVプロダクションは実にさまざまで、東京だけでも100以上のプロダクションがあり、その中の一つが月に20人以上の面接をしていることを考えると、東京のプロダクションだけで毎月少なくとも数百人の女性が面接を受けていることが推測されます。

全国規模で年間で計算すると膨大な数字であり、毎年数千人の新人AV女優が誕生していることになるのです。

なぜ志願者が増えたのかと言うと、一つにはAV女優の中でもトップクラスの人気を誇る女性たちが一般メディアに進出したことが挙げられます。

 

 

社会が性に対して寛大になったことによって、AV女優たちはバラエティ番組、ドラマ、映画などに積極的に出演を果たし、またユニットを結成してアイドルさながらの活動を行うようになったのです。

彼女たちがAV女優であるとは知らずにファンになる女性もいるほどです。

このように、今の若い女性たちはAV女優たちがアイドル視されているのを目の当たりにしているのです。

AV女優としての活動ではそこそこのお金を稼ぐことができて、それ以外の活動ではアイドルのように活動することができ、AVを引退したらタレントに転身できるように錯覚してしまい、AV業界が非常に華やかな世界に映り、憧れから業界に入って来る女性も少なくないのです。

もはや、単体女優になってがっぽりと稼ごうというようにお金のみを目当てに業界入りしてくる女性の方が少数派となっています。

ほとんどの女性は楽にそこそこ稼ぐことができればいいと考えており、それに付随するアイドル活動などの方をむしろ期待しているという女性が多くなっているのです。

 

 

また、付随する活動には興味がなく、そこそこ稼ぐことのみに興味を持っている女性たちが企画女優として活動していますが、風俗でも1日2万円を稼ぐのは大変な時代に、数万円の出演料が得られればそれでよしとしている女性も少なくありません。

AV業界がこの有様ですから、風俗産業全体が冷え切っています。

風俗の状況も決して楽なものではなく、激安風俗というものが登場して数千円のギャラで働く風俗嬢まで出てくる始末です。

女性に対する風当たりが厳しく、女性が生き抜いていく上で何かと困難の多い社会において、風俗産業のみは女性の最後の砦であり、AVは社会のセーフティネットとして機能していた時代はすでに過去のものであり、現代社会は女性がますます生きにくい時代になっていると言えます。

それでもしたたかに生き抜く女性もいれば、社会に傷つけられ堕ちていく女性もいるのです。

AV業界がその社会の様相をよくあらわしていると言えます。

AV女優たちがカメラの前で簡単に股を開くようになった今の時代。

彼女たちの姿勢に否定的な見解を示す人は多いものですが、社会が彼女たちに及ぼした影響について今一度考え、可能な限りの理解を示し、彼女たちにとっても生きやすい社会が出現してほしいと思います。

 

 

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